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アカデミー賞に『アメリカン・ハッスル』が最も近いワケ…選考の裏側を検証

先日発表されたゴールデン・グローブ賞では「作品賞」最多3部門を受賞、さらに続くアカデミー賞にも最多10部門のノミネートを果たした『アメリカンハッスル』。本年度アカデミー賞に最も近い一本として注目を集める本作だが…

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『アメリカン・ハッスル』
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  • 『アメリカン・ハッスル』
  • ジェニファー・ローレンス/『アメリカン・ハッスル』-(C) 2013CTMG
  • ブラッドリー・クーパー/『アメリカン・ハッスル』-(C) 2013CTMG
  • クリスチャン・ベイル/『アメリカン・ハッスル』-(C) 2013CTMG
  • エイミー・アダムス/『アメリカン・ハッスル』-(C) 2013CTMG
  • ジェレミー・レナー/『アメリカン・ハッスル』-(C) 2013CTMG
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  • 『アメリカン・ハッスル』エイミー・アダムス&ブラッドリー・クーパー&ジェニファー・ローレンス-(C) Getty Images
先日発表されたゴールデン・グローブ賞では「作品賞」最多3部門を受賞、さらに続くアカデミー賞にも最多10部門のノミネートを果たした『アメリカンハッスル』。本年度アカデミー賞に最も近い一本として注目を集める本作だが、その理由を探ってみた。

完全犯罪を続けてきた天才詐欺師アーヴィン・ローゼンフェルドと、そのビジネス・パートナーにして愛人のシドニー。遂に逮捕された2人は、イカれたFBI捜査官・リッチーに、自由の身と引き換えに捜査協力を強いられる。

それは偽のアラブの大富豪を使って、アトランティック・シティのカジノの利権に群がる政治家とマフィアを罠にハメるという危険な作戦だった。ターゲットはカーマイン市長 。しかし、アーヴィンの妻・ロザリンがアーヴィンとシドニーへの嫉妬から捜査をブチ壊す動きを見せるのだが――。

キャストには、クリスチャン・ベイル、ブラッドリー・クーパー、ジェレミー・レナー、エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンスと、全員がアカデミー賞受賞者かノミネーションを受けたことのある、ハリウッドで最もホットな5人。さらに、昨年のアカデミー賞でも注目を集めた『世界にひとつのプレイブック』のデヴィット・O・ラッセルがメガホンを握るとあって、その期待値は大きい。

アカデミー賞の投票権を持つアカデミー会員は、映画プロデューサー、監督、俳優、脚本家、撮影監督、美術監督等、ハリウッドで映画を作っているいわゆる「映画業界人」で構成されている。そのアカデミーメンバーたちが、それぞれの役職で構成する組合、「全米映画プロデューサー組合」「全米映画監督組合」「全米映画俳優組合」「全米映画脚本家組合」の主要な組合賞でノミネートを網羅しているのは、今年の“オスカー候補作”と言われている作品の中でも、本作のみ。

とりわけ、「全米映画プロデューサー組合賞」が選ぶ10本の作品と「全米映画監督組合賞」が選ぶ5人の映画監督は、毎年そのままアカデミー賞の「作品賞」と「監督賞」にマッチしており、さらにはアカデミー協会員の人数が最も多いハリウッド俳優たちによる「全米映画俳優組合賞」が選ぶ「アンサンブルキャスト賞」は、アカデミー賞「作品賞」とほぼ100%の確率でリンクしているのだ。

さらには、先日発表なった英国アカデミー賞でも「アメリカン・ハッスル」は10部門ノミネート、「作品賞」「監督賞」「脚本賞」はもちろん、ここでも主要キャスト全員がノミネートされるという快挙を果たしている。英国アカデミー賞を選ぶ英国アカデミー協会員は、その大多数が米アカデミー協会員と重なっており、確率論ではあるがオスカー像への光明が差していると言えそう。

少し裏側の事情だが、“誰が受賞作・受賞作を決めるのか?”と考えた時に大きな強みになりそうだ。

そして、本年度のベスト1映画、アカデミー賞作品賞を受賞するのに重要な要素である、映画の評判、いわゆる批評家の反応も、全米2大映画評サイト「ロッテン・トマト」「メタクリティックス」でそれぞれ最高評価93%、90%を獲得。

「ニューヨーク映画批評家協会賞」では「作品賞」を含む3部門を受賞、16日に発表になる全米放送映画批評家協会賞では最多の13部門にノミネートされている。そして、アカデミー作品賞受賞を計る大きな指標となる全米興行成績だが、『アメリカン・ハッスル』は昨年12月13日に本年度最高の成績でスタートし、既に興行収入1億ドルに達する驚異的大ヒットで世界中を沸かせている。

数字や選考者という視点からアカデミー賞受賞の可能性を感じさせる『アメリカン・ハッスル』。しかし、何が起こるか分からないのがアカデミー賞でもある。果たして、結果や如何に?

アカデミー会員による最終投票は2月14日から25日まで行われ、授賞結果は3月2日(現地時間)に発表される。ハリウッドのドルビー・シアターで行われる授賞式は日本でもWOWOWで生中継を予定している。

『アメリカン・ハッスル』は1月31日(金)TOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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