是枝裕和監督×綾瀬はるか、不朽の名作を蘇らせた朗読劇『いしぶみ』公開決定

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『いしぶみ』(C)広島テレビ
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昨年、戦後70周年特別番組として広島テレビにて放送された、原子爆弾により幼くして命を奪われた旧制・広島二中一年生が最後に残した言葉を読み語る朗読劇「いしぶみ~忘れない。あなたたちのことを~」。この度、綾瀬はるかが朗読をする本番組を再編集し、新たに『いしぶみ』として7月下旬より、劇場にて公開することが決定した。

太平洋戦争末期、それまでたった一度しか空襲がなかった広島市には、東京や大阪から多くの子どもたちが疎開してきた。戦争も最終段階に入ったこの頃は、労働力不足を補うために、中学生も建物の解体作業や農作業などにかり出されていた。学校で勉強できる日は少なく、夏休みもなく、みんな日本の勝利を信じて一生懸命働いていた。昭和20年8月6日は、朝から暑い夏の日だった。この日、建物の解体作業のため、朝早くから広島二中の一年生は本川の土手にいた。端から点呼を終えたその時、500m先の上空で爆発した原子爆弾が彼らの未来を一瞬にして奪ったのだ。少年たちは、元気だった最後の瞬間、落ちてくる原子爆弾を見つめていた。あの日、少年たちに何が起きたのか…。遺族の手記に残された死にゆく彼らの最後の言葉を伝えていく――。

昭和44年に広島テレビで放送され、芸術祭優秀賞やギャラクシー賞などを受賞し、名女優・杉村春子を語り部として制作された「碑」を、『そして父になる』でカンヌ国際映画祭審査員賞をはじめ数々の賞に輝いた是枝裕和監督が現代に蘇らせた新しい朗読劇。語り部には、広島市出身の女優・綾瀬さんが挑み、『海街diary』に続き、再び是枝監督とタッグを組んでいる。

今回の映画公開決定について綾瀬さんは「原爆の惨禍によって、突然に短い命を終えていった子どもたちの最期の一日を綴ったこの手記は戦争の悲惨さ、平和の尊さを伝えていると思います。この夏『いしぶみ』をご覧頂いて、一人でも多く平和への強い思いが芽吹くきっかけになったならと願っています」と語り、また是枝監督は「50年近く前に放送されたオリジナルの『碑』を観たとき、この番組に関わったすべてのスタッフ、そして朗読の杉村春子さんに心から畏敬の念を抱きました。そこには、伝えることについての大胆で真摯な考察と、視聴者の想像力への信頼が溢れていました。今のテレビが失いつつあるこのふたつと、自分が正面から向き合ってみたい。そんな思いからこの『いしぶみ』はスタートしています」と作品への想いを語った。

さらに本作の舞台を手がけるのは、「劇団☆新感線」や野田秀樹、三谷幸喜など、第一線で活躍する演出家や作家の舞台美術を手がけている堀尾幸男。想像力を掻き立てる舞台セットが朗読を引き立てている。そして、ジャーナリストの池上彰が遺族やその関係者へのインタビューを通して、70年を経てなお残る「物語」の続きを伝えている。

『いぶしみ』は7月下旬、ポレポレ東中野(東京)、第七藝術劇場(大阪)、八丁座(広島)、ほか全国にて公開予定。
《cinemacafe.net》

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