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タイのホテルの部屋で宮崎あおいの帰りを待っていたのは… 『闇の子供たち』遂に公開

『血と骨』や『月はどっちに出ている』などの話題作の原作者である梁石日による、タイにおける子供たちの人身売買を題材にした同名小説を映画化した『闇の子供たち』。本作が8月2日(土)に公開を迎え、主演の江口洋介に宮崎あおい、佐藤浩市、そして阪本順治監督が舞台挨拶に登壇した。

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『闇の子供たち』初日舞台挨拶。右から阪本順治監督、江口洋介、宮崎あおい、佐藤浩市。
『闇の子供たち』初日舞台挨拶。右から阪本順治監督、江口洋介、宮崎あおい、佐藤浩市。
  • 『闇の子供たち』初日舞台挨拶。右から阪本順治監督、江口洋介、宮崎あおい、佐藤浩市。
  • 『闇の子供たち』初日舞台挨拶にて 江口洋介。
  • 『闇の子供たち』初日舞台挨拶にて 宮崎あおい。
『血と骨』や『月はどっちに出ている』などの話題作の原作者である梁石日による、タイにおける子供たちの人身売買を題材にした同名小説を映画化した『闇の子供たち』。本作が8月2日(土)に公開を迎え、主演の江口洋介に宮崎あおい、佐藤浩市、そして阪本順治監督が舞台挨拶に登壇した。

人身売買の実態に迫る新聞記者・南部を演じた江口さん。映画を観終えたばかりの観客を前に「最初にお話をいただき本を読んだとき、おそらくいま、みなさんが感じているのと同じような衝撃を受けました。『これを映画化しようとする監督、スタッフがいるのか…』と驚きましたね。正直、本を自分から遠ざけたくなる瞬間が何度かありましたが、2度、3度と読み直して監督に会ってみようと決めました。その瞬間から、もう逃げられなくなっていましたね」と出演を決めた経緯を語った。南部自身、心に深い闇を抱えており、複雑な役どころとなったが「演じていて、南部が抱えている苦悩と、『日本に生きているおれたちは、この問題に対してどうすればいいんだ?』という思いがシンクロするところがありました」とふり返った。そして公開を迎えての気持ちを聞いてみると「こうして形になることを想像することも難しかったので、初日を迎えることが出来て嬉しいです」と笑顔を見せた。

病の息子の臓器移植をタイで行おうとする会社員・梶川を演じた佐藤さんは「通常は、映画を観る前よりも観た後のお客さんの前で話す方が楽なんですが、今回に限っては『いま、何を話せばいいんだろう?』と考えてしまう映画です」と困り顔で語った。劇中での梶川の行動について「梶川という役どころについて、複雑だと言われますが、子を持つ親の気持ちというのは白か黒のどちらかで、灰色というのがないんです。そういう意味で、僕も同じ状況に陥ったら悪魔の囁きにうなずいてしまうかもしれないな、と思っています」と神妙な面持ちで語った。そして「これらの現実から目をそらさずに見ることが大切だと思いますし、阪本監督は逃げずに、真正面からこの映画を撮っています」と監督の勇気を称賛した。

子供たちを救おうとするボランティアの恵子役の宮崎さんは、タイの子供たちと接する機会が多かったが、「子供たちと一緒に絵を描いたり、日本語を教えてあげたりタイ語を教わったりして、楽しい撮影でした。タイでは、安全上の理由からスタッフ陣と同じビジネスホテルに宿泊していたとそうだが「撮影を終えて、部屋に戻ると必ず虫が待ってるんです(笑)。撮影中も、タイ語のセリフを話しながらも、何かがゴソゴソ動いてるのが、見えるんですよ! 大変でした…というかめったにない体験をさせてもらいました(笑)」とふり返った。

阪本監督は「こうして初日を迎えて、ホッとしたというのが正直な気持ちです」と初日を迎えた心境を語った。撮影について監督が「昨年の4月からタイで行いましたが、製作が危ぶまれた時期もあって、緊張感に満ちていました。宮崎さんが、立ったり座ったりするたびに『よいしょ』と言うんですが、それがスタッフやほかのキャスト陣に対しての掛け声のように聞こえて救われました」と語ると、隣の宮崎さんは少し照れくさそうな表情を見せた。最後に監督が「キャストは豪華ですが、決して昨今の日本映画の流行に乗った作品ではありません。みなさん、どうか応援よろしくお願いします」と呼びかけ舞台挨拶は終了した。

『闇の子供たち』はシネマライズほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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