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『17歳の瞳に映る世界』原題が意味するカウンセリングシーン解禁「絶対に忘れない」「号泣した」

望まない妊娠をした主人公オータムの旅路を描いた『17歳の瞳に映る世界』から、原題『Never Rarely Sometimes Always』の意味が明かされるシーンの本編映像が解禁

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『17歳の瞳に映る世界』 (C)2020 FOCUS FEATURES, LLC. All Rights Reserved.
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  • 『17歳の瞳に映る世界』ポスタービジュアル (C)2020 FOCUS FEATURES LLC
ペンシルベニアからニューヨークへ、望まない妊娠をした主人公オータムの旅路を描いた『17歳の瞳に映る世界』。この度、本作の原題『Never Rarely Sometimes Always』の意味が明かされるシーンの本編映像が解禁となった。

>>『17歳の瞳に映る世界』あらすじ&キャストはこちらから

解禁された本編映像は、オータムたちが訪れるプランドペアレントフッド(全米家族計画連盟)での印象的なシーン。プランドペアレントフッドとは、世界的にリプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)を提供する非営利団体のアメリカ支部。

実在する施設で撮影されたこのシーンは、オータムが中絶手術を受ける前に、診察室でカウンセラーから「相手との関係もきかせて。とても大事なことなの」と問診を受けている。立ち入った質問をする、との前置きのあと「答えは4択。一度もない、めったにない、時々、いつも。テストじゃないから」と優しく語りかけるカウンセラーに、終始表情が硬いオータムも「オッケー」とようやく口を開く。


「この1年間で相手がコンドーム装着を拒否した?」
「相手が避妊の邪魔をして妊娠させようとした?」
「相手に脅された?」
「相手に殴られたり、暴力をふるわれた?」

「一度もない/めったにない/時々/いつも」(Never/Rarely/Sometimes/Always)から1つ選び、慎重に答えていくオータム。答えづらい質問が続くこのシーンは、緊張感のある撮影となることが予想されたが16ミリフィルムによる長回しで撮影された。

エリザ・ヒットマン監督は、少しでもオータム役のシドニーの負担を減らすため、静かで落ち着ける部屋と時間を用意し、後半のシーンに集中できるよう、質問には自身の家族のことを答えるよう伝えたという。徹底的な配慮が行われ撮影されたこのシーンは、原題にもなった印象的なシーンでもある。

『17歳の瞳に映る世界』 (C)2020 FOCUS FEATURES, LLC. All Rights Reserved.
これらの質問への回答が4択であるのには理由がある。当事者が答えやすいようにという意図だけでなく、セカンドレイプを防ぐため。性暴力に遭った女性自身にその詳細を語らせることは、セカンドレイプにあたる恐れがあり、本人を傷つけてしまう可能性がある。詳細を聞くことは中絶手術を行うには直接必要ない情報だが、暴力の有無は再発防止のために必要な情報。施設で働く人々はプロフェッショナルに徹し、すべきことをする。

また、実際にセンターで働く女性がカウンセラーとして出演したことで、よりリアリティのあるシーンともなった。監督は、メディカル・センターに勤めるケリー・チャップマンから「エリザ、中絶は決してただの危機ではないのです。家の中で起こっている秘密は、20分では解決できない。妊娠、セクシュアルヘルス、パートナーによる暴力、暴力から安全を確保する方法、すべてが絡み合っている」との話に胸を打たれ、このエピソードを物語に取り入れたと語っている。

さらに「映画が信頼できるものであってほしい」との願いから、この場面のような会話をこれまで何度もしてきているケリーを、カウンセラー役としてキャスティングしたと明かしている。

本作では、こういったやりとりを過度な演出一切なしで忠実に再現したことで、オータムの絞り出した回答とその隠された思いに気づくシーンとなっており、「原題の意味が分かったシーンで号泣した」「この言葉の意味を絶対に忘れない」といった感想がSNS上では飛び交っている。

『17歳の瞳に映る世界』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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