“監督”木村祐一ד主犯”倍賞美津子ד賢人?”青木崇高が明かす『ニセ札』

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『ニセ札』 木村祐一監督×倍賞美津子×青木崇高
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つい先日、松本人志が監督第2作の製作を発表。さらに、品川ヒロシが自伝的小説を自ら映画化した『ドロップ』は興行収入15億円に届くかというヒットを記録するなど、吉本興業所属のタレントによる作品が次々と話題を呼んでいる。そして、吉本興業でも有数の多才多芸ぶりを誇り、多方面での活躍を見せるあの男がついにメガホンを握った! 俳優として数々の作品に出演し、印象深い演技を見せてきた木村祐一が、戦後間もない頃に実際に起こったニセ札事件をモチーフに作り上げた初監督作品『ニセ札』がまもなく公開を迎える。これに先駆け、木村監督に主演の倍賞美津子、そして青木崇高の3人に話を聞いた。

——村人たちがニセ札作りにいそしむ姿はどこか楽しそうで、彼らのやり取りはコメディのようにも見えましたが…

木村監督:コメディとまで言われたのは初めてでびっくりしてるわ…(笑)。まず意識したのは、暗くないこと。人々も暮らしぶりも、国全体も希望を持って生きていこうとしていた時代だから。人々が明るく、楽しく一生懸命に生きている、というのは撮影前からみんなが作品に対して持っていたイメージかな…。

倍賞:人間って一生懸命に生きれば生きるほど、どこか滑稽だったりしますし。

——倍賞さんは、最初は「ニセ札作りなんてとんでもない!」と思いながらも結局、ニセ札作りに手を染める、教師のかげ子を演じられましたが、最初に脚本をお読みになったときの印象は?

倍賞:おもしろい話だな、って。私もあの時代にあの場にいたら、絶対に参加する方だったと思いますね(笑)。そういう意味でもすごく好きな脚本でした。

——青木さんが演じられたのは、かげ子の息子で知的障害を抱える哲也。セリフが全くない中で、様々な感情を表現しなくてはならないという難しさがあったかと思いますが…

青木:とにかく現場でいろいろ試してみて、OKが出たら「これが哲也なんだ」という気持ちでした。自分がしゃべらなくても、倍賞さんが母親として感情を聞こうとしてくださるので、それだけで、もう芝居が出来上がっている、という感じはありました。自分が多くを表に出さなくても、周囲の人がいることで成り立つんだな、と。

木村監督:青木には、(セリフがなくて)申し訳ないな、と思いつつ「実は登場人物の中で、哲也が一番賢いんだ」と説明して出てもらいました(笑)。でも、本当にそう思ってるんですよ、本当に賢いからお金も言葉もいらんと。

——個性的な登場人物にぴったりのキャスト陣が配されていますが、キャスティングはどのように決められたんですか?

木村監督:脚本を第六稿、七稿と重ねていく段階で、ひとりひとり順番に顔が浮かんできましたね。僕の役(写真屋の花村典兵衛)以外は…(笑)。撮影中に僕が出演しながら「カット!」って言うと、みんなクスクス笑うんですよ。「この人、楽しそうにしてるなぁ」って顔で。

倍賞:監督、なぜか恥ずかしそうな顔してましたよね。「カット」って言ってから「ちょっと行ってきます」とか言ってカメラをのぞきに行って、「OKです」って(笑)。ひとりで遊んでるみたいな感じで。

木村監督:ひとり遊びにみなさんに付き合っていただきました(笑)。

「一番の見どころは?」と尋ねると、ボソリとひと言「全部」と監督。さらに次回作の構想について尋ねると、「ある」と口の端を曲げてニヤリ。「友人や職場の人間や先生…他人との関わりの中で自分の人生が形成されてきたわけで、この作品をやらせてもらって改めて、自分が一番興味を持ってるのはそこなんだ、と気づかされた」とも。本作に続いて、キム兄らしい“人間ドラマ”を次々と世に送り出してくれるのを期待して待ちたい。
《text:cinemacafe.net》

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