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「ひねりの効いたラブストーリーが好き」『キャンディ』のヒース・レジャーが語る

ここ数年で、役者として本当に成長したと感じさせられることしきりのヒース・レジャー。『ブロークバック・マウンテン』に続く純愛シリアス・ドラマの『Candy キャンディ』では、最愛の恋人が売春で稼いだお金をドラッグにつぎこむ詩人くずれのジャンキーを、彼らしい繊細な魅力で共感を誘うキャラクターに作り上げ、切なくエモーショナルな物語にすることに貢献している。演じる側にとってはさぞ難しかったのではと思いきや、意外にそうでもなかったのだとか。その理由を、彼はフランクな口調でこう説明してくれた。
「一番の理由は、アクセントを気にせず演技に専念できたからだと思う。僕はオーストラリア人だから、普段はたとえ特別な時代や場所の話ではなくても、アメリカ英語のアクセントを気にかけているんだ。でもこの作品はオーストラリアを舞台にした現代の話だから、僕は普段話しているアクセントのままに演じることができた。それはとても大きかったよ」。

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『Candy キャンディ』 ヒース・レジャー
『Candy キャンディ』 ヒース・レジャー
  • 『Candy キャンディ』 ヒース・レジャー
  • 『Candy キャンディ』 ヒース・レジャー&アビー・コーニッシュ
  • 『Candy キャンディ』 ヒース・レジャー&アビー・コーニッシュ
ここ数年で、役者として本当に成長したと感じさせられることしきりのヒース・レジャー。『ブロークバック・マウンテン』に続く純愛シリアス・ドラマの『Candy キャンディ』では、最愛の恋人が売春で稼いだお金をドラッグにつぎこむ詩人くずれのジャンキーを、彼らしい繊細な魅力で共感を誘うキャラクターに作り上げ、切なくエモーショナルな物語にすることに貢献している。演じる側にとってはさぞ難しかったのではと思いきや、意外にそうでもなかったのだとか。その理由を、彼はフランクな口調でこう説明してくれた。
「一番の理由は、アクセントを気にせず演技に専念できたからだと思う。僕はオーストラリア人だから、普段はたとえ特別な時代や場所の話ではなくても、アメリカ英語のアクセントを気にかけているんだ。でもこの作品はオーストラリアを舞台にした現代の話だから、僕は普段話しているアクセントのままに演じることができた。それはとても大きかったよ」。

アクセントに限らず、役柄のディテールを常に細かく作りこんで行くヒースは、今回もドラッグ中毒患者の症状を研究するため、施設を訪れたという。そこで目にした光景は、彼が予想していた以上に悲惨でショックを受けた、とも。

「施設といってもそこは更生用のそれじゃなくて、患者が安全にドラッグを打てる、言ってみればドラッグ・クラブのような場所だったんだ。みんなドラッグの恐ろしさを承知で、それでも自分の意志でそこに居続けている。まるでドラッグをやることを仕事かスポーツのように語る人もいて、だけど彼の身体はもうぼろぼろなんだ。見ていてすごく悲しい気持ちになったね。さいわい地元での撮影中は、仕事が終われば昔の友だちに会ったり、ビーチに座って海を見ながらぼーっとしたりして、気分転換することができたから良かったよ」。

気がつけば『ブロークバック・マウンテン』以降、ずっとラブストーリーが続いているヒース。案外根はロマンティックなタイプなのかと期待したところ…。
「シンプルなものじゃなくて、ひねりの効いたラブストーリーが好きなんだ。『Candy キャンディ』は、純粋な2人の間にドラッグが絡むことで、複雑な心理ドラマになっているのが面白いと思った。『ブロークバック・マウンテン』はホモセクシュアルな関係が社会的にも心理的にも大きな影を落としている。単純なラブストーリーだったら、これまで何万回もいろいろな映画で描かれているだろう? だからそこに、何かオリジナルな要素があることが大切だと思う」。

では、古典的なマスターピースと言われている『ローマの休日』あたりはどうだろう?
「良い映画だけど、僕にとってはちょっと作り物っぽい感じがするな(笑)。でもあの映画が好きな人はきっと、とてもスウィートでロマンティックなんだと思うよ」。



『Candy キャンディ』で語る恋愛論
http://www.cinemacafe.net/special/candy/
《text:Kuriko Sato》

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