さわやかな風が吹き抜け、生徒たちの声でにぎやかな教室、廊下、グラウンド。あるハイスクールの見慣れた朝の光景に、今日もいつもと変わらない平凡な1日を過ごすかに見えた6人の高校生たち。しかし、時間の経過とともに、それぞれが悩みや問題を抱え、誰にも言えないまま押し潰されそうになっている現実が明らかになっていく。そして午後2時37分ちょうどに起こる悲劇。果たして自ら命を絶とうとしたのは誰なのか、そしてその理由とは――? 監督のムラーリ・K・タルリは、友人を失った後に自らも自殺を図ったという壮絶な実体験をもとに、19歳という若さで本作を手がけた。
ムラーリ・K・タルリ