【インタビュー】神田沙也加&リラ・クロフォード 2人の“赤ずきん”が語る「大人の階段」

最新ニュース

神田沙也加&リラ・クロフォード…2人の“赤ずきん”/photo:Nahoko Suzuki
  • 神田沙也加&リラ・クロフォード…2人の“赤ずきん”/photo:Nahoko Suzuki
  • 神田沙也加&リラ・クロフォード…2人の“赤ずきん”/photo:Nahoko Suzuki
  • 『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C)2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 神田沙也加&リラ・クロフォード…2人の“赤ずきん”/photo:Nahoko Suzuki
  • 神田沙也加&リラ・クロフォード…2人の“赤ずきん”/photo:Nahoko Suzuki
  • 赤ずきん(リラ・クロフォード)&オオカミ(ジョニー・デップ)/『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C)2015 Disney
  • 神田沙也加&リラ・クロフォード…2人の“赤ずきん”/photo:Nahoko Suzuki
  • 神田沙也加&リラ・クロフォード…2人の“赤ずきん”/photo:Nahoko Suzuki
これまでの常識にとらわれず、自ら創ったものですら覆す──。ディズニー映画の最新作『イントゥ・ザ・ウッズ』はそんな挑戦的作品だ。ブロードウェイの伝説的ミュージカルの映像化ではあるが、ディズニーが手がけてきた『シンデレラ』や『ラプンツェル』などのディズニー・プリンセスを、幸せを“待つ”夢見るお姫様ではなく幸せを自分で“手に入れる”たくましい女性として描き、さらにはそれぞれのおとぎ話の「めでたし、めでたし」のその後を描いているというのが何とも新しい。

その『イントゥ・ザ・ウッズ』のメインキャストのなかで最年少ながらも抜群の歌唱力で赤ずきんを演じ、映画界に新風をもたらしたのがリラ・クロフォード。また、彼女と同じく舞台を中心に女優としてのキャリアを積み、過去には宮本亜門の舞台で赤ずきんを演じた経験のある神田沙也加。赤ずきんという共通のキャラクターを演じた2人に『イントゥ・ザ・ウッズ』の魅力を聞いた。

神田さんが赤ずきんを演じたのは11年前。「もうそんなに経つんですね(笑)」と十代の頃の自分を思い出しながら、この映画の面白さは「赤ずきんだけでなく、登場するそれぞれのキャラクターに感情移入できること」だと語る。
「立場や年齢の違うおとぎ話の主人公たちが、いろんな困難に立ち向かいながら自分の未来、自分の運命を自分で掴みとって行く自立を描いている。自分自身の成長にあわせて、赤ずきんだったりシンデレラだったり、年齢や成長によって考えさせてくれる、これから先、生きていく時々で思い返したくなる作品ですね」。

リラも神田さんの言葉に「本当にその通り!」とうなずきながら、演じた赤ずきんと自分自身の成長がぴたりと重なったのだと説明する。
「『赤ずきん』のパートは少女から大人の階段をあがっていく物語。撮影をしていたときの私はちょうど12~13歳、赤ずきんと同じ年頃だったんです。映画の冒頭で登場したばかりの赤ずきんはナイーブだし、物事についても世間のこともあまりよく知らない。けれどシンデレラと出会って『No One Is Alone』を歌うとき、あの瞬間に彼女は“もう子供じゃないわ!”って大人に近づいたと思うんです。私自身も毎日すべての瞬間で少しずつ大人になっているので、赤ずきんと同じですね(笑)」。そんなリラを見て神田さんが「ものすごく大人ですよね」と驚くように、現在14歳のリラは想像以上にしっかりしている素敵なレディだ。

10歳でブロードウェイ・デビュー、翌年には5,000人の中からオーディションでブロードウェイ・ミュージカル「アニー」の主役を勝ち取り、これまでに14もの舞台を経験。この『イントゥ・ザ・ウッズ』はリラにとって記念すべき初の映画となる。名女優メリル・ストリープはじめ大先輩たちとの共演もまた彼女を役者として大きく成長させたはずだ。そして「小さい頃からジョニー・デップの大ファンだったの!」と嬉しそうに赤ずきんを誘惑するオオカミ役、ジョニー・デップとの共演について言葉を弾ませる。

「好きな俳優は? って聞かれるたびに『ジョニー・デップ!』って答えていたほど大好きなの。憧れの人に会えて、しかも共演できたというのは本当に嬉しくて夢のようでした。彼は才能にあふれていて常に新しいアイデアを思いついては提案してくれるんです。撮影の合間には世界各地で撮影をしたときの秘話とかいろんな話も聞きました。もう、隣に立っているだけで、あのジョニー・デップが私の隣に立ってる! って、毎回信じられなかったです」。

リラの緊張と喜びに満ちたジョニー・デップとの想い出のシーンは、神田さんにとってもお気に入りのシーンだと言う。
「ジョニー・デップさんとリラちゃんが歌う『Hello, Little Girl』という曲があるんですけど、曲の最後にジョニー・デップさんが雄叫びをあげたりユニークなところもあって大好きです。2人の掛け合いも素晴らしかった!」。どのシーンにどの曲が使われているのか瞬時に出てくるあたりは、さすが舞台経験豊富な神田さんだからこそ。この映画の宣伝ナビゲーターを任せたくなるのも納得だ。

神田さんに続いて、リラが「私のお気に入りは…」と挙げたのは、巨人対ジャックの母のシーン。
「あのシーンはとにかく面白くて、魔女役のメリルもジャックの母役のトレーシー(・ウルマン)もパン屋の夫役のジェイムズ(・コーデン)も、みんな笑いが止まらなかったんです。監督が『アクション!』って言っても笑いが止まらないほど楽しかったのを覚えています。あと、パン屋の夫婦からもらったたくさんのパンやケーキを次々とほおばるシーンは幸せな時間でした。私、キャンディにケーキ、デザート…甘い物が大好きなんです! 赤ずきんと私自身は違うところもたくさんあるけれど、共通点は食いしん坊だっていうことですね(笑)」。

リラの演じる赤ずきんが赤いマントを手放すことにも通じるが、ディズニーが仕掛ける挑戦──『アナと雪の女王』や『マレフィセント』、そして『イントゥ・ザ・ウッズ』、最近のディズニー作品が共通して描いているのは女性の自立。神田さんは「私たちと同じ」だとヒロインたちの生き方にも注目する。
「現代の女性は決して受け身じゃないですよね。自分で動いて自分の足で幸せを掴みに行く。それは今回の主人公たちも私たちも同じだと思うんです。女性も“自分から幸せを探しに行く”という時代の流れを敏感に感じ取っていち早くおとぎ話に反映させる、それができるディズニー作品ってやっぱりすごい。“めでたし、めでたし”の後のストーリーに切り込むこともすごい!」。

「私も本当にそう思う! 私も映画のなかのヒロインたちのように強い女性になりたい!」と、瞳を輝かせながらリラも力強くこの映画のメッセージを伝える。
「アナとエルサ、マレフィセントもそうだったけれど、赤ずきんもシンデレラもラプンツェルもパン屋の妻もみんな強いキャラクター。もちろんキャラクターはフィクションではあるけれど、起きる出来事や表現のされ方はリアル(現実の女性の生き方)に近づいていて、みんな私たちのお手本になるような、素敵な女性たちばかりだと思うんです」。

時代とともに変化していくディズニーのヒロインたち。リラと神田さんが深く共感したように、すべての女性に響く、知っているけど新しいヒロインたちが誕生した。
《text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki》

関連ニュース

今、あなたにオススメ
Recommended by

特集

page top