【シネマ羅針盤】この春注目の劇場オープン、映画界への波及効果は?

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2015年4月に完成予定の“ゴジラヘッド” in ホテルグレイスリー新宿(イメージ図)
  • 2015年4月に完成予定の“ゴジラヘッド” in ホテルグレイスリー新宿(イメージ図)
  • 2015年4月に完成予定の“ゴジラヘッド” in ホテルグレイスリー新宿(靖国通りから見たイメージ図)
すでにオープンを心待ちにしている映画ファンも多いはずだ。この春、都内に開業する2つの映画館「YEBISU GARDEN CINEMA」「TOHOシネマズ新宿」に熱い視線が注がれている。映画界にはどんな波及効果をもたらすだろう?

3月28日(土)にオープンする「YEBISU GARDEN CINEMA」は、かつてミニシアターの雄として愛されながら2011年に閉館した「恵比寿ガーデンシネマ」と同じ敷地で“復活”を果たす。ただ、運営は新たにユナイテッド・シネマ株式会社とサッポロ不動産開発株式会社が共同で行うため“新生”という言葉がふさわしい。個性的なアート系作品に強いというかつての伝統を受け継ぎつつ、ライブビューイングや演劇といったODS(非映画デジタルコンテンツ)も強化されると言う。

恵比寿という土地柄、女性を意識した内装に加えて、大人向けのフードやドリンクも充実される予定で、鑑賞中の飲食もOK。そんな「シネコン的な進化」に、古くからの単館系ファンは抵抗を感じるかもしれないが、新たな映画ファン層の拡大という意味では、やはり有効的な手段のひとつ。90年代に劇場、配給会社、ファンが三位一体となって、大きなムーブメントを巻き起こした「ガーデンシネマらしさ」が復活すれば、いま以上に世界の秀作が日本公開されるチャンスも増えるはずだ。

一方、新宿・歌舞伎町に4月17日(金)、グランドオープンを迎えるのが「TOHOシネマズ新宿」だ。巨大なゴジラの頭部をランドマークにし、都内最大級となる12スクリーン、約2,300席を誇る同劇場のスケール感はまさに怪物級。現在、大手シネコンとして「新宿ピカデリー」と「新宿バルト9」がしのぎを削る新宿エリアの勢力図を塗り換えるのはもちろん、歌舞伎町全体も大きく“変化”させるターニングポイントになりそうだ。

同劇場では国内で初めて「MediaMation MX4D」と呼ばれるシステムを導入し、映画のシーンに連動した客席シートの振動に加えて、風、香り、ミスト、光、スモークなど11種類の特殊効果を体験できる「アトラクション型の映画鑑賞」を実現する。同じく国内初の最新型「IMAX」、「ドルビーアトモス」「ヴィヴ・オーディオ」といった最新の音響システムなども設備され、シネコンの最新型を提示。これにより、ライバル各社も新たな設備投資を進める予定で今後、映画館の未知なる“進化”を模索することとなる。
《text:Ryo Uchida》

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