iPhoneで全編撮影!LA発トランスジェンダーの女性たちのリアル『タンジェリン』、1月公開へ

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『タンジェリン』 (c)2015 TANGERINE FILMS, LLC ALL RIGHTS RESERVED
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ロサンゼルスのウェストハリウッドを舞台に、トランスジェンダーの女性2人の日常や切ない友情と恋愛を、3台のiPhoneによる斬新な撮影方法でリアルかつユーモラスに描いた『タンジェリン』(原題:Tangerine)。昨年の東京国際映画祭でも上映され、話題を呼んだ本作が、2017年1月下旬より全国順次公開されることが決定した。

太陽が照り付けるロサンゼルス、ウェストハリウッド。クリスマス・イブ、街角のドーナツショップで1個のドーナツを分け合うトランスジェンダーの2人。28日間の服役を終え、出所間もない娼婦シンディは、自分が留守中に恋人が浮気したと聞き、ブチ切れる。一方、歌手を夢見る同業のアレクサンドラはそんな親友をなだめつつも、その夜に小さなクラブで歌う自分のライブのことで頭がいっぱい。さらに、彼女たちの仕事場の界隈を流すアルメニア人移民のタクシー運転手ラズミックも巻き込んで、それぞれのカオティックな1日がけたたましく幕を開ける――。

そんな主人公たちの日常を、アナモレンズを装着したiPhone5sでとらえ、シネスコサイズに仕上げた本作。昨年の第28回東京国際映画祭ではスクリーンから放たれるその並々ならぬ熱量に多くの映画ファンが驚愕し、圧倒された。また、アメリカの映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では97%の高評価を獲得、『パシフィック・リム』などで知られるギレルモ・テル・トロ監督も「大胆にして、美しい!」と絶賛を贈っている。

監督から脚本、撮影、編集、プロデュースまでこなすアメリカン・インディ界の気鋭ショーン・ベイカーは、複雑なトランスジェンダーの世界を描くため、L.A.の裏通りを歩き回って協力者を求め、そこで出会ったのが、本作で役者として登場するキタナ・キキ・ロドリゲスとマイヤ・テイラー。ベイカーは、彼女たち自身が体験したことや友人たちから見聞きしたことをベースにして脚本を書き上げ、iPhoneならではの自由自在なカメラワークで、彼女たちが生きるリアルなストリートの空気感を捉えることに成功した。

超低予算を逆手にとった創意工夫の発想を、独創的な映像世界へと昇華させ、世界各地の映画祭を席巻した本作。下ネタ満載の爆笑コメディながら、最後に待ち受ける切なく美しい友情のかたちには、ホロッとさせられるところも…。iPhoneがとらえたストリート・ムービーに、注目していて。

『タンジェリン』は2017年1月下旬、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。
《text:cinemacafe.net》

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