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『キリクと魔女』の鬼才×スタジオジブリ『アズールとアスマール』初日舞台挨拶

『キリクと魔女』で観る者を魅了した、フランスのアニメーションの巨匠、ミッシェル・オスロ監督の最新作『アズールとアスマール』が7月21日(土)に公開を迎えた。本作の日本語吹き替え版製作を任されたのはあのスタジオジブリ。公開初日の舞台挨拶に、吹き替え版の監修・翻訳・演出を務めた高畑勲監督とアズール、アスマール、シャムスサバ姫の声を担当した浅野雅博、森岡弘一郎、岩崎響が登壇した。

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『アズールとアスマール』初日舞台挨拶。右から吹き替え版を担当した高畑勲監督、浅野雅博、岩崎響、森岡弘一郎
『アズールとアスマール』初日舞台挨拶。右から吹き替え版を担当した高畑勲監督、浅野雅博、岩崎響、森岡弘一郎
  • 『アズールとアスマール』初日舞台挨拶。右から吹き替え版を担当した高畑勲監督、浅野雅博、岩崎響、森岡弘一郎
  • 『アズールとアスマール』 -(C) 2006 Nord-Ouest Production - Mac Guff Ligne - Studio O - France 3 Cinema -Rhone-Alpes Cinema - Artemis Production - Zahorimedia - Intuitions Films - Lucky Red
  • 『アズールとアスマール』 -(C) 2006 Nord-Ouest Production - Mac Guff Ligne - Studio O - France 3 Cinema -Rhone-Alpes Cinema - Artemis Production - Zahorimedia - Intuitions Films - Lucky Red
『キリクと魔女』で観る者を魅了した、フランスのアニメーションの巨匠、ミッシェル・オスロ監督の最新作『アズールとアスマール』が7月21日(土)に公開を迎えた。本作の日本語吹き替え版製作を任されたのはあのスタジオジブリ。公開初日の舞台挨拶に、吹き替え版の監修・翻訳・演出を務めた高畑勲監督とアズール、アスマール、シャムスサバ姫の声を担当した浅野雅博、森岡弘一郎、岩崎響が登壇した。

高畑監督は、吹き替え版製作で最も苦労した点について「アラビア語の部分は翻訳しないということだったので、日本語版の声優さんの声と元の声が合わなくてはいけない。それが一番大きな問題でした」と語る。この点について、主人公の声を担当した2人も「自分の声とアラビア語が切り替わる部分で苦労し、何度も録り直しをさせてもらいました」(浅野さん)、「前半がほとんどアラビア語で後半が日本語なので、観ている方に『何でこいつ、いきなり日本語なんだ?』と違和感を持たれないようにがんばりました」(森岡さん)とその難しさを語ってくれたが、高畑監督は「日本語版の大将の自分としては、非常に上手くいったと感じています」と満足そうな様子を見せた。

普段は舞台を主な活動の場とする浅野さん。声優で主役を務めるのは初めてだったが「監督の指示が、舞台のダメ出しと同じニュアンスで、役としてシーンの中で生きなくちゃいけない、ということを教えてもらいました」とその手ごたえを語る。

最近では韓流ドラマの声優としても活躍する森岡さんも「普通、生身の人間に声を当てるドラマの方が、口の動きに合わせる部分などでアニメよりもシビアなのですが、今回はアニメといっても3Dでしたので、普通のアニメよりも厳密に声を合わせました」と本作の吹き替え版の精度の高さに胸を張った。

おしゃまなシャムスサバ姫の声を担当した響ちゃんは「夜、もう寝る時間に声優合格の知らせを聞いたんですけど、すごく嬉しかったです。シャムスサバ姫の元気なところが伝わるといいな、と思って練習しました」と笑顔で語ってくれた。8歳の響ちゃんを高畑監督も絶賛。「姫は子供なのに、大人と対等にしゃべるんですね。かわいい声で上手な子はたくさんいるけど、大人の言葉を自分の言葉で話すのは難しい。それを見事に演じてくれました。先日フランスに行って、オスロ監督に会ったとき、監督も岩崎さんに大変感心してました」と手放しで称賛した。

そして最後に監督は「日本はアニメーションが多くて、外国から良いものが入ってきてもなかなか公開できない。だからおもしろいと感じたら、ぜひ周りの方に薦めていただきたいと思います」と呼びかけた。独特の美しい色彩と構図がおとぎ話の世界へと誘う『アズールとアスマール』はシネマ・アンジェリカほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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