役所、妻夫木、上川、國村が変装対決? 劇団ひとり「僕も意外と大変だったんです!」

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『パコと魔法の絵本』完成披露会見(前列左より)國村準、妻夫木聡、役所広司、アヤカ・ウィルソン、土屋アンナ、上川隆也(後列左より)中島哲也監督、劇団ひとり、加瀬亮、小池栄子、山内圭哉、後藤ひろひと
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  • 『パコと魔法の絵本』役所広司&アヤカ・ウィルソン
  • 『パコと魔法の絵本』妻夫木聡
  • 『パコと魔法の絵本』土屋アンナ
2004年、2008年と2度にわたる公演で多くの感動の声を集めた、後藤ひろひと原作の舞台「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」。本作を『下妻物語』『嫌われ松子の一生』で色彩美あふれる映像世界を見せてきた中島哲也の手で映画化した『パコと魔法の絵本』が9月に公開される。7月29日(火)、本作の完成披露会見が開かれ、中島監督を筆頭に、役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村隼、上川隆也ら豪華キャストと原作の後藤氏の総勢12名が集結した。

本作は、一日しか記憶のもたない少女・パコとの出会いをきっかけに、ワガママ放題の大富豪・大貫をはじめ欠陥だらけの大人たちが奮闘する姿を描いている。物語を彩るキャストの奇抜な衣裳とメイクがやはり目を引くが、大貫役の役所さんは「扮装した瞬間から、大貫というくそじじい役に近づけた気がした」と衣裳とメイクが役作りに与える力を痛感したそう。劇中、大貫の口からは数々の名ゼリフが飛び出すが、役所さんが好きなセリフを尋ねてみると「『お前が私の名前を知ってるだけで腹が立つ』が好きですねぇ」としみじみと語った。大貫の心を動かすパコを演じた10歳のアヤカちゃんは本作が映画デビュー作となったが、「全てが初めてだったのですごく大変でしたが、監督を始めスタッフの方々、共演者のみなさんと家族に支えられて乗り越えることができました」と大人顔負けの口調でしっかりと挨拶。一方で、「待ち時間にみなさんと一緒にやった絵しりとりが楽しかった」とあどけない表情を見せ、キャスト含め会場の大人たちをたちまち虜にした。

お金に執着心を燃やす、かなり強面のナース・雅美役の小池さんは、「私は『ぶげー』、『ぶげげげー』としか喋ってないんですけど(笑)。監督はあまり考えていなかったと思いますが、それでいろんな感情を表現してくださいと言われて…自分のことは責任を持って大切にやっていこうと思いました」と告白。そんな雅美の尻に敷かれる、天然キャラの夫・浩一役の加瀬さんは、「多く絡む阿部(サダヲ)さんと小池さんが強烈だったので、あまり巻き込まれないようにしました」と、やや恐縮した様子で撮影を振り返った。

「舞台から受けた印象をゼロにして、新たな気持ちで取り組ませていただきました」と語るのは、落ちこぼれた元・有名子役の室町に扮した妻夫木さん。妻夫木さんもかなり重厚なメイクで本作に挑んだが、不安はなかったのだろうか? 「先に國村さんの顔を見ていたので不安はなくて(笑)、國村隼がここまでやるか!? という驚きがありました。ただ一つ、スタジオの食堂で、知り合いに声をかけてもみんなに見事に無視されたんです。とても新鮮な寂しさでした」。

オカマの木之元で見事な女装を見せた國村さんは、妻夫木さんからの称賛の声(?)を受け、「つけまつ毛やブラジャーなどは、人生で初めての体験だったので楽しかったです。スカートを履くと、自然と座り方もこう膝と膝が合ってくるんですよね」とまんざらでもない様子。

変装という点では、この人が一番苦労した? ピーターパン気取りの医者・浅野を演じた上川さんは、「メガネにワセリンみたいなものが塗ってあって、初日から軽い吐き気を催したので、次の日からウィンドウのディスプレイでよく使う白いスプレーをふってもらったら、より一層見えなくなりまして…。でも逆に、相手の表情や細かいタイミングがわからない分、マイペースな役をやるにはちょうど良かった」と見えざる苦労を明かした。そして「この作品を観て、いっぱい笑っていっぱい泣いてください」とアピールした。

他のキャストに比べ、やや扮装が地味めな滝田役のひとりさんは、「芝居をする者として、いつか消防車に轢かれた消防士役をやりたいと思っていたので、身に余る光栄です。僕は包帯を巻いてるだけですが、意外ときつくて全身がうっ血状態だったんです。でも、それがみんなに伝わらず、同情してもらえなかったので、大変だったということを記事に書いてもらいたい!」と必死にアピールし、笑いを誘った。ちなみに、「僕より楽だったのは、(カメオ出演の)彦摩呂さん」だとか。

舞台でも、映画と同じヤクザの龍門寺役として出演してきた山内さんは、「『映像ってずるいな』と思いました。舞台も、初日からスタンディングオベーションだったのですが、映画では、お話の元々の良いものが映像でグレードアップされてる気がしました」と映画の魅力を再発見したそう。また、自身の作品が初めて映画化された後藤さんは、映画の感想を求められ「大人たちが一生懸命、私の落書きを現実にしてくれたような、夢のような感じです。不覚にも試写室で大泣きしてしまいました。やっぱり自分で泣けるものでなきゃ、ほかの人を泣かせることが出来ないんだなと痛感しました」と語った。

ヤンキー看護師・タマ子がはまり役の土屋さんは、「今回、ナース役と聞いて“おっと、癒し系の役なのかな?”と思ったんですけど、癒しではないナースをやらせていただきました」と冗談交じりに役柄を説明してくれた。前2作に続く中島監督作品への出演となったが、「(監督は)ちょっと口は悪いけど、今回は怒らないと決めていたようで、(いつもより)優しかったですよ」と監督との仲の良さを見せた。

そして、この日全員から信頼と称賛の声を浴びていた中島監督。その徹底した映画作りの姿勢は変わらず、本作ではCGの制作にほぼ10か月間、そして3、4か月間をかけたフルオーケストラによる劇伴音楽はその数、63曲にのぼる。「同時期に撮影していたほかの映画がビデオ化され、新作コーナーから消えるくらい、時間をかけて、やっと完成しました。とにかく自分の中にあるエンターテイメント性を全て注ぎ込んで、笑って泣ける、人間ドラマが出来ましたので、みなさんに楽しんでもらいたい」と執念の一作をアピールした。

最後には、全員揃って、世界最大の飛び出す絵本としてギネス申請中の、高さ3m×幅4.2m、制作費およそ400万円の特製巨大絵本の前で、記念撮影が行われた。『パコと魔法の絵本』は9月13日(土)より全国東宝系にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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