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カリスマ美容師の変死を追う…A24が放つワンショット・ミステリー『メドゥーサ デラックス』公開

気鋭の製作・配給会社A24が北米配給権を獲得した、驚異の英国発ワンショット・ミステリーが、邦題『メドゥーサ デラックス』(原題:MEDUSA DELUXE)として日本公開が決定した。

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『メドゥーサ デラックス』© UME15 Limited, The British Film Institute and British Broadcasting Corporation 2021
『メドゥーサ デラックス』© UME15 Limited, The British Film Institute and British Broadcasting Corporation 2021
  • 『メドゥーサ デラックス』© UME15 Limited, The British Film Institute and British Broadcasting Corporation 2021

『ミッドサマー』や『LAMB/ラム』、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『Pearl パール』などの話題作を次々と手掛ける気鋭の製作・配給会社A24が北米配給権を獲得した、驚異の英国発ワンショット・ミステリーが、邦題『メドゥーサ デラックス』(原題:MEDUSA DELUXE)として日本公開が決定した。

物語の舞台は、年に一度のヘアコンテスト。開催直前、優勝候補と目されていたスター美容師・モスカが変死を遂げた。担当のモデルが席を外したわずか数分のうちに、奇妙にも頭皮を切り取られた姿で発見されたのだ。

会場に集まっていたのは、今年こそ優勝すると誓ってコンテストの準備を進めていたライバルの美容師3人と、それぞれが担当するモデルたち4人。さらにコンテストの主催者やモスカの恋人、警備員を巻き込みながら、彼女たちは事件や人間関係に関する噂をひそひそと囁きはじめる。

「私たちの中に殺人鬼が潜んでいるのかも」「モスカは報いを受けるべきだった」「彼女はコンテストに勝つため不正を働いている」「あなたが殺したの?」――。その日、コンテストの裏側で何が起きたのか。なぜカリスマ美容師は死ななければならなかったのか。観客は事件を捜査する探偵さながら、一同の噂話に耳を傾けることになる…。


ユージン・スレイマンと『女王陛下のお気に入り』撮影監督がタッグ


世界で絶賛されたワンショット撮影を務めたのは、ヨルゴス・ランティモス監督『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞候補となった撮影監督ロビー・ライアン。錚々たる名監督の信頼を受け、ケン・ローチ監督『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』ほか、近年はノア・バームバック監督『マリッジ・ストーリー』やマイク・ミルズ監督『カモン カモン』も記憶に新しい名手が、キャリア史上最高といわれる手腕で瞬きさえ許さない美しさと緊張感を生み出した。

劇中のヘアスタイルを手掛けたのは、レディー・ガガのヘアメイクなどをはじめ、“最も独創的なヘアスタイリスト”と称されるユージン・スレイマン。「シャネル(CHANEL)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」「Kenzo」などのランウェイヘアや、「エルメス(HERMES)」「カルバン・クライン(Calvin Klein)」から「ジル・サンダー(JIL SANDER)」「ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)」などまでコラボレーションを務めた重鎮だ。


監督・脚本は美容院で育った新鋭監督


初の長編映画で監督・脚本を務めたのは、新鋭トーマス・ハーディマン。美容師の親を持ち、美容院で育った経歴の持ち主で、これまで手掛けた2本の短編映画が、英国内の映画促進を目的として1933年に設立されたBFI(英国映画協会)に高く評価され、長編の製作を促された。

BFIと数々の名作を世に送り出してきたBBC Filmsによる支援のもと、本作の製作が実現。BBC Filmsといえば、特に新たな才能の発掘と育成に力を入れており、これまでスティーブン・ダルドリー監督『リトル・ダンサー』(2000)、スティーブン・フリアーズ監督『あなたを抱きしめる日まで』(2013)、マシュー・ウォーチャス監督『パレードへようこそ』(2014)、近年ではジェーン・カンピオン監督のNetflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021)といった意欲的な作品を世に送り出してきた。

監督が温めていたアイディアから選んだのは、自身のルーツとしても特別な想いがある“髪”をテーマにしたマーダーミステリー。そんな本作には「観客を翻弄しながら展開する、魅力的な殺人ミステリー!ユージン・スレイマンのクリエーションはまばゆく、映像美を誇る撮影と脚本を、完璧に引き立てている。」(Indie Wire)、「天才撮影監督ロビー・ライアンによる最高傑作!緊張感を高めているワンショット撮影が効果的で、素晴らしい」(Variety)と絶賛され、シッチェス・カタロニア国際映画祭やサンパウロ国際映画祭では最優秀作品賞に、またロンドン映画祭や英国インディペンデント映画賞、ファンタスティック・フェストでは新人監督賞にあたる賞にノミネートされるなど、世界の映画祭で話題をさらってきた。

ロビー・ライアンによるカメラはギリシャ神話に登場するメドゥーサの蛇のごとく、コンテスト会場の廊下をうねりながら進み、部屋から部屋を渡り歩いて、関係者たちの間に広がる混乱と真相を映し出していく。その映像をエレクトロニックス音楽界の天才・Korelessによる実験的でミニマルな音楽が、効果的に盛り立てている。

『メドゥーサ デラックス』は10月14日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。


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《シネマカフェ編集部》

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