カリスマだけど汗っかき? 猛暑の『GOTH』撮影で本郷奏多を救ったアイテムとは?

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『GOTH』 本郷奏多 photo:Yoshio Kumagai
  • 『GOTH』 本郷奏多 photo:Yoshio Kumagai
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作家・乙一の人気は凄い。『ZOO』('04)を皮切りに毎年のように彼の作品がスクリーンに映し出され、2008年は『KIDS』('07)、『死にぞこないの青』、『GOTH』の3作が相次いで映画化。中でも今年を締めくくる『GOTH』は、第三回本格ミステリ大賞を受賞した出世作だ。そして、人間の残酷な面に異常に惹かれる者=GOTH(GOTHICの略)が猟奇的殺人事件に関わっていくこのミステリーに挑むのは、『青い鳥』('08)、『K-20 怪人二十面相・伝』('08)に出演している若手有望株の本郷奏多。幼い頃から殺人現場や惨殺死体に興味を抱く主人公・神山樹を演じている。

「神山のような高校生がいたら嫌ですよね…」

普段はあまり本を読まないタイプだそうだが、乙一の処女作「夏と花火と私の死体」と「GOTH」は友人に勧められて読んでいたという。その世界観に関しては「正直、理解することはできなかった」と、きっぱり。しかも彼が演じるのは優等生と猟奇趣味という二面性を持った高校生。そこにはどんな挑戦があったのだろうか。
「監督(高橋玄)は、どちらかと言うとこういう世界に興味を持っている方だったみたいです。だから、事前に(その類の)写真を見せてもらったり、話を聞いたりしました。でも、神山のような高校生が近くにいたらちょっと嫌ですよね」と、顔をゆがめる。

役作りについては、監督からいくつかリクエストがあったと説明する。
「ほかの高校生とは格段にレベルが違って頭が良くて、美しくて…という、カリスマ性が欲しいと言われました。歩き方や手の動きもこだわっています。声のトーンが低いのも監督の狙いですね。セリフに抑揚を付けないことで危なさを出しているんです」。ちなみに、神山のイメージとなっているのは『野獣死すべし』('80)の松田優作。これも監督の要望で、事前に映画を観てその雰囲気を研究したという。

手首から先を切り落として持ち去るという猟奇事件を追う神山と同級生の森野夜(高梨臨)。当然、彼らはいくつもの死体を目にするわけだが、「美術さんの作る“手”は、どこから見てもリアルだった」と意外なほどあっさりと答える彼。しかし、実はホラー映画の類は苦手だという。
「とは言っても、これはホラーではないので…“殺人=怖いもの”、“死体=気持ち悪いもの”としては描いていない。それが見どころなのかもしれないです」。不気味さと共に描かれる美しい景色は確かに芸術的だ。

猛暑の撮影で命を救った、あの“夏の風物詩”

続けて、撮影時のエピソードを尋ねると「本当に暑くて大変でした」と当時をふり返る。撮影が行われたのは昨年の夏。猛暑の最中の屋外ロケは考えただけでも大変さが目に浮かんでくるが、一番大変だったのは?
「山登りと川辺のシーンですね。車では行けない場所なので、スタッフもキャストも全員が歩かなくてはならなくて…。僕の衣裳はシャツが多かったのですが、汗をかくと怒られるんですよ。多少はコントロールできるけれど1時間が限度でした。そんなふうに僕は汗ダラダラで苦労していたのに、高梨さんは汗ひとつかいていなかったんです。あんなに暑そうな格好をしているのに! 汗をかかない秘訣を聞けばよかった(笑)」。また、死体役の俳優も一緒に山を登ったそうで、そのシーンは「怖いというよりも、楽しかった」と語る。

過酷な撮影でオアシス的な役割を果たしてくれたのが、日本の夏の風物菓子と言っても大袈裟ではない、アイスの“ガリガリ君”(笑)。話によると大量のガリガリ君が消費されたようだが?
「そうなんです。監督が毎日アイスを差し入れてくれたんです。面白かったのは、どんなにリハーサルが順調に進んでいて即本番に取りかかれる状況であっても、差し入れが来た瞬間に撮影は中断。全てにおいてガリガリ君が最優先だったことですね(笑)」。

本郷奏多、18歳。「憧れたり目標にしている俳優は特にいないけれど、どんな役でも演じられる俳優になりたい」と、ストイックな一面を垣間見せたかと思えば、「自分の出演している映画は恥ずかしくて観られない」と、本気で照れる──なんとも正直な青年だ。そんな彼のゾクッとする魅力、新たな一面が詰まった『GOTH』は必見!

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