圧倒的なカリスマ性と才能で映画界の革命児として躍進を続けてきたグザヴィエ・ドランが、6年ぶりに自作に主演し、故郷でメガホンをとった『マティアス&マキシム』。これまでの作品にはない一面を持ち合わせている本作についてドランがコメント、メイキング写真が到着した。>>『マティアス&マキシム』あらすじ&キャストはこちらからつかず離れずの絶妙な関係性や、一人一人のキャラクターがとても自然でリアル、“友情”の描き方にも繊細さが詰まっている本作。実は、ドラン演じるマキシムの友達役を演じているのはみな実生活における仲間たち。6年ぶりとなる役者として自作への出演、故郷モントリオールでの撮影と、本作に対する思い入れの強さを見せているドラン。なぜ本当の友達と作りたかったのか、そして彼らと共にどんなことを表現したかったのか、ドランにとって本作がどういった意味で特別なのかを語っている。「友達役の全員が本当の仲間なんです。僕はこれまで友達、仲間をメインにした映画を作ったことがなかったし、それなりに友達はいたけど、彼らのような仲間はいませんでした。20代後半になって仲間ができて、それは映画よりも仕事よりも何よりも大きな僕の目標となりました。そして彼らが僕の人生とライフスタイルを変えました」とドラン。「それと共に、僕は彼らにアイデンティティとセクシャリティに関して自問してほしいと思いました。自分自身を探って見つけようとするのが20代前半ならば、20代後半になれば自分自身のことをもっと理解できているはずだから。強く同性に惹かれたとき、どうするか、ということを」。また、友情を描くうえでインスパイアされた作品として『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』や『いまを生きる』『再会の時』などを挙げており、特に『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で描かれている友情については「非常に重要な意味を持っていると思います。みんな常に傷つけ合っているけど、同時にお互いを守ってもいるんです」と本作で参考にしたことを語っている。『マティアス&マキシム』は9月25日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。