「星の王子さま」と「ハリー・ポッター」読み継がれる児童文学の共通点とは!?

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『リトルプリンス 星の王子さまと私』 (c)2015 LPPTV ― LITTLE PRINCESS ― ON ENT ― ORANGE STUDIO ― M6 FILMS ― LUCKY RED
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  • 『リトルプリンス 星の王子さまと私』 (c)2015 LPPTV ― LITTLE PRINCESS ― ON ENT ― ORANGE STUDIO ― M6 FILMS ― LUCKY RED
  • (C) 2015 LPPTV - Little Princess - ON Entertainment - Orange Studio - M6 Films
  • 『リトルプリンス 星の王子さまと私』- (C) 2015 LPPTV - Little Princess - ON Entertainment - Orange Studio - M6 Films
  • 「星の王子さま」と「ハリー・ポッター」読み継がれる児童文学の共通点とは!?
  • 『リトルプリンス 星の王子さまと私』 (c)2015 LPPTV ― LITTLE PRINCESS ― ON ENT ― ORANGE STUDIO ― M6 FILMS ― LUCKY RED
サン=テグジュペリ エステートが初めて認可した「星の王子さま」のその後の物語を描く映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』。“一生に一冊の本”と謳われる原作は、1943年の出版以来、1億4,500万部以上を売り上げ、時を超えて世界中で愛され続けている。そんな原作と、近代児童文学の代表作にして大ベストセラーの「ハリー・ポッター」シリーズには、ある共通点があることが分かった。

砂漠に不時着した飛行士と小さな王子との出会いと別れをつづった、“宝石のような物語”といわれる永遠の名作「星の王子さま」。その出版から72年後に登場するのは、まだ誰も知らないその先の物語。主人公は勉強ばかりで友だちがいない9歳の女の子。母親が立てた人生設計どおり無駄なく進んでいくはずだった彼女の日常は、引っ越し先の隣に住む、元飛行士のおじいさんと「星の王子さま」のお話に出会ったことで変わり始めることに。

読むたびに新しい発見がある原作に根づくのは、実は“エブリディ・マジック”と呼ばれるファンタジーの手法。ごく普通の日常生活の中に、非日常的な出来事を持ち込む“日常生活の中に起きる魔法”だ。「砂の妖精」で知られるイーディス・ネズビットが最初に確立させたとされ、近代児童文学でこの“エブリディ・マジック”の魅力が最大限に活かされている大ヒット作といえば、J・K・ローリングの「ハリー・ポッター」シリーズ。

1990年代のイギリスを舞台に、主人公ハリー・ポッターの日常の中に“魔法の世界”が突如舞い込むという親しみやすい入口から、活字ばなれした現代の子どもだけではなく、大人も楽しめる新鮮さを放ち、世界的ベストセラーとなって、シリーズの映画化も大成功を収めたのは周知の通り。読んだ後に“絶対にありえないが、現実味がある”といった感覚を味わえるような、絶妙な日常と非日常のバランスは、ベストセラー児童文学、あるいは、ファンタジー映画に見られる共通点として挙げられる。

それに対し、「星の王子さま」で描かれるサハラ砂漠に不時着した飛行士が出会った一人の王子のお話には、現実世界の“日常”は登場しない。それでも、教訓じみた言葉で教えられることなく、平易な言葉で語られる普遍的なメッセージは、読んだ人自身の解釈で“愛”、“友情”、“絆”など人生における大切なテーマに気づくことができるものとなっている。いわば、「星の王子さま」では、日々触れて読むことによって、エブリディ・マジックを成立させているのだ。読んだ人の日常生活と物語がリンクして生まれた独特のファンタジーが、文化や時代を超えて共感を生み、愛される理由の一つともなっている。

本作で製作を務めたアトン・スマーシュは、「この本を読んだ誰もが王子さまと彼の世界について自分だけのイメージを持っている」と、原作の映画化の難しさについて明かしている。だが、今回、監督のマーク・オズボーンは原作の世界観を損なうことなく、女の子の日常に現実世界に“非日常的な”飛行士との出会いを持ち込むことにより、原作を読んで味わえる深い感情面での体験を見事に描ききり、不変の物語を感動ファンタジー超大作として昇華させることに成功している。

『リトルプリンス 星の王子さまと私』は11月21日(土)より2D&3Dで全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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