【インタビュー】岡田准一、『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』を通じて見えた素顔

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『図書館戦争 THE LAST MISSION』-(C) 2015 “Library Wars -LM-” Movie Project
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感動ヒューマンドラマからコメディ、大河ドラマまで幅広いジャンルで活躍する、岡田准一さん。その演技力がどれほどのものかは、昨年の日本アカデミー賞──『永遠の0』で最優秀主演男優賞を、『蜩ノ記』で最優秀助演男優賞を受賞していることからもよく分かる。さらに最近は「アクションのできる俳優と言えば、岡田准一」というように、アクション俳優としても一目置かれている。そんな彼が身心ともに実力を発揮して挑むのは、シリーズ第2弾となる『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』。演じるのは関東図書隊防衛部の鬼教官・堂上篤。手に汗握るアクションがパワーアップ! 胸キュン必至、堂上と笠原の恋のドキドキ度数もパワーアップ! そして『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』を通じて見えてきた岡田さんの素顔とは…。

「この映画にはアクション、群像劇、恋愛などいろんな要素が入っていますが、幅広い世代の方に見ていただけるものを目指しました」。そう主演俳優が語るように、『図書館戦争』シリーズが目指すのは、日本のエンターテインメント。『THE LAST MISSION』では、成長した図書隊員・笠原(榮倉奈々)の成長と共に新たなミッション──この世に一冊しか現存しない「自由の象徴」を守るための戦いが描かれる。釘付けになるのは、戦闘シーン。

「原作では徒手格闘はあまり描かれていませんが、僕自身が武術や格闘技をやっていることもあって、映画ではアクションシーンが増えています。でも、意味もなく格闘シーンを増やすのではなく、そこに戦う必要性があり、ストーリーのなかにうまく戦闘シーンが組み込まれていると思います」。芝居と作品を愛しているからこそ言える言葉だ。岡田さんは日頃から身体を鍛えているため「この撮影のために何か特別な準備はしていない」そうだが、1作目で彼の身体能力に驚かされ、刺激を受けた共演者たちは「自分たちも!」と続編に向けて鍛えてきた。その姿勢が「嬉しかった」と岡田さん。

「2年のあいだに榮倉さんがものすごく動ける身体になっていて驚きましたし、ライブラリー・タスクフォース(図書特殊部隊)のみんながマッチョになっていました(笑)。前作のアクションシーンを経験したことによって彼らの価値観が変わったことはすごく嬉しい。というのも、アクションって積み重ねなんです。ひとつひとつの動きが言葉の一文字というか、パンチを1・2・3って打つことで『あ・い・う』の言葉になるというか…。繋げていくことで、まるで会話をしているかのような表現になるんです」。鍛錬を重ねたタスクフォースと検閲実行部隊・メディア良化隊との攻防戦は、日本映画であることを忘れるほどの迫力だ。

一方、岡田さんが自分に課したのは、格好良さではなく教官としての貫禄。アクションにおいてもドラマ部分においても、そして見た目においても“貫禄”を追求した。

「1作目は“王子様”というキーワードがありましたし、世界観も「昭和」から「正化」へと歴史を進めた近未来の日本というパラレルワールドなので、芝居もアクションも意識したのは格好良さ。動きがキレイに見えるように意識していました。それが2作目では、笠原との関係性も変わってくることもあり、王子様的存在からそっと見守る存在へ、世界観もよりリアルなものが求められました。それが前作との違いで、『THE LAST MISSION』の特徴です。格好いい堂上になるなら身体は絞った方がいいに決まっているんですが、今回は貫禄が堂上のテーマ。ちょうど撮影前に大河ドラマ『軍師官兵衛』をやっていて体重を増やしていたので、そのまま落とさずに臨みました」。

とは言っても、貫禄を手にしたことで、より大人な格好良さを放っているのが岡田さんのすごいところ。図書隊として、絶対に守ってくれる安心感を与えてくれるだけでなく、男として、笠原への愛も深まっている。鬼教官なのに、あれだけ強いのに、恋愛に関しては無器用極まりない。そのギャップに世の女性たちはノックアウトされる。

「僕は原作をすべて読んでいるので、堂上がとっくの昔に笠原のことが好きだってことは知っているんです。そのことを隠しているけれど、『THE LAST MISSION』の公開前に放送されるドラマ特別企画『図書館戦争 BOOK OF MEMORIES』(10/4・5放送)で、笠原のお父さんに向かって『大切な存在です』と本音をぽろりと言ってしまうシーンがあったり、そもそも原作には、いつから笠原のことが好きなのかということに関して『お前が俺を好きになるより前であることは確かだ』っていう、すごいセリフがある。三次元で言うのは難しいセリフが多いので、それをどうやってさらりと言うかが大変なんです(笑)」。照れくさそうに話す岡田さんが、自然と堂上と重なる。そんな彼を佐藤監督はつい、からかいたくなるのだろう。ロマンチックシーンの撮影時には「岡田さん、堂上はもうとっくに(笠原のことを)好きですからね」と、顔をほころばせながら演出するのだとか。それが「嫌でしたね(笑)」と冗談まじりで嫌と言えることからも、佐藤監督と岡田さんの信頼関係が揺るぎないものであることが伝わってくる。そして「あれって、すごく難しいんですよね…」という“あれ”とは、ラブコメではお馴染みの“頭ポンポン”の仕草のこと。

「大学生とかがやっているのを見たことがあるんですけど、すごいなって思いましたから。子供の頭をなでるのとは全然違いますし、気持ち悪く見えてしまったら終わりですからね。いかに自然に素敵に笠原の頭をポンポンとするか、本当に難しかったです。しかも、そういう撮影の日に限って、佐藤監督もスタッフもみんないつもより距離が近くて…。この作品に参加している人たちはそういうロマンチックなところも含めて『図書館戦争』が好きなので、楽しみにしてくれているのは分かるけれど、あんなに見られるとね、照れくさくて仕方なかったです(笑)」。

アクションシーンにドキドキさせられ、ロマンチックシーンでもドキドキさせられ、図書隊員たちの勇姿に感動させられる。アクション、恋愛、勇姿、三つ巴の面白さがある『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』は、岡田さんの言う通り、まぎれもない“日本のエンターテインメント”だ。(text:Rie Shintani)
《text:Rie Shintani》

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