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『アシスタント』「加害者だけを排除したところで…」職場の根本的問題に監督がコメント

映画『アシスタント』から、ストレスを冷静に抑え込もうとする主人公を演じたジュリア・ガーナーの本編映像および、膨大な実話から練り上げたキティ・グリーン監督のコメントが到着。

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『アシスタント』 ©2019LuminaryProductions,LLC.AllRightsReserved.
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映画プロデューサーを夢見る新人アシスタントを通して、ハリウッドを発端に巻き起こった“#Me Too運動”を題材に、今日の職場における大きな問題を掘り下げた『アシスタント』。この度、ストレスを冷静に抑え込もうとする主人公を演じたジュリア・ガーナーの本編映像とともに、膨大な実話から本作を練り上げたキティ・グリーン監督のコメントが到着した。


>>『アシスタント』あらすじ&キャストはこちらから

解禁となった本編映像は、仕事に忙殺される日々の中、溜まりに溜まったストレスに爆発寸前のジェーン(ジュリア・ガーナー)の様子を切り取ったもの。

業務の隙をみて家族にコール、何気ない母との会話で、何とか平静を保とうとするジェーン。しかし気を取り直したもの束の間、なぜか女性スタッフだけが担当することになっている会議の後片付け作業の際に、疲れ切ってドーナツをつまみ食いをしている姿を、男性スタッフたちにタイミング悪く見つかってしまう。

明らかな性差別のもとに、道を開けようとしない彼らの間を「失礼」と言いながら通り抜けるジェーンの姿に思わずエールを送りたくなるシーンとなっている。

「一連の#MeTooの報道を見ていて、私が気になったのはセクハラや性的暴行を加えている加害者だけに焦点を当てていることでした」と監督。「マスコミは“環境”というものを問題視していなかったのです。組織の構造や、日常的な環境が有毒であるならば、加害者だけを排除したところで問題は解決されません」と、本作を撮影するきっかけについて明かす。

そして本作のために1年ほどかけて、ワインスタイン・カンパニーも含め、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの組織のヒエラルキーの下にいるアシスタントや、重役のポジションにある人など、様々な立場にある100人以上にインタビューを敢行した。

「職場でミソジニーやセクシズムが蔓延している理由は何なのか、より広い視点で問題をとらえるために様々な人と話しました」と語る監督は、「とはいえ、まだ微妙な時期だったので、多くの人にとって公の場で話をすることは怖いことでした。しかし誰かが口火を切ると、みんなが少しずつ話してくれるようになりました」とふり返る。

結果的に「仕事の割り振り方、意思決定の場に参加できないなど、日常の些細なことが大きな問題になっていると気づきました」と監督。

「男性は力のあるポジションに容易に行けるが女性はそうではない。普段、意識されない性差別が構造の中にあり、それが女性の昇進も阻んでいるのです」と語り、「全体をコントロールしている男性が組織の構造を悪用している。最初は映画業界だけだと思っていましたが、ITや金融業界、あらゆるところに同じ問題があることがわかってきました」と、#MeTooにまつわる問題を解消していくためには、女性がより上のポジションに就くというカルチャーを築かなければいけない、という思いを語っている。

『アシスタント』は6月16日(金)より新宿シネマカリテ、恵比寿ガーデンシネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《シネマカフェ編集部》

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