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【レビュー】前作を超えマルチバースの金字塔へ『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』

それまでのCGアニメとは一線を画し、コミックスとアニメーションを新たな視点から融合した傑作『スパイダーマン:スパイダーバース』(’19年日本公開)の待望の新作が遂に公開。今作も国内外で絶賛されている。

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『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(C)2023 CTMG. (C) &TM 2023 MARVEL. All Rights Reserved.  
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  • 『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』 ©2023 CTMG. © & TM 2023 MARVEL. All Rights Reserved.
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それまでのCGアニメとは一線を画し、コミックスとアニメーションを新たな視点から融合した傑作『スパイダーマン:スパイダーバース』(’19年日本公開)の待望の新作が遂に公開。今作も国内外で絶賛されている。

全3部作の第2作目となる『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は、当初22年に公開される予定だったがコロナ禍の影響で度重なる延期に。今年満を持して公開されるや否や批評家、ファン共に高い評価を得ている。日本でも興行収入は、前作と比べ公開後3日間比で182%と、前作からの期待もあり大人気作だ。

もはやMCU超え!? 重厚なストーリーに釘付け


今作は、前作『スパイダーマン:スパイダーバース』から約1年後の世界。主人公のマイルズは15歳になり、ブルックリンの街を彼なりに悪者から守る日々を送っている。正体を隠しながらスパイダーマンとして生きる孤独との葛藤、自分がやりたいことがある一方、過保護な親にややウンザリ…。

そんな中、ある事件をきっかけに再びグウェン・ステイシー(スパイダーウーマン)らと、マルチバースの世界へと身を投じることになったマイルズ。前作で運命を受け入れ、スパイダーマンとしての人生を歩みだしたマイルズが、今度はその運命に翻弄されながらも自分の人生を自分の手で切り開いていく成長に胸が熱くなる。

今回はそんなマイルズの成長だけではなく、ほかのキャラも丁寧に描かれるのも見どころだ。

グウェンにもフォーカスを当て、彼女の辛すぎる過去と成長もマイルズのストーリー並みに丁寧に描かれ、それぞれの親の子どもに対する葛藤も見られる。どんなに自分のいるユニバースと違う世界でも、孤独なヒーローであること、スパイダーマンとしての運命を受け入れることの重さ、子どもの人生を尊重する親の勇気と不安…悩みは共通し直面する運命にそれぞれが立ち向かう姿は胸アツ必至。

ほかのユニバースとの繋がりだけに留まっている近年のMCUとはもはや一線を画している出来ばえだ。期せずして同時期に公開のDC映画『ザ・フラッシュ』とほぼ同じテーマを扱いながら結論が全く違うところも見どころ。両作品を見比べて観るのも新しい楽しみ方の一つだ。

今作の結末から3部作の最後『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』(仮)、運命を超えていく展開になるのはいまから待ち遠しくて仕方がない。

更に進化したアニメーション表現を2時間20分たっぷりと浴びる映像体験


前作に引き続きコミックの世界へ入り込んだ映像表現が、今作では様々なユニバースを行き来するためより色彩豊かになり、チャレンジングな表現も数多く登場。コミカルな部分はコミカルに、シリアスな部分では敢えてできるだけ現実世界に寄せた表現をするなど、2時間20分飽きさせないどころか、もっとこの世界に浸りたいと思わせる圧倒的な映像のシャワーを浴びているような感覚になる。映画館で観終わった後は、あまりの映像美と情報量に、まるで運動後のような爽快感と心地よい疲労感さえあるほどだ。

また、今作の編集にかかわったAndy Levinton氏が、少なくとも2つ以上の劇場公開バージョンがあることをTwitterで示唆し、にわかに話題になっている。日本で複数のバージョンが観れるのかは定かではないが、すでに2回鑑賞した筆者としては、いずれにしても複数回視聴することをオススメしたい。

特にオススメは、映像鮮やかなドルビーシネマ版と吹替版で観ること。最先端の映像美とサウンドを堪能し、ストーリーへの理解もより深まる。おそらくアニメーション映画の中でも歴史的傑作の一つになるであろう本作の劇場公開はいまだけ。ぜひいち早く映画館でその圧倒的な完成度を体感してほしい。


スパイダーマン:スパイダーバース
¥815
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《キャサリン》

海外テレビシリーズウォッチャー キャサリン

Netflix、Amazonプライムビデオ等のストリーミングサービスで最新作を追いかける海外テレビシリーズウォッチャー。主に欧米の映画、ドラマ、ドキュメンタリー、トーク番組、スタンドアップコメディなどを中心に視聴。現在作品レビューなどをwebメディア・雑誌などで執筆。

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