香港のレストランで働くキョウジ(浅野忠信)は店主であるボスの妻と秘密の情事を重ねていたが、ボスから彼女の殺害を命じられる。任務を果たし、国外に逃亡する船上で彼はミステリアスな女性・ノイ(カン・ヘンジョン)に出会う。彼女とその娘・ニドへの愛情によって、混沌の中をさまようキョウジの魂は安らぎを覚える。この関係が彼に救いをもたらすかに見えたが、運命は思いがけず複雑に絡み合っていた。タイの新鋭・ペンエーグ・ラッタナルアーン監督が『地球で最後のふたり』以来となる浅野忠信とのコンビで贈る作品。撮影も前作同様、ウォン・カーウァイ監督の作品でおなじみのクリストファー・ドイルが務める。第56回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門出品作。
ペンエーグ・ラッタナルアーン