【インタビュー】アナ・ケンドリックが明かす、シンデレラが王子から逃げた理由

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時代と共に変化する…描く現代女子なプリンセス/『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C)2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 時代と共に変化する…描く現代女子なプリンセス/『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C)2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 片方の靴を置いていくかどうか悩む…シンデレラ/『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C)2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C)2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 『イントゥ・ザ・ウッズ』ポスタービジュアル -(C) 2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
本年度の洋画オープニング成績No.1、さらに実写ミュージカル映画としては『レ・ミゼラブル』を抜くオープニングNo.1という興行収入を記録した、ディズニーが贈る最新ミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』

本作でシンデレラを演じ、類い希なる歌声を披露しているのが、アナ・ケンドリックだ。今年は本作を含め3本の出演作が立て続けに公開され、日本でも“ブレイク必至”といわれる彼女が、現代を生きる女性たちも共感する本作の“シンデレラ”について語ってくれた。

おとぎ話の主人公たちの「めでたし、めでたし」の“その後”を描くブロードウェイ・ミュージカルを、『シカゴ』のロブ・マーシャル監督が映画化した本作。「誰もが知っているおとぎ話が、森を舞台に複雑に絡み合いながら展開していくわけだけれど、『ずっと幸せに暮らしました』というおなじみの結末の後に何が起きるのか、というおとぎ話の“その先”を追求しているのが、この映画のユニークで面白いところなの」と、アナは言う。

1997年にブロードウェイ・ミュージカル「High Society」でデビューし、いきなり12歳にしてトニー賞ミュージカル部門「ベスト・フィーチャード・アクトレス賞」にノミネートされたアナ。映画デビューは2003年。その後、『マイレージ、マイライフ』(’10)でジョージ・クルーニーを相手に好演を見せ、アカデミー賞「助演女優賞」にノミネート。『トワイライト』シリーズや『50/50 フィフティ・フィフティ』など、幅広い作品で順調にキャリアを重ねてきた。

そのアナが演じるシンデレラを始め、魔女(メリル・ストリープ)に導かれた登場人物たちが森の中で繰り広げるのは、人間のいい面も、イヤな面も交えた、まさに大人のためのおとぎ話。その中でシンデレラも、よく知られたプリンセスとは全く異なる姿を見せている。

アナは、「シンデレラが舞踏会から慌てて逃げ出すのは、真夜中の鐘と同時に魔法が解けて、素性がバレてしまうのを恐れているからではないわ」と明かす。では、なぜシンデレラは、チャーミングな王子(クリス・パイン)のパーティから逃げ出すことを選んだのだろうか。

「まともに会話を交わしたことすらない王子と結婚するなどおかしいと、直感的に悟る賢明さゆえなの。そのリアルさのために悩むことになる、思慮深い女性に描かれているわ」と、シンデレラの本当の想いに言及する。女子なら誰もが憧れる王子との結婚そのものに疑問を抱き、城を抜け出したというのだ。それは確かに、いままでの“おとぎ話的価値観”からは考えられない意外な行動といえる。

さらに、本作のシンデレラはもう一つ、想像できない姿を見せる。彼女は自分の履いている靴を、城の階段を駆け下りる途中に脱ぎ忘れてしまうのではなく、“わざわざ”置いてくるのだ。本当にこのままでいいのか、悩み抜いた彼女は、その決定権を王子に委ねる。純粋で真っ直ぐなおとぎ話のシンデレラとは異なり、“相手の覚悟を確かめる”やや計算高い一面を持っていることがわかる、とても人間味のある、リアルなシンデレラだ。

「複雑で興味深いキャラクター」とアナも言う。「優柔不断で何事も深く考え過ぎてしまうといった、欠点をたくさん持つ人間味あふれるシンデレラは、ひたすら心優しく美しく、清廉潔白で完璧なプリンセスよりはるかに演じ甲斐があったわ」。

だが、そんなシンデレラも、物語の中盤では王子の熱烈なアピールに考えを改め、めでたく結婚。彼女は誰もが羨む幸せを手に入れる。夢のような暮らしを手に入れた彼女だが、それが本当に自分が必要としていたものなのかを、あるきっかけから考えるようになる。

「後半に突入すると、ほかの登場人物と同様、彼女も自身の行動が招いた結果と向き合わなければならなくなるの。それは『“願い”(Wish)を叶えるには、代償がつきもの』というセリフに集約されていると思うんだけれど、そんなふうに、皆が知るおとぎ話の枠の外で、生身の人間としての彼女を追求しているのが、(原作ミュージカルを手がけたスティーヴン・)ソンドハイム版のシンデレラの興味深いところね」と言う。

おとぎ話では、王子と結婚して「めでたし、めでたし」を迎えるシンデレラ。しかし、実際の人生はそこで終わりではなく、その後も続いていく。「この映画のシンデレラは、周りの誰もが理想と考える状況にありながら、自分ではその状況に納得できずにいるの。そして、自分にとって本当の幸せといえる確かなものを求めて未知の世界へと身を投じるという、勇気ある選択を下すことになるわ」。

ハッピーエンドの後も続いていく人生において、自身にとっての“本当の幸せ”とは何かと考えたシンデレラが下す、“勇気ある選択”。その決断が何なのか気になるところだが、何としてでも叶えたいと願う、その“願い”が「自分が幸せになるために本当に必要なものかどうか、しっかり見極めるべきだというのは、現実社会にも通じる大切な教訓だと思う」と語るアナ。

彼女の決断には、“ありのまま”の自分が持つ“願い”と向き合うことへのメッセージが込められている。

『イントゥ・ザ・ウッズ』は全国にて公開中。
《text:cinemacafe.net》

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