蔵之介だけは撮り直し免除? 本物の演技に迫った『誰も守ってくれない』

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『誰も守ってくれない』完成会見(左より)君塚良一監督、佐々木蔵之介、柳葉敏郎、志田未来、佐藤浩市、松田龍平、石田ゆり子、佐野史郎
  • 『誰も守ってくれない』完成会見(左より)君塚良一監督、佐々木蔵之介、柳葉敏郎、志田未来、佐藤浩市、松田龍平、石田ゆり子、佐野史郎
  • 『誰も守ってくれない』主演の佐藤浩市
  • 『誰も守ってくれない』で加害者家族を熱演 志田未来
  • 『誰も守ってくれない』 新聞記者・梅本役の佐々木蔵之介
脚本・君塚良一×亀山千広プロデュースによる大ヒットシリーズ「踊る大捜査線」のための警察取材の中から生まれた、社会派ドラマ『誰も守ってくれない』。過熱するマスコミ報道とネット社会、そして“犯罪者家族の保護”をセミドキュメンタリー風に描き、本年度のモントリオール世界映画祭で見事最優秀脚本賞を受賞した本作が、1月24日(土)に公開される。11月10日(月)、本作の完成披露会見が行われ、主演の佐藤浩市と志田未来、松田龍平、石田ゆり子、佐々木蔵之介、佐野史郎、柳葉敏郎、君塚監督、亀山プロデューサーの総勢9名が出席した。

君塚監督によれば、モントリオールでの上映の際、爆発的な拍手で演技を絶賛された佐藤さん。本作では、加害者家族の身を守る刑事・勝浦を演じたが、「何を“守る”と呼ぶのか、とても難しいと思いました。家族を守っているつもりでも、自分自身が刃になる可能性もありますから。おかげさまで、うちの家族は平穏だと思っていますが(笑)」と、一父親の表情で語った。そして「ラストシーンでこんなにホッとした気持ちで撮ったことはありません。映画は生き物だなと思いました」としみじみと撮影をふり返った。一方、勝浦の部下・三島役の松田さんは「最初から最後まで適当な刑事でしたが(笑)、勝浦刑事とのやり取りがおもしろかったです。最後の伊豆での撮影で、きれいな夕日を見ることが出来てすごいホッとしました」と撮影の印象を話した。

「たぶんこの中で、僕が一番ずるい役だと思いますが、こういう役回りが多いのは自分の中にずる〜い細胞がつまっているからなのかな(笑)」と自虐気味に役を説明するのは、勝浦の上司・坂本役の佐野さん。君塚監督とは20年来の付き合いになるそうだが、妥協知らずの監督の手腕に絶大なる称賛を贈った。

兄が殺人犯というせいで容赦ないマスコミの糾弾を受ける少女・沙織を熱演した志田さんは、「この作品を通して、“守る”という言葉が深くて、大変で大きい言葉なんだと学びました」とコメント。佐藤さんとはこれが2度目の共演となるが、その印象を聞かれると「(ロケ地の)伊豆の道ばたですれ違ったときに浩市さんだと気づかなくて。町にすごく溶け込んでいて、すごいなと思います」と素直な答えで大人陣の笑いを誘った。

「踊る」シリーズでの室井警視役から一転、被害者家族を演じた柳葉さんは「つらい現実の中で、改めて何が大切なのかを考えさせられた。被害者の家族や刑事、加害者のつらさ…。その奥にある大切なものはみんな一緒なんじゃないかと思いました」と真剣な面持ち。その妻・久美子役の石田さんも役作りの難しさを打ち明けながら、「でも映画を観たときに、善悪ではなく、どんな人もある一点の光に向かって生きていこうとするんだなと思いました」と映画から伝わる希望を語った。

またこの日、キャスト全員に向けて、記者の中から「プライベートに立ち入る新聞報道についてどう思うか?」との際どい質問も飛び出たが、佐藤さんは「メディアがモラルハザードになっているおかげで道を踏み外さずにきた(笑)」と余裕の回答。対照的に、柳葉さんは「最低です」と一瞥。石田さんは控えめに「追っかけられてるうちが華かなと。でも最近は何もないので(笑)」と答え、会場をわかせた。

加害者家族を執拗に追う新聞記者・梅本役の佐々木さんは、作品を観た感想を「痛くて痛くて、胸が苦しくて呼吸が出来ないくらいでした。この作品に携われて本当に光栄です」と感慨深げに話した。役作りについて尋ねると、君塚監督への当てつけのように「風邪を引いてる役だったので、テイクが6回あったのですが、本当に鼻水を出さなきゃいけないと思ってその度にティッシュで鼻の中をこそばして鼻水を出しました。役者魂を見せつけてやりました!」と言い切り、キャスト一同の賛同を受けた。佐々木さんだけでなく、ほかのキャストにも幾度にもわたるテイクの撮り直しについて指摘された君塚監督だったが、チクリと「佐々木さんだけは『20世紀少年』の撮影で忙しかったので、6回以上はやってません」と話し、笑いを誘った。

君塚監督が「『踊る大捜査線』では描けなかったことを映画にした。観客の方にはこの映画の中の場に立ち会っていただきたい」と胸を張る『誰も守ってくれない』は2009年1月24日(土)より全国東宝系にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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