【ディズニーが描く現代女子なプリンセス vol,4】『アナ雪』以降のディズニーが描く“女性像”

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時代と共に変化する…描く現代女子なプリンセス/『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C)2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 時代と共に変化する…描く現代女子なプリンセス/『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C)2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C)2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
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「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?」

ディズニー・アニメーションの名作『白雪姫』に登場するこのセリフは、女性こそが時代を映す鏡であり、その理想像が常に変化していることを示している。同作に始まり、50年代にディズニー・アニメーションの礎を築いた『シンデレラ』『眠れる森の美女』といったクラシック。90年代、ディズニープリンセスの輝きを一層増した『リトルマーメイド』『美女と野獣』『アラジン』。21世紀に入り、おとぎ話の登場人物が実写世界に飛び出した『魔法にかけられて』も人気の一作だ。

ヒロインが王子様からのキスを待つだけの時代も、いまは昔。特に近年、ディズニー作品が描くヒロイン像には「革命的」とも言うべき、大きな変化が起きている。その変化は、社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』で世界中の人々が知ることなり、『イントゥ・ザ・ウッズ』でさらなる進化を遂げることになる。

「ありのままで」と自ら人生を切り開く決意をするエルサと、「生まれてはじめて」と来たるべき未来に胸を踊らせるアナ。姉妹2人のヒロインが放つ魅力に、多くの女性が共感したのではないだろうか。何よりも重要だったのは、アナとエルサが見せる力強さが、女性すべてに備わったポテンシャルだと改めて気づかせた点。女性が強くなった…のではなく、時代の変化とともに、内に秘められた可能性が輝きを増した事を示したのだ。

もう1本、忘れてはいけないのがアンジェリーナ・ジョリー主演の『マレフィセント』だ。1959年に製作されたディズニー・アニメーションの名作『眠れる森の美女』を、悪役・マレフィセントの視点から描いた同作は、暗い過去を背負った彼女と、自らが呪いをかけたオーロラ姫の間にある(擬似的ではあるが)母性を描き、それまでのマレフィセント像を見事に刷新した。2人の関係性に、多様化する家族のあり方も、そして“本当の愛”についても気付かされることとなる。

こうして時代と共にディズニーが提示した新たなヒロイン像のエッセンスは、「おとぎ話のその後」を描いた『イントゥ・ザ・ウッズ』で、さらに現実的になっていく。例えば、シンデレラは王子様から偶然に見いだされる幸運の持ち主ではなく、幸せになる必然を引き寄せる自立した女性として描かれ、さらに彼女は王子様を得た後、「めでたし、めでたし」の後の自分の幸せについて考える事になる。赤ずきんはオオカミの誘惑に一度は屈しながらも、持ち前の利発さと経験を糧にピュアな少女からクレバーな女性への一歩を踏み出し、自立した女性としての生き方を考えなくてはならない状況に。

高い塔の上で暮らし、外の世界を夢見るラプンツェルと、彼女を閉じ込めていた魔女の関係性は、依存し合い「親離れ」「子離れ」できず、“あなたの愛が重い”と社会問題にもなっている現代の母娘関係にも重なって見えるかもしれない。愛するパン屋の夫との子どもを授かりたい一心で森に足を踏み入れ、無事に子どもを授かり“幸せ”になったはずのパン屋の妻にも、思いがけない出会いと運命の選択が待っている。

「めでたし、めでたし」の先にある多種多様な女性像は、どれも現代を生きる女性が共感できるリアルな“映し鏡”であり、自分の幸せを再考するヒントを与えてくれるはずだ。2015年、ディズニーは『イントゥ・ザ・ウッズ』のヒロインたちを通して“本当の幸せ”とは何かを問いかける。



『イントゥ・ザ・ウッズ』は3月14日(土)より全国にて公開。
《text:Ryo Uchida》

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