【インタビュー】多部未華子×北村匠海 “あやしいバンド仲間”が語る成長と可能性!

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北村匠海、多部未華子『あやしい彼女』/photo:Naoki Kurozu
  • 北村匠海、多部未華子『あやしい彼女』/photo:Naoki Kurozu
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  • 多部未華子『あやしい彼女』/photo:Naoki Kurozu
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  • 『あやしい彼女』  (C) 2016「あやカノ」製作委員会 (C) 2014 CJ E&M CORPORATION
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  • 多部未華子『あやしい彼女』/photo:Naoki Kurozu
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この2人、本当に共演し、あまつさえ劇中でバンドまで組んだ仲なのか? 目の前の多部未華子と北村匠海の互いに遠慮がちな雰囲気にそんな疑いを持ってしまうが…。多部さん曰く「現場では撮影以外であまり会話してない(笑)」――!!

そんな2人が初共演を果たしたのは、オリジナル版が日本でもヒットを記録した傑作コメディを、舞台を日本に置き換え、『舞妓Haaaan!!!』『謝罪の王様』の水田伸生監督がリメイクした『あやしい彼女』である。73歳の毒舌おばあちゃん・カツ(倍賞美津子)が突然、20歳の姿を取り戻し、節子と名乗り、それが祖母とは知らない孫たちとバンドを結成し、若かりし頃の夢を追いかけはじめるのだが…。

多部さんは出演が決まり、最初にオリジナル版のDVDを観たというが、一気に作品の魅力に引き込まれた。

「普通に楽しんでしまいました(笑)。すごく感動して…。そこで良くも悪くもオリジナル版のイメージが付いてしまって、(日本版の)脚本を読みながら『オリジナル版だとこうなんだけどな…』と思ったり(笑)。すごく魅力的な作品でした。現場では、監督が空気を作ってくださって、沿うように現場にいる中で、自然といろんなものが生まれてきた感じでした」。

北村さんは、本作でコメディ初挑戦! クールで落ち着いた雰囲気の北村さんだが、映画の中ではおバカな男子に徹し、笑いのセンスを発揮している。撮影に際して、オリジナル版に加えて水田監督の過去作品を観て、笑いの間やキャラクター性をつかもうとしたという。

「勉強して臨みつつも不安はあったんですが、やってみて純粋に楽しかったですね。芝居の中で笑いを作るというのが僕自身、全く初めての経験で、分からないことだらけでしたが、初めてだからこそ、考えずにできた部分もあったと思います。またこういう作品をやりたいって思いましたね」。

寂しさを抱えた老人が若さを取り戻して人生を謳歌しつつ、騒動を巻き起こし…とあらすじだけをなぞると、失礼ながら、ありがちな物語にも思えるが、さにあらず! 主人公の節子はもちろん、北村さん演じる翼、音楽プロデューサー小林(要潤)、翼の母で雑誌編集長をしていたが、社の若返り方針の中で異動となった幸恵(小林聡美)など、様々な世代の登場人物たちの悩みや心情がつぶさに描かれており、思わず感情移入して引き込まれる。

多部さんは「この引き出しの多さこそがこの作品の魅力」とうなずく。

「コメディとしても面白く、音楽も素晴らしいですが、どの世代の方が観ても、誰かに自分を当てはめて楽しめるところがお得な映画です(笑)。お子さんがいる親の世代の方が見たら、また私たちとは違う感想を持たれると思います」。

その意味で、北村さんが演じる翼は夢を追いかける10代の代表と言える。

「翼は夢を追いかけたり、挫折したりしますが、10代が抱えるであろう、漠然とした悩みや将来への不安といったものと向き合います。僕自身、『DISH//』で音楽活動をしてきて、重なる部分は多かったですし、映画を観た同じ世代の人たちが、やっぱり夢をあきらめずに進もうと思ってもらえたら嬉しいですね」。

冒頭「この国の女性は若さ至上主義――」とナレーションが流れるが、映画はそんな世の風潮に一撃を食らわせる! 多部さんは現在27歳。年齢を重ねること、それに伴う変化が「楽しいですね」と笑みを浮かべる。

「友達との会話が、10代のころとはまた全然違ってきているのが面白いなと思いますね。20代だから言えるのかもしれませんが、ポジティブに年齢を重ねているなと感じています」。

北村さんが18歳だと知ると「18歳? そのころは…何考えてたかなぁ? 大学に行くべきかどうか? そんな話を友達としてたかなぁ?」と少し、懐かしそうに思いを巡らせつつ、改めて“いま”の自身の置かれた状況についてこんな思いも…。

「やはり、求められる役柄も立場も変わってきますが、いま、自分にできることやしなくちゃいけないと思うことは、プライベートでの経験を積み重ねて豊かにしていくこと。いろんな人と出会い、話をして吸収する――そういうことが反映されていく仕事だと思います。自分にはまだまだ、色々なことにチャレンジする柔らかいスポンジがあると思うので、まだまだ成長できる! そう考えるとやはり、楽しいです」。

北村さんは、音楽活動と俳優活動を両立しながら過ごしてきたここ数年の自らについて「1年1年で変化しているのを感じる」と語る。ギターボーカルを務める「DISH//」では単独武道館公演を成功させ、俳優としても次々と話題作に出演。今年も映画だけで、本作を含めて4本が公開される。

「僕自身、昔から早く大人になりたい、もっといろんなことをやれるようになりたいって思いながらやってきました。ようやく社会人として一歩を踏み出そうとしているのが、すごく嬉しいです。俳優としても、以前は子役として誰かの幼少期を演じることが多かったんですが、最近になってそれも変化してきて、少しずつかもしれませんが、自分の中で成長を感じられるのが嬉しいし、これからどんなことが待っているのか、すごく楽しみです」。

現場であまり会話を交わさなかったというのは、どうやら真実らしいが…もちろん、互いについて何も思っていなかったわけではない。北村さんは「コミカルなシーンを演じながら、多部さんの笑いを作り出す間がすごく印象深くて、引っ張っていただきつつ、勝手に勉強させてもらいました」と語るが、多部さんは照れくさそうな笑みを浮かべつつ、夢と希望に満ち溢れた“孫”についてこう語る。

「目の前で見ていて、可能性のある子たちってこんなにキラキラしてるんだなぁ! って圧倒されました。バンドの仲間の同世代の子たちと一緒に話したりしている姿を見ていて本当にまぶしかったです(笑)!」。
《photo / text:Naoki Kurozu》

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