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第73回ゴールデン・グローブ賞決定、レオナルド・ディカプリオ主演『レヴェナント』が三冠!

第73回ゴールデン・グローブ賞が10日(現地時間)、ロサンゼルスのビヴァリーヒルトン・ホテルで発表され、『レヴェナント:蘇えりし者』が作品賞、監督賞、主演男優賞の三冠受賞した…

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第73回ゴールデン・グローブ賞が10日(現地時間)、ロサンゼルスのビヴァリーヒルトン・ホテルで発表され、『レヴェナント:蘇えりし者』が作品賞、監督賞、主演男優賞の三冠受賞した。

ゴールデン・グローブ賞はハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)会員の投票によって決定するもので、最多3部門を受賞した『レヴェナント:蘇えりし者』は、荒野で狩猟中にクマに襲われ、重傷を負ったハンターの壮絶なサバイバルを描く作品。同作でドラマ部門男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオはこれが3度目のゴールデン・グローブ賞受賞だが、スタンディング・オベーションと鳴り止まない拍手に感極まった表情を見せていた。今回の受賞は悲願のアカデミー賞主演男優賞への追い風となりそうなだけに、2月28日(現地時間)のオスカー候補発表が楽しみだ。監督賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥはスピーチで「映画作りはどれも大変だけど、今回は本当に大変だった」と苦難が続いた撮影をふり返りつつ、主演のレオとの仕事を「最高の経験だった」と語った。

今年はノミネーションの段階から大本命作がなく、各部門で授賞はばらけたが、ドラマ部門は『レヴェナント:蘇えりし者』、ミュージカル/コメディ部門は作品賞と男優賞(マット・デイモン)が受賞した『オデッセイ』と2作が各部門を代表する受賞結果となった。ほかに、『スティーブ・ジョブズ』が助演女優賞(ケイト・ウィンスレット)、脚本賞(アーロン・ソーキン)を受賞。最多4部門5つのノミネーションを受けた『キャロル』は無冠に終わった。

今期の賞レースで唯一、無敵の強さを誇っている『ルーム』のブリー・ラーソンがやはりドラマ部門女優賞に輝き、圧倒的な勢いを見せつけた。ミュージカル/コメディ部門で女優賞を受賞したのは『JOY』(原題)のジェニファー・ローレンス。『世界でひとつのプレイブック』(ミュージカル/コメディ部門主演女優賞)、『アメリカン・ハッスル』(助演女優賞)で受賞してきたジェニファーは「ここに上がれるのは、いつもあなたのおかげよ」とデヴィッド・O・ラッセル監督に感謝した。

ミュージカル/コメディ部門男優賞はマット・デイモン、助演男優賞は『クリード チャンプを継ぐ男』で、伝説のロッキー・バルボアを演じたシルベスター・スタローンに輝いた。脇に回ることなどほとんどないスタローンだが、実質主役と言ってもいい存在感で物語を牽引して見事受賞。「ロッキー・バルボアは最高の“見えない親友”だ」とスピーチで語った。

助演女優賞はケイト・ウィンスレット、そしてTV部門のリミテッドシリーズ/TVムービー部門の女優賞をレディー・ガガ(「AMERICAN HORROR STORY: HOTEL」原題)が受賞するなど、スターという肩書きにふさわしい大物の受賞が印象に残る結果となった。


授賞結果は以下の通り。

映画部門
ドラマ部門
作品賞:『レヴェナント:蘇えりし者』
男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント:蘇えりし者』)
女優賞:ブリー・ラーソン(『ルーム』)

ミュージカル/コメディ部門
作品賞:『オデッセイ』
男優賞:マット・デイモン(『オデッセイ』)
女優賞:ジェニファー・ローレンス(『JOY』原題)

助演男優賞:シルベスター・スタローン(『クリード チャンプを継ぐ男』)
助演女優賞:ケイト・ウィンスレット(『スティーブ・ジョブズ』)

監督賞:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『レヴェナント:蘇えりし者』)
脚本賞:アーロン・ソーキン(『スティーブ・ジョブズ』)
作曲賞:エンリオ・モリコーネ(『ヘイトフル・エイト』)

アニメ作品賞:『インサイド・ヘッド』

外国語映画賞:『サウルの息子』(ハンガリー)

主題歌:「ライティングズ・オン・ザ・ウォール」(『007 スペクター』)


TV部門
ドラマ部門
作品賞:「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」
男優賞:ジョン・ハム(「MAD MEN マッドメン」)
女優賞:タラジ・P・ヘンソン(「Empire 成功の代償」)

ミュージカル/コメディ部門
作品賞:「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」
男優賞:ガエル・ガルシア・ベルナル(「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」)
女優賞:レイチェル・ブルーム(「CRAZY EX-GIRLFRIEND」原題)

リミテッドシリーズ/TVムービー部門
作品賞:「ウルフ・ホール」
男優賞:オスカー・アイザック(「SHOW ME A HERO」原題)
女優賞:レディー・ガガ(「AMERICAN HORROR STORY: HOTEL」原題)

助演男優賞:クリスチャン・スレイター(「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」)
助演女優賞:モーラ・ティアニー(「アフェア~情事の行方~」)
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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