松田龍平、大島監督の出棺を見送り最後の別れ

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肺炎のため80歳で逝去した大島渚監督の告別式が1月22日(火)、東京の築地本願寺にて行われ、監督の『御法度』で俳優デビューを飾った松田龍平や同作に出演した寺島進、エッセイストの阿川佐和子、歌手のアグネス・チャンらが出席。音楽家で『戦場のメリークリスマス』に出演した坂本龍一、ジャーナリストの田原総一朗、作家の澤地久枝、映画監督の篠田正浩らが弔辞を読み、最後の別れを告げた。

坂本さんは「初めて見た監督の作品は『日本春画考』。以来、あなたは私のヒーローでした」と語る。『戦場のメリークリスマス』で初めて顔を合わせたが「監督は台本を小脇に抱えておひとりでいらっしゃいました。『映画に出てください』と言われて、僕は経験がないのに無謀にも『音楽をやらせてください』とお願いしました。あなたは『いいですよ』と即答し、そこから僕の人生が変わりました」と昨日のことのようにふり返る。

この日の式場でも流された同作のテーマソングは日本映画史、音楽史に残る名曲となったが、初めて完成した楽曲を聞いたときの監督の反応について「仏頂面をしてたと思いますよ」と明かし「これから先、この曲を聴くと大島さんを思い出してしまうだろうし辛いですね」と寂しそうに語った。また同作出演後、坂本さんは『ラストエンペラー』の音楽ででアカデミー賞を受賞したが、坂本さん自らメガホンを握って映画を撮らないことについて「大島監督から『お前は卑怯だ!』と怒られたことがありました(苦笑)」と告白した。

田原さんは「朝まで生テレビ!」の司会として何度も大島監督と激論を交わし、怒鳴られたこともあったが、監督を兄のように思い慕っていたという。年齢を重ねて作風が落ち着いていく映画監督が多い中で「逆に年と共に衝撃的な作品を生み出していった。前代未聞です」とその破天荒ぶりを評した。田原さん自身、こわもての司会者として知られ、時に出演者に厳しい言葉をぶつけるが、そんな田原さんをして大島監督は怖い存在だったようで「僕もおっかなびっくりだったけど、大島さんに怒られるのが怖くてブレーキをかけられなかった」という。「昭和が生んだ最大の芸術家。戦う芸術家でした」と最大限の賛辞を贈りその死を悼んだ。

『愛のコリーダ』主演の藤竜也の弔文の代読を務めた松田さんは「あなたは偉大です。僕のヒーローでした。(ロケ地の)紋別よりオマージュを込めて」と藤さんに託された言葉を読み終えた後で「大島さん。僕からもありがとうございました」と感謝の思いを口にした。

松田さんは『御法度』で共演した寺島さんらと共に棺を運び、手を合わせて恩師の出棺を見送った。喪主を務めた大島監督の妻で女優の小山明子は「大島はこんなにたくさんの方に見送っていただき幸せな男です。いい旅立ちをしたと思います」と気丈に語った。

この日は約700人が参列。篠田監督の妻で女優の岩下志麻、山本晋也監督、辰巳琢郎、前衆議院議員の仙石由人らの姿も見られた。
《text:cinemacafe.net》

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