青い目のアズールと黒い目のアスマール。乳兄弟である2人は、かたや領主の息子で、かたや他国者の貧しい乳母の子。教育も受けられず、母親と共に屋敷を追い出されたアスマールはヨーロッパとそこで暮らす人々を恨むようになる。一方、乳母の母国に希望を抱いていたアズールも差別的な迷信がはびこる現実から逃れるように目を閉ざし、盲目を装う。その果てに物乞いに転落したアズールの前に、女大商人となった乳母とその息子・アスマールが現れ、アズールとアスマールの立場が大きく逆転する…。『キリクと魔女』のミッシェル・オスロ監督が、異なる人種と民族、文化圏に対する差別や偏見に問題を投げかけながら、少年の自立と成長を描いたアニメ作品。
ミッシェル・オスロ