「2人の愛にきっと感動するよ」エドワード・ノートンが明かす『ハルク』の真実

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『インクレディブル・ハルク』 エドワード・ノートン photo:HIRAROCK
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  • 『インクレディブル・ハルク』 -(C) 2008 MVLFFLLC. TM & © 2008 Marvel Entertainment. All Rights Reserved.
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2度のアカデミー賞ノミネート歴を誇る実力の持ち主であり、どの作品においても徹底した役作りで知られるエドワード・ノートン。そんな彼が新たな主演作として選んだのは、50年にわたって愛され続けているヒーロー“ハルク”だ。しかしエドワードのフィルモグラフィーを知っている人ならば、彼がアメコミ原作の映画に出演することに意外さを感じるはず。なぜハルクを演じてみようと思ったのか、気持ちを動かしたものは何だったのか──その真相を聞いてみた。

「過去に出演したことのない作品だったということが一番の理由だね。スケジュールが空いていたのもラッキーだった。エフェクトをふんだんに使った映画に一度は出ておきたいと思っていたし、子供の頃から『ハルク』のようなヒーローものは好きだったんだ」。これまでのイメージを一新したいというよりは、新しいフィールドへの挑戦という方が適切かもしれない。だが聞くところによると、最初のオファーでは脚本に魅力を感じられず断ったのだとか。
「そうなんだ。ルイ・レテリエ監督も僕と同じ意見だったけれど、最初に目にした脚本はあまりにも漫画っぽかった。その後、『マーベル・コミック』側が原作にとらわれず自由に脚本を作っていいと言ってくれて、それなら…と、引き受けることにしたんだ」。

ちなみにクレジットにはないが、エドワードは脚本に参加しているほか、ポストプロダクションで具体的なアイディアを出すなど、非公式だがプロデューサーでもあるという。そして、いかに『インクレディブル・ハルク』の編集が大変なものであったのかをこう語る。
「ポストプロダクションに用意された時間は通常の半分しかなくて本当に参ったよ。もの凄い過密スケジュールだった。でも公開日はすでに決定していたし…監督と一緒にどうしたらいいかと随分と悩んだね。どう対処したかというと、複数の編集ステーションを作ったんだ。例えば──監督は大学のシークエンスを、僕はボトル工場のシークエンスを各編集スタッフと組んで、合わせて4つのステーションで同時に作業を行うという感じだね。特に大変だったのはハルクとアボミネーション(=エミル・ブロンスキー)の戦闘シーン。編集しているスクリーンの横で僕が両キャラクターの演技をして、尺を測りながら作っていったんだ」。

マーベルの至宝とも言われる“ハルク”は、これまでにもテレビシリーズをはじめ数多くのメディアで描かれてきた人気ヒーロー。中でも2003年のアン・リー監督による『ハルク』は記憶に新しく何かと比較されがちだが、エドワード自身はどう思っているのだろう。
「アン・リー監督の『ハルク』『インクレディブル・ハルク』を比べるつもりはないよ。というのは、映画化されているアメコミの多くは『スパイダーマン』『バットマン』『スーパーマン』のいずれに関しても、これまでにそれぞれ違うアーティスト、違うエディターが関わって色々なバージョンが作られてきた。ファンはその中で自分の好きなタイプを見つけていると思う。マーベル自身もアン・リーの作品がどうこう言うわけでなく、単に新しいハルクを作りたかったんじゃないかな。あえて2つの作品の違いを挙げるとしたら、ここ数年のテクノロジーの進化だね。『インクレディブル・ハルク』では筋肉組織の表現が素晴らしくリアルに描かれているんだ」。ハルクは100パーセントCGI(CG映像と特殊効果<SFX>、視覚効果<VFX>を組み合わせて作り上げた映像)で描かれているが、それはマーベルのヒーローでは初の試み。

また、ラブストーリーを中心に据えている点もこの作品のらしさの一つ。製作のアヴィ・アラド氏曰く「フランス人だからラブストーリーはお手のものだ」と、白羽の矢が立ったのがルイ・レテリエ監督だった。
「彼は才能があって感受性に優れていて、その上ユーモアのセンスもあるんだ。『トランスポーター』シリーズといったアクションもので知られている監督だけれど、笑いのセンスも抜群。僕の気に入っているシーンにブルースとベティが再会するシーンがある。それは愛し合っているのに一緒にいられない2人の再会──彼女に会っただけでブルースの動悸が上がっていく、とても情熱的なシーンなんだ。そこに監督はほんの少しユーモアを加えたりするんだからね!」

続けてエドワードは、ベティの存在がよりラブストーリー色を強めていると話す。
「ベティはコミックで大部分を占めているキャラクターであるにもかかわらず、テレビシリーズでは全く登場しなかった。だからこそ今回は彼女をフィーチャーしたいと考えたんだ。ブルースはとても孤独な男だけれど、彼がハルクの姿になってもベティだけはモンスターの中にブルースを見てくれる、彼にとって世界で唯一の人なんだ。ハルクになって意識が混乱していてもブルースはベティを見つめることでハッと我に返ることができる、その愛にきっと感動するはずだよ」。

最後に続編を匂わせるラストシーンについて探ってみた。『アイアンマン』の主人公トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)が本作のラストに登場、さらにはハルクとアイアンマンが連立して登場する“AVENGERS”の映画化プロジェクトも進んでいるとのうわさもあるが?
「続編があるのかどうかはっきりしたことは全然分からないけれど、出演するかどうかはやっぱり脚本の出来によるだろうね」。

《text:Rie Shintani / photo:HIRAROCK》

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