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『Summer of 85』『17歳の瞳に映る世界』『スザンヌ、16歳』今年注目の“ティーンムービー”3選

10代を描いた映画は世代を超えて観る者の心に鮮烈な感動を与えてきた。その描き方も多様化する中、今年の夏も10代が体験する初恋や苦難を描いた作品が目白押し。

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『Summer of 85』(C)2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
『Summer of 85』(C)2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
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  • 『Summer of 85』(C)2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINEMA-PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
  • 『Summer of 85』(C)2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINEMA-PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
  • 『Summer of 85』(C)2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
  • 『17歳の瞳に映る世界』 (C)2020 FOCUS FEATURES, LLC. All Rights Reserved.
  • 『17歳の瞳に映る世界』 (C)2020 FOCUS FEATURES, LLC. All Rights Reserved.
  • 『17歳の瞳に映る世界』 (C)2020 FOCUS FEATURES, LLC. All Rights Reserved.
  • 『17歳の瞳に映る世界』ポスタービジュアル (C)2020 FOCUS FEATURES LLC
予期せぬ妊娠に直面する16歳の少女の苦悩と選択を描き、第80回アカデミー賞では脚本賞にも輝いた『JUNO/ジュノ』(2007)をはじめ、都会に憧れる17歳のヒロインの成長を描いた『レディ・バード』(2018)、年上男性との生涯忘れることのできない情熱的な恋に落ちる17歳のひと夏を描いた『君の名前で僕を呼んで』(2018)、さらに昨年には、卒業パーティーの一夜で高校生活を取り戻そうとする2人組の女子高生を描いた『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』が日本でも大ヒットするなど、眩しくも複雑で、刹那的な10代を描いた映画は世代を超えて観る者の心に鮮烈な感動を与えてきた。

時代の変化とともにその描き方も多様化する中、今年の夏も10代が体験する初恋や苦難を描いた作品が目白押しとなっている。

憧れ、嫉妬、別れ、瑞々しい少年の初恋『Summer of 85』


8月20日(金)より公開


フランス映画界の巨匠であるフランソワ・オゾンが描く、少年たちの刹那の恋の物語。16歳の少年アレックス(フェリックス・ルフェーヴル)は、ある日セーリングを楽しもうとひとりヨットで沖に出たところ、突然の嵐に見舞われ転覆してしまう。そんな彼を助けたのは、自然体で飄々とした18歳のダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)。運命的な出会いに、急速に惹かれ合う2人。しかし、「ほんの一瞬も離れたくない」と願うアレックスを待ち受けていたのは、不慮の事故によるダヴィドとの突然の別れだった――。

生きる希望を失ったアレックスだったが、ある夜にダヴィドと交わした、「どちらかが先に死んだら、残された方は墓の上で踊る」というイカれた誓いに突き動かされる。そして彼は、心の痛みと向き合いながら、ダヴィドと過ごしたかけがえのない“6週間の青春”の物語を書き綴っていく。

『Summer of 85』(C)2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINEMA-PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
オゾン監督自身が実際に18歳の青春を過ごした1985年を舞台に、当時の感情を投影しながら少年たちのひと夏の恋を鮮やかに映し出す本作。初恋の喜びや不安、嫉妬や葛藤。愛している相手に「ただ、自分だけを見てほしい」と願う気持ちは、誰しもが経験した10代の“痛み”。あどけなさが残る主人公のアレックスが、溶けるような甘い時間と身を切り裂かれるような別れを経験し、ゆっくりと大人へと成長していく姿には共感必至。

少女は、自分の意志で人生を選び取る『17歳の瞳に映る世界』


現在公開中


本作が長編映画3作目となる新進気鋭の女性監督エリザ・ヒットマンによる少女2人のロードムービー。愛想がなく、友達も少ない17歳の高校生オータム(シドニー・フラニガン)は、ある日望まない妊娠が発覚する。彼女の住むペンシルベニア州では、未成年者は親の同意がなければ中絶手術を受けることができないため、いとこであり唯一の親友スカイラー(タリア・ライダー)と共にニューヨークへと旅立つ。

『17歳の瞳に映る世界』 (C)2020 FOCUS FEATURES, LLC. All Rights Reserved.
中絶のため田舎から大都会へと向かう旅路で、やるせなくなるほど苦難の連続が彼女たちに降りかかる中、必死に支え合う2人の友情にも心が締め付けられる1作。本作で長編映画デビューとなるシドニー・フラニガン演じるオータムが直面している現実をうかがい知れるシーンは、世代や国境を越えた共感をもたらすだろう。

背伸びしがちな“思春期あるある”が満載『スザンヌ、16歳』


8月21日(土)より公開


20歳の新人女性監督スザンヌ・ランドンが脚本・主演も務めた新世代のフランス映画。同世代の友人たちに退屈している16歳のスザンヌは、ある日劇場の前で年の離れた舞台俳優・ラファエル(アルノー・ヴァロワ)と出会う。彼もまた、繰り返される舞台や生活を退屈に感じていた。年の差があるにも関わらず惹かれ合うふたりだが、彼に夢中になればなるほど、スザンヌは思い描いていた“16歳”を失っているように感じ始める。

スザンヌ、16歳
スザンヌが15歳の時に執筆したという本作は、自身が当時抱えていたという思春期の機敏な感情や恋愛への憧れを鮮明に描き、大人びた“生意気な”16歳を体現。周りの友達とは合わない、同級生の男の子は子どもっぽく感じる、“大人の男性”に憧れる、といった子どもでも、大人でもない“思春期あるある”満載の本作では、16歳の自分に思いを馳せたくなる。
《シネマカフェ編集部》

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