ゆうばり映画祭“最多動員数”を更新 東出昌大&斎藤工に熱狂! 女流監督作に絶賛!

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斎藤工(中央) in ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2014
  • 斎藤工(中央) in ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2014
  • 東出昌大/ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2014
  • 東出昌大/「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2014」ウェルカムセレモニー
  • 常盤貴子/ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2014
  • 斎藤工(右) in ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2014
  • ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2014
  • 現役“童貞&高校生”監督・上野遼平(右)&加門功(中央)&花岡芙喜子(左)/『瘡蓋譚 -カサブタタン-』 in ゆうばり国際ファンタスティック映画祭
  • ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2014
2月27日(木)から5日間の日程で開催されていた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2014」。東出昌大や斎藤工らゲストの熱烈な人気はもちろん、女性監督や10代監督の作品が高い評価や話題を呼び、大盛況のうちに幕を閉じた。

北海道・夕張市で1990年に始まり、一時は夕張市の財政破綻のあおりで消滅の危機にも瀕したが、市民ボランティアを中心にした運営で蘇り、夕張市の“復活”の象徴ともなっている。過去にはクエンティン・タランティーノ監督が初監督作『レザボア・ドッグス』で「ヤング・ファンタスティック・グランプリ部門」のアワードを獲得したほか、山下敦弘監督、入江悠監督など現在の邦画界の最前線で活躍する数々の監督が同映画祭から巣立っていった。

2月27日(木)の開幕日。多くのゲストが東京を始め、全国各地から北海道に到着し、新千歳空港からバスで夕張へ。審査員、出品作を携えた監督・俳優らがバスから降りると大きな歓声と、同映画祭ならではの歓迎の挨拶「おかえりなさい!」という市民の声があちこちで響いた。

中でもひときわ大きな歓声を浴びたのが、今年から創設された「ニューウェーブ・アワード」に輝いた東出昌大。佳境を迎えているNHKの朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」で主演の杏と共にすっかり全国のお茶の間の顔に! 出迎えのセレモニーや開幕式でも東出さんに「悠太郎さん!」と役名で呼びかける声が絶えなかった。

そしてもう一人、映画祭期間中、映画祭を訪れる女性の目をハートマークにさせていたのが「オフシアター・コンペティション」部門の審査員を務めた斎藤工。初日の歓迎イベントで歓声を浴びたのはもちろんのこと、翌日の海外ドラマ「ハンニバル」のトークイベントでは上映の数時間前から会場外には女性ファンの長蛇の列。

夕張市内はもちろん、道内各地、さらには道外からの追っかけファンも加わり、数日にわたり“斎藤工狂騒曲”とも言える興奮と熱狂のドラマ(?)が繰り広げられた。観客とゲストの距離の近さがゆうばり映画祭の最大の魅力であり、会場内では斎藤さんが気さくにファンに握手をする姿も見られた。

3月2日(日)に、斎藤さんの初監督作『サクライロ』とナレーションで出演している人形劇『ニンジャセオリー<EXTENDED EDITION>』が上映された際には、昼の12時半からの上映のために朝の8時から並んでいたというファンもおり、客席は当然即満員。入りきれなかった観客のため、急遽、追加上映が決定したが、そちらもすぐに満席となっていた。

ちなみに斎藤さんは人気のみならず、審査員を務めるだけあって本人も熱烈な映画ファン。若い頃に、レンタルビデオ屋の作品を“あ”行から順番に借りて全ての作品を制覇したという伝説の持ち主。その人柄、映画への深い愛と鋭い批評眼にファンのみならず、映画祭関係者や報道陣の間でも“理想的な審査員”として絶賛の声が上がっていた。

上映作品に目を向けると、グランプリを獲得したのは竹葉リサ監督の『さまよう小指』。女性監督作のグランプリ受賞は2008年の井上都紀監督の『大地を叩く女』以来となった。このほか今年からコンペティションとなった「インターナショナル・ショートフィルム」部門では、冠木佐和子監督の『肛門的重苦 Ketsujiru Juke』が「優秀芸術賞」、加藤麻矢の『貧血』が「審査員特別賞」を受賞するなどここ数年の中でも女性監督の躍進が際立つ結果に。

審査員の講評でも根岸吉太郎監督は「女性の圧倒的なパワーを感じた。『さまよう小指』の受賞はその象徴」と語り、斎藤さんも「これからを担う若い世代の女性のエネルギーを感じた」と語っていた。

竹葉監督は31歳でこれまで短編作品がゆうばりを始め、国内外の映画祭にて上映されてきたが、今回、初めて手がけた長編作品で見事にグランプリを獲得。今後の活躍に期待がかかる。若き才能と言えば、フォアキャスト部門では現役高校生である上野遼平監督による『瘡蓋譚 -カサブタタン-』(河瀬直美プロデュース)が上映され、映画祭関係者の間でも大いに話題を呼んでいた。

一方でクロージングでは、76歳の名匠・大林宣彦監督による『野のなななのか』が上映された。昨年、夕張を物語の舞台にした『スイートハート・チョコレート』がクロージング作品として上映されたのに続き、本作も北海道芦別市を舞台に、同市市民と共に作り上げた作品ということで、多くの観客が足を運んだ。

大林監督に加え、ヒロインを演じた常盤貴子も舞台挨拶に登壇。常盤さんの「憧れのゆうばりに初めて参加することができ、夢が叶いました!」という挨拶に温かい拍手が沸き起こった。当初、上映前の舞台挨拶のみの予定が大林監督も常盤さんも、3時間に及ぶ本編終了後にも会場で観客と握手を交わし一人一人を見送るというファンサービスを行なった。

観客動員数という点でも今年は大成功。昨年は初日からいきなりの吹雪だったが、今年は天候にも恵まれ全ての日程が昨年比増を記録した。札幌と夕張を結ぶ無料バスの運行も開始され、加えて例年から課題となっていた各会場間のインフラも整備されつつあり、増加傾向に拍車がかかった。

日曜日にはディズニーアニメ『アナと雪の女王』が招待作品として上映されたが、子ども連れの観客の姿が多く見られ、メインホールで立ち見が出るほどの盛況ぶりを見せた。最終的に13,886名が来場し、再出発以降の最大観客動員数を更新する結果となった。

今年、注目を集めた多くの監督たちが今後、どのような花を咲かせ、道を切り拓いていくのか? そして来年、どんな新たな才能が北の街に集うのか? いよいよ来年は記念すべき25回目の開催となる。
《text:cinemacafe.net》

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