ヒッチコックと作曲家が対立!?『サイコ』伝説のシャワー・シーンにまつわる裏話とは?

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『ヒッチコック』 -(C) 2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
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“サスペンスの神”とうたわれた男アルフレッド・ヒッチコックと、彼を支えた妻アルマ・レヴィルとの知られざる物語を描いた『ヒッチコック』。このほど、本作の監督サーシャ・ガヴァシから、敬愛してやまないヒッチコックと映画音楽についての談話が届いた。

アンソニー・ホプキンスが特殊メイクを施してヒッチコックに扮し、第85回アカデミー賞ではメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた本作。1959年、新作『サイコ』の製作に挑んでいたヒッチコック夫婦の絆と、最大のヒット作にしてサスペンス映画の金字塔となった『サイコ』の舞台裏を描いているが、当時、あの有名なシャワー・シーンをめぐってはこんな裏話があったようだ。

「音と映像は切り離せない」というのがヒッチコックの信念だったが、ヒロインが襲われるシャワー・シーンでは音楽を一切つけないつもりだったらしい。ところが、音楽を担当したバーナード・ハーマンはそれに反対し、激しく容赦のないバイオリンの音色をつけ、恐怖そのものを呼び起こす旋律として、『サイコ』のスコアを史上最も影響力のある映画音楽の1つにしたのだ。

『ヒッチコック』のガヴァシ監督もまた、自分の映画に独特の音楽的感覚をつけたいと強く願ったようで、「子どものころからずっとヒッチコックのファン」と公言するダニー・エルフマンに音楽を依頼した。「『サイコ』は私が思うに最高の映画のスコアだ。ある意味、あれがインスピレーションとなって、私は映画音楽の作曲家になった。だから、すぐに個人的な思いが湧きあがったよ」とエルフマンは語る。

だが彼は、バーナード・ハーマンが作った『サイコ』のスコアの完璧さをマネることはやりたくなかったという。ガヴァシ監督も、夫婦の物語であることから、ユーモラスで影があり、ロマンティックな音楽を望んでいた。それでも、ハーマンの影響は少なからずあったようで、「ある時点で、自分のスコアがハーマンにあちこちで触れていることに気づいた。彼が私の音楽的なDNAの一部に深く入り込んでいるせいだ」とエルフマンは言う。

先人たちへのオマージュというより、その功績をいっそう広げたものを生み出すことになった本作。不朽の名作に隠された秘話には、映画ファンにはたまらない感動が待っているはずだ。

『ヒッチコック』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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