友人から麻薬の包みを預かったばかりに逮捕された18歳の少年。ごく普通の高校生活をおくっていた無実の彼にとって、最短10年、最長20年の懲役は理不尽で過酷なものに違いなかった。息子の将来を考えると、この罪は重すぎる。何より、暴力が渦巻く刑務所暮らしには耐えられない。少年の父親ジョンは地方検事にかけあい、減刑のためにはたったひとつの手段しかないことを知る。それはほかの麻薬ディーラーを密告し、逮捕に協力すること。息子の刑を少しでも軽くするために、ジョンは麻薬組織に潜入し事件の真相を追うことに――。
リック・ローマン・ウォー