【インタビュー】瑛太 胸に刻んだ恩師の言葉「自分の選択を信じる」

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瑛太『プレーンズ』(ダスティ役)/PHOTO:Hiroyuki Tsutsumi&STYLIST:Keita Izuka
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  • 『プレーンズ』- (c) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
  • 瑛太『プレーンズ』(ダスティ役)/PHOTO:Hiroyuki Tsutsumi&STYLIST:Keita Izuka
  • 主人公ダスティ/『プレーンズ』 -(C) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
  • 瑛太『プレーンズ』(ダスティ役)/PHOTO:Hiroyuki Tsutsumi&STYLIST:Keita Izuka
  • 『プレーンズ』-(C) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
「愛しくてしかたないんです。収録していてもダスティ、早く出てこい! という気持ちになるというか、あのオレンジ色を見たくて仕方なかったし、どんどん愛着が湧いていったんですよね」。そんな風に瑛太さんに愛されているのは、ディズニー映画最新作『プレーンズ』の主人公・ダスティ。高所恐怖症の飛行機が世界最速のレーサーになることを夢見て、挑戦して、成長していくその姿から瑛太さんは何を感じたのか──。

『プレーンズ』『カーズ』シリーズの世界にインスパイアされて作られた、大空を舞台にしたファンタジー・アドベンチャー。もともと『カーズ』シリーズが好きで息子と一緒に何度も観ていた瑛太さんにとって、初挑戦とはいえディズニー作品の主人公の声を演じることは「嬉しい」オファーだった。

「もちろん不安もありました。アニメーションの声ってそのキャラクターにばっちり合った声が聞こえてくるものですよね。でも、声優さん以外だとその人の顔がよぎってしまうので…正直、抵抗はありました。ただ、いつかディズニーの作品で声優をやってみたいという思いはあったので、嬉しかったですね。自分に子どもが産まれて思うことなんですが、この作品で初めて子どもに共感してもらえるかなと思うと、それもまた嬉しくて」。

そして、“違和感のない”ダスティの声を作り上げた。ダスティ=瑛太さんの声だと知っていても、瑛太さんの顔がよぎることはない。いったいどうやってダスティに息を吹き込んだのだろうか。

「声優は初めてなので、現場に行って監督に言われることを信じてやってみようと思っていたんです。冒頭でお客さんが最初にダスティの声を聞いたときに、僕がダスティで良かったのかどうかが判断される。プレッシャーはすごくありました。その一番最初のシーンの声を何パターンかやってみたところで監督から“かわいらしさ”というキーワードをもらったので、おのずとトーンは高くなって。いままであんなに高いキーでお芝居をしたことはなかったので挑戦でしたね。シリーズの続編も作られるそうなので、この1作目で『この声がダスティなんだ!』と違和感なく受け入れてもらえると嬉しいです」。

ダスティの夢は大空の世界一周レースで優勝すること。小さな農薬散布機で、しかも飛行機なのに高所恐怖症。周りの誰もが「無理だ」と彼を笑うけれど、それでも自分の可能性を信じて、恐怖心を克服しながらレースに挑む姿に胸が熱くなる。もともと飛行機に対して「どこか苦手意識があって…あんなに大きくて重いものが飛ぶなんて今でも不思議で仕方ない」という瑛太さんだが、ダスティの目線で空を見ることで「旋回するときの感覚を映像を通して体験したことで、実際はもっと気持ちいいのかもしれないなぁと思ったんですよね」と空を自由に飛ぶことに興味を抱いたそう。また「夢は絶対に叶うんだ」と信じ続けることが『プレーンズ』の大テーマ。瑛太さんが映画から感じたこと、そして伝えたいこととは?

「ダスティが抱えている高所恐怖症は彼自身のコンプレックスでもあったけれど、最終的にそれが武器になるということが伝わったらいいですね。そのときに必要なのはやっぱり勇気だと思うんです。僕も俳優という仕事で(撮影の)本番が迫ってくるときや舞台のそでからお客さんの前に出て行く瞬間はものすごい境地というか、緊張が高まって、どうしよう…という不安要素が襲ってくる。

でも、不安やマイナスの思考が働けば働くほど、勇気というスイッチが入ったときに大きなエネルギーが生まれる。マイナスも勇気さえあればプラスに変えられる、そんな気がするんです。あとは、好きなことをとことんやることかな。僕はこの仕事を始めて十数年になるけれど、一つのことを続けていくことは大変で、いろんなことが起きる。それでも、続けてみて初めて“継続は力なり”の意味が分かるというか…続けていくことの面白みを味わえているのかなと」。

ダスティのように夢を抱き“続ける”ことも、瑛太さんのように好きな仕事を“続ける”ことも、どんなことも“続ける”ことは簡単なようで難しい。ときにはくじけそうになることだってある。そんなときにふんばる力になるのは「自分自身を信じること」だと瑛太さん。その言葉の向こうにはちょっぴり切ない、でも大事な思い出があった。

「僕、小学校からサッカーをやっていたんです。高校もサッカー推薦で入ったので、本当ならずっと続けなくちゃいけなかったんですけど、1年のときに辞めてしまって。モデルの仕事を始めて俳優になりたいと思い始めた時期だったので、同時にサッカーはできないと判断したんですよね。そのとき、サッカー部の監督だった先生に言われたんです。「いまサッカーを辞めるということは、この先、なにをやっても中途半端になるぞ」って。

当時は何を言われているのかさっぱり分からなくて、ただ、生きることを止められたように感じた。でも、(自分が苦しいときなど)何かあるたびにその先生の言葉を思い出すし、この仕事を辞めたいと思ったこともあるけど、こうして続けていて…。実は、継続することに意味がある、自分の選択を信じろという愛のある言葉だったのかなぁと今になって思います。いつかあの先生に会いたいですね」。

ほかに続けていることは? という問いかけには「バナナ」という答えが!
「最近、舞台で共演している役者さんが食べていたのを見て食べ始めたのがきっかけなんですけど、バナナって、食べるとすごく元気が出るんです。だから、食べ続けたいなと(笑)」。この飾らない感じ、このチャーミングさが瑛太さんらしさでもあって。ダスティのあの“かわいらしさ”が出せたのは、やはり瑛太さんだからこそ!
《TEXT:Rie Shintani/PHOTO:Hiroyuki Tsutsumi/STYLIST:Keita Izuka》

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