入江悠監督、『太陽』神木隆之介の衝撃アドリブ、古川雄輝の起用の経緯を告白!

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入江悠監督/『太陽』トークイベント
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映画『太陽』の入江悠監督が、5月29日(日)に行われた上映後のトークイベントに登壇。観客の質問に答えつつ、舞台版との違いやキャスティング、撮影での意外なエピソードについて明かした。

前川知大作で劇団「イキウメ」により上演されたほか、先日亡くなった蜷川幸雄演出版も制作された人気の舞台作品をリアリティあふれる実写ならではの描写で映画化。ウイルスの蔓延で人間社会が新人類「ノクス」と旧人類「キュリオ」の2つの社会に分断された近未来。寒村に暮らすキュリオの青年・鉄彦はノクスになる手術を受けることを夢見て生きていたが、ある時、ノクス社会との交流が始まり…。

入江監督は本作について「明確な答えを提示して終わるのではなく(解釈を観客に)丸投げしている」と説明。日本映画では珍しく、無音のままエンドロールが映し出されるエンディングについても「余韻を感じてもらうため、あえて音をつけなかった」と明かした。

「イキウメ」による舞台版を鑑賞したという観客からは、映画では舞台にあったコミカルなシーンが封印され、よりシリアスな方向に舵を切っている印象を受けたという指摘があったが、入江監督は「前川さんの作品の良さはシリアスな中に不思議な笑いがある部分で、僕も大好き」と断った上で「映画ではあえて、そこを削った」と告白。「舞台は抽象空間ですが、映画は具体性の中で俳優が動く。映画では、(キュリオの村の)生活の苦しみや(ノクス社会の)未来のディティールの描写を優先しなくてはならず、そこに笑いを入れると薄まってしまう」と説明した。

キャスティングについて質問が飛んだが、主人公の鉄彦役の神木隆之介に関しては「最初に(候補に名前が)出て、ほかに考えられなかった」と説明。鉄彦の幼なじみの結役の門脇麦もすんなり決まったが、ノクスの青年で門番として派遣され、鉄彦と友情を築いていく森繁を誰が演じるかが最後まで難航したという。最終的に、数年前に入江監督のワークショップに参加した経験のあった古川雄輝に決まったが、入江監督は決め手として古川さんの持つ「品の良さ」を挙げる。進化した新人類役ということで、キュリオと対照的な雰囲気や見た目も重視したそうで「演技力だけでは無理な役。背も高くないといけなかった」と語った。

また、主演の神木さんの様々な提案も実際に映画に生かされているそう。神木さんが、映画の最後で髪を束ねているが、これは神木さんのアイディアであり、それを見て「すごい!」と衝撃を受けたという。これは、かつてノクスを殺害して村から逃げた鉄彦の叔父の克哉(村上淳)と同じ髪型であり「公開初日の舞台挨拶の後、神木くんにどういう意図だったのかと聞いた。(ノクスを憎む)叔父との対比で、鉄彦は叔父を乗り越えて、旅に出る」と語り、神木さんの深みのある発想力を称えていた。

『太陽』は角川シネマ新宿ほか全国にて公開中。
《text:cinemacafe.net》

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