※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【MOVIEブログ】ベルリン2015 Day4

8日、日曜日。本日は快晴なり!ものすごくいい天気で、素晴らしい青空。

最新ニュース スクープ
注目記事
テレンス・マリック新作『Knight of Cups』
テレンス・マリック新作『Knight of Cups』
  • テレンス・マリック新作『Knight of Cups』
8日、日曜日。本日は快晴なり!ものすごくいい天気で、素晴らしい青空。

本日は午前中からミーティング。米系の会社でなかなか魅力的なプロモクリップを見せてもらう。

昼になり、12時15分からのコンペの上映へ。テレンス・マリック新作『Knight of Cups』(写真)のプレミアで、主演はクリスチャン・ベール、共演にナタリー・ポートマン、ケイト・ブランシェット、などなど。テレンス・マリック、僕にとって唯一無二の存在だ。

というのも、世界の名匠巨匠と呼ばれる監督たちに対して、多少の好き嫌いはあるとしても、ほとんどの場合僕は楽しんで見られるし、難解な作品も深読みしながら堪能することが出来る(つもりでいる)。ただ、唯一の鬼門がテレンス・マリックなのだ。

どうにも、相性が合わない。『天国の日々』は何度挑戦しても30分で寝てしまうし、『シン・レッド・ライン』に至っては、劇場で見たときに目が覚めたら映画が終わっていた。というか、目が覚めたら客電がついていた。そんな経験は、後にも先にも無い。『ツリー・オブ・ライフ』は、見たはずなのだけれど、全く何の記憶もない。何故か、どうしてか、テレンス・マリックとだけは波長が合わない、と言わざるを得ない。不思議だ。

とはいえ、無視することも出来ないので、きちんと開演時間の1時間以上前から列に並び、ギリギリのところで入場を果たし、やれやれと席に座ったものの、やはりダメだった。3分過ぎたところであっという間に退屈という名の無間地獄に陥り、深い深い闇に吸い込まれてしまった…。

以前のように20年に1本の製作ペースであれば大して実害もなかったのだけれど、いまや3年に1本作るようなハイペースになってくると、相性が悪いと言って逃げてばかりいるわけにもいかない。困った…。

相性の問題だと思いつつ、いや、本作は本当に駄作なのではないかと確信もしながら、マーケット会場に戻ってミーティング。

16時からまた上映に戻り、ビル・コンドン監督の『Mr. Holmes』へ。シャーロック・ホームズが探偵業をリタイアして、ベイカー街の部屋も引き払い、田舎の家で余生を過ごす中で起きる出来事を描く物語。ホームズ役がイアン・マッカラン、ホームズの世話をする女中役にローラ・リニー。ホームズは92歳で、物忘れが激しくなっており、最後に手がけた事件を(ワトソンではなく)自分で小説にしようとするものの、どうしても肝心の細部が思い出せずに苦悩してしまう…。

引退後のホームズの姿を描く、という設定だけでも面白そうであることに加え、そのホームズが日本からの出張帰りであるという背景が日本人にはたまらない。ホームズを日本に招聘した男性の役が、真田広之。イアン・マッカラン、ローラ・リニー、真田広之さんが揃って来場し、何だかとても得した気分になった!映画の出来はまずまず平均点といったところだけれど、芸達者な役者陣を見ているだけで幸せ。

続けて、「フォーラム」部門に出品されているカナダの鬼才ガイ・マディン新作『The Forbidden Room』へ。ガイ・マディン・ワールドが炸裂し、これまたとんでもないシロモノだ…。

20時に上映が終わり、日頃から大変お世話になっている日本の配給会社の方々との夕食会へ。久しぶりにまともな夕食でお腹も膨れ、ホテルに戻って0時。これを書いて1時で、今日は早めに寝られそう。
《矢田部吉彦》

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top