※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

苦悩する作家と編集者、60代の“秋“を描く…『秋の理由』今秋公開

詩人、翻訳家、映画評論家、映画監督とマルチに活躍する福間健二の長篇第5作目となる最新作『秋の理由』が完成し、今秋公開されることが決定。

映画 邦画ニュース
注目記事
『秋の理由』キャスト陣
『秋の理由』キャスト陣
  • 『秋の理由』キャスト陣
  • 伊藤洋三郎/『秋の理由』
  • 佐野和宏/『秋の理由』
  • 寺島しのぶ/『秋の理由』
  • 趣里/『秋の理由』
詩人、翻訳家、映画評論家、映画監督とマルチに活躍する福間健二の最新作『秋の理由』の今秋公開がこのほど決定。キャストには、伊藤洋三郎と佐野和宏がW主演を務め、共演に趣里、寺島しのぶが配役されていることが明らかとなった。

宮本守(伊藤さん)は本の編集者で、小さな出版社「黙示書房」を経営しているが、経営は苦しく事務所をたたむことになる。宮本の友人・村岡正夫(佐野さん)は作家だが、代表作「秋の理由」以降、小説を発表していない。精神的な不調から声が出なくなり、筆談器を使っている。宮本は村岡の才能を信じ、彼の新作を出したいと思っている。そして実は、村岡の妻・美咲(寺島さん)が好きなのである。

ある日、宮本と村岡の前に「秋の理由」を何回も読んだというミク(趣里さん)が現れる。ミクは「秋の理由」のヒロインに似ていて、まるで村岡の言葉から生まれたかのような存在である。ミクと過ごす時間の中で、宮本は美咲への思いをはっきりと自覚するが、美咲はそれを受け入れてくれない。けれど、美咲と村岡の関係は険悪になる。村岡は、正気と狂気の間を揺れ動き、難民的な男女の群れの中に自分がいる夢をよく見る。村岡は自分のそばに宮本がいることを苦痛に感じ、宮本にそれを言ってしまう。すると、宮本は怒りを爆発させる。村岡に、自分に、そしてこの世界のあり方に…。

詩集「青い家」で「萩原朔太郎賞」「藤村記念歴程賞」を受賞し、『わたしたちの夏』などの監督も手掛ける福間監督の長篇第5作目となる本作。脚本は、『婚前特急』『そこのみにて光輝く』『セーラー服と機関銃 -卒業-』を手掛ける高田亮が、福田監督と共に担当している。

主人公・宮本守役には、「あぶない刑事」シリーズ、『百円の恋』の伊藤さん。そしてもう一人の主人公・村岡正夫役を、現在公開中の18年ぶりの監督作『バット・オンリー・ラヴ』で自ら主演務める佐野さんが務める。また、ヒロイン・ミク役には、水谷豊と伊藤蘭の娘で、『おとぎ話みたい』『東京の日』で主演を務める趣里さん、村岡の妻・美咲役に、『キャタピラー』『蜩ノ記』『シェル・コレクター』などの寺島さんが出演している。

本作について監督は、「苦悩するひとりの作家とその友人の編集者、60代を迎えた2人の男の友情と、かれらを取り囲む人々の秋を描いています。その秋は現実と夢が入りくむ季節です」と語る。さらに、「メインキャストの4人が、ぼくの目にはそれぞれのベストと言えるくらい持ち味を発揮してくれています。ひとりの力ではどうにもならないことの多いこの世界の、悲しい秋。でもそれに負けてはいないという光をとらえたと確信しています」と出演陣を絶賛し、本作への自信を覗かせている。

声にならない声で叫び、全身全霊で演ずる佐野さんと、実力派女優の寺島さんが真っ向勝負に挑む本作。伊藤さんと趣里さんが見せる新境地にも期待したい。

『秋の理由』は2016年秋、K's cinemaほか全国にて公開予定。
《シネマカフェ編集部》

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top