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【インタビュー】『最後のジェダイ』はなぜ“赤い”?SW最新作を手掛けるライアン・ジョンソン監督を直撃

ついに公開まで2か月を切った『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。これまで解禁された予告編やポスタービジュアルを見れば、本作のイメージカラーが“赤”であることは一目瞭然だ…

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ライアン・ジョンソン監督『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
ライアン・ジョンソン監督『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
  • ライアン・ジョンソン監督『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
  • ライアン・ジョンソン監督『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
  • 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
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  • 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
  • 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』 (C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
  • 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
  • キャリー・フィッシャー&ライアン・ジョンソン監督(C)Getty Images
ついに公開まで2か月を切った『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。これまで解禁された予告編やポスタービジュアルを見れば、本作のイメージカラーが“赤”であることは一目瞭然だ。果たしてなぜ? この夏、米LAに飛び、ライアン・ジョンソン監督を直撃した。

『スター・ウォーズ』シリーズにおける赤といえば、フォースの暗黒面を信奉するシスを連想するファンも多いはず。彼らが胸に抱く怒りや憎しみ、さらには血といった不吉なモチーフにもつながり、本作の登場人物たちが遭遇する“戦慄の展開”を予感せずにはいられない。お馴染みのSTAR WARSロゴが、赤く縁どられるのも初めてのこと…。というわけで、とにかく、胸騒ぎが止まらない!

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』原題ロゴ (C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
「誰かの運命を表しているとしたら、きっと不吉な予兆ってことになってしまうのかもしれないね。実際、赤い色が大切な働きをしていることは確かなんだ」と思わせぶりなジョンソン監督。その理由については「映画が公開されたら、ぜひファンの皆さんと議論してみたい興味深いテーマだね」と明言を避けているが、「色というものが、物語の中でどんな機能を果たしているか。この点には注目してほしい」とやはり、赤というカラーが重要なカギを握っていることは間違いなさそうだ。

本作ではメガホンに加えて、脚本も手がけているジョンソン監督。常に意識していたのは、「スター・ウォーズとして正しいか?」という点だとふり返る。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
「ルーカス・フィルムに聖典のようなマニュアルがある…、なんてうわさされているけど、クリエイティブな面での制約や決まり事は一切ない。つまり、スター・ウォーズらしさとは、とても感覚的な線引きなんだ。もっと重要なのは、それがすばらしいアイデアかどうか。現場で有機的なディスカッションを重ねながら、理にかなった方向性を見つけ出すんだ。僕としては4歳のときに初めて『スター・ウォーズ』を観た興奮と感動を“コンパス”にしながら、ワクワクする作業に取り組んだ。同時に自分にとって『スター・ウォーズ』って何なんだろうと考える機会にもなったよ」。

ライアン・ジョンソン監督『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
そう語るジョンソン監督にとって、『スター・ウォーズ』シリーズの魅力は「青春期から大人になる転換期を描いていること」だという。多感な年ごろだったジョンソン少年は、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(1983年公開)に「自分の人生を重ね合わせ、心の中でベルが鳴っているように感じた」のだとか。

「大人になれば、そういったテーマが神話的に語られているという本質に気づくしね。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に関して言えば、カイロ・レンに強く興味を惹かれたんだ。彼の存在は青春期特有の怒りや、両親に対する反抗心、特に父親を倒したいという気持ちを象徴している。多かれ少なかれ、いまを生きる若者は自分と重ね合わせるんじゃないかな。そういう意味では、(前作でフォースを覚醒させた)レイと対等な主人公といえるはず。本作のとてもユニークな点だと思うね」。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
そのカイロ・レンの母親にして、レジスタンスを率いるレイア・オーガナ役の女優キャリー・フィッシャーが昨年末に突然他界。本作が彼女の遺作となったと同時に、その勇姿はファンの心に永遠に刻まれることになった。

「彼女の出演シーンは、亡くなる前にすべて撮り終えていました。本当に美しく、完ぺきな演技でした。その後に起こる出来事など、誰も予想はしていませんが、ある重要なシーンでとても力強い姿を披露していて、いま思い返すと、ますます感情がこみあげてきます。彼女との出会いは、僕の人生のハイライト。わずかですが、時間を共有できて、感謝しているし、すばらしいパフォーマンスを作品に残すことができて良かったです。彼女が亡くなったことで、何か変更を余儀なくされたということは一切ありません」。

キャリー・フィッシャー&ライアン・ジョンソン監督(C)Getty Images
ちなみに、ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を観たら、なんて言いそう?

「それを考えると、恐怖におののいているよ(笑)。すごく怖いね。彼がどんな風に受け取るか、それは分からないけれど、期待はしていないんだ。気に入ってくれるといいと思うけれど、気に入らなくても、それはそれで受け入れるつもり。作品もキャラクターも、ジョージの子どもだからね。彼自身が何を期待しているか、分からないし…」。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』 (C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

協力:ウォルト・ディズニー・ジャパン
《text:Ryo Uchida》

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