視力を失った西村芳則は、ときに伯母に面倒を見てもらいながら生活している。同級生の大畑は、東京で役者をしながら、理想と現実の狭間で憂鬱なときを過ごしていた。ある日、西村は大畑と偶然再会。町にはゆっくりと陽が落ち、そこで暮らす人々はそれぞれの帰路に着く。窮屈で、美しい、その町を眺める二人は、その景色にそれぞれの記憶と想像を重ねる。
大西諒
第16回田辺・弁慶映画祭と第23回TAMA NEW WAVEにてWグランプリをはじめ5冠を獲得した大西諒監督の長編デビュー作『はこぶね』が9月9日(土)よりポレポレ東中野にて単独公開。