【インタビュー】有村架純×吉田羊 逆境耐えた過去 映画『ビリギャル』で親子役

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有村架純、吉田羊『ビリギャル』/photo:Ryo Uchida
  • 有村架純、吉田羊『ビリギャル』/photo:Ryo Uchida
  • 有村架純『ビリギャル』/photo:Ryo Uchida
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  • 有村架純『ビリギャル』/photo:Ryo Uchida
  • 吉田羊『ビリギャル』/photo:Ryo Uchida
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  • 吉田羊『ビリギャル』/photo:Ryo Uchida
  • 吉田羊『ビリギャル』/photo:Ryo Uchida
学年ビリの金髪ギャルが慶応大学に現役合格した実話を映画化した『ビリギャル』で共演を果たした有村架純と吉田羊。現在ノリにノッている二人にも、ビリギャルさながらの「逆境に耐えた過去」があった。どのように壁を乗り越え、いまの地位を手にしたのか?

原作は塾講師・坪田信貴のベストセラー「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」。東西南北もわからず、地球が丸いことさえも知らない成績学年ビリのギャル・さやか(有村さん)が、ある塾講師と出会い、さやかが“ああちゃん”と呼ぶ母親(吉田さん)ら家族に支えられながら、わずか1年で難関である慶応大学への現役入学を目指す青春サクセスストーリーだ。

まず、話題を集めているのは普段のイメージとは180度違う、有村さんのギャルっぷり。金髪&ヘソ出しの派手な衣装に加えて、「超ヤバくない?」「マジ、意味わかんねえんだけど」と言ったギャル口調も、女優として新境地だったはずだ。

「確かに撮影が始まる前は不安でした。衣装合わせで鏡に映った自分を見ても『えっ、これ誰?』って思ったほど」と有村さん。ただし、ギャル役という点はあまり意識せず、あくまで「慶応合格を目指す主人公のさやか」を演じることに集中したそうだ。「台本を読んで、さやかさんご本人にものすごい魅力を感じ、絶対に演じたいと思いました。実際にお会いするとその気持ちはさらに大きくなり、さやかさんを愛されるキャラクターとして表現することを意識しました」(有村さん)

一方、吉田さんが演じる母・ああちゃんは常にさやかの味方で居続ける頼もしい存在だ。家庭内では、妻や娘たちを顧みず、長男をプロ野球選手に育てる夢を追う夫とギクシャクした関係。塾の授業料を稼ぐため配送業のバイトにも勤しむ。

「私も架純ちゃんと一緒で、やはりご本人とお会いすることで、ああちゃん像を作り上げた側面が強いんですよ。とにかくピュアで、まっすぐな女性。だから『この人にはウソをつけないな』と思ったし、女優としての作為的な演技では演じきれないとわかりました。現場にはゼロの状態で入って、架純ちゃんや夫役の田中哲司さんのお芝居を受け止め、それに応えることを心がけました。私にとって、ああちゃんという役はものすごく挑戦しがいがありましたね」(吉田さん)

インタビューに応じる二人の姿は、スクリーンからそのまま飛び出してきたような、まさに愛すべき母娘そのものだ。

「意識したのは家族ならではの、いい意味での遠慮の無さですね。さやかとああちゃんの心の距離感をお芝居で表現したかったから、架純ちゃんにもどんどん話しかけて。きっと台本に集中したいだろうなとわかっていても、あえて『何やってるの?』って茶々を入れたり(笑)。あのときは、すみませんでした」(吉田さん)。「いえいえ。おかげで、すてきな母娘の空気が生まれましたから。羊さんはとても不思議で、一緒にいるとすごく落ち着くんですよ。抱っこちゃん人形みたいに、いつもそばにいたいくらい」(有村さん)

そんな二人が女優として順風満帆のキャリアを歩んでいるのは、ご承知の通りだが、その道のりは決して平たんなものではなかった。全国模試でE判定の洗礼を受け、落ち込むビリギャル・さやか同様、壁にぶち当たり、夢を諦めそうになった瞬間は一度や二度ではないそうだ。

「なかなかオーディションに受からず、さやかみたいにやる気が無くなってしまって。そんな気持ちだと写真でいい表情も撮れないし、母親からも『そんなんで、どうするの?』って心配されて。『これでダメなら、大学に進学しよう』と思っていた時期、オーディションに受かったのが、いまの事務所に入るきっかけでした。最終的に自分を支えたのは、小さな頃から抱いていた『お芝居をしたい』という気持ちを信じることだったんです」(有村さん)

「私は女優の仕事を始めてからですね。自分の思い通りの芝居ができず、役者として結果を残せずにいたので、本当に辞めようとさえ考えたことも…。そんな私にとって、ファンの皆さんの声が、大きな原動力でしたね。『とても良かったです』『次の作品も楽しみです』という言葉をもらうと、女優としての私を信じてくださる皆さんの期待を裏切りたくないし、芝居を通して絶対に喜んでもらおうと言う気持ちになれるんです」(吉田さん)

映画『ビリギャル』は単なる夢物語ではなく、人間誰もが内に秘めた可能性の物語だ。

「何かに一生懸命だと、周りの人たちも知らず知らずに気持ちが動かされる。その大切さを、目標をまっすぐ見つめるさやかさんから学んだし、私も女優として自分の芝居で、監督さんやスタッフさん、共演者の方々の心を動かせるような存在になれればと改めて感じました」(有村さん)

「私が夫への怒りを爆発させて、思わずバットを握るシーンでは、架純ちゃんがそっと寄り添い、抱きしめてくれるんですが、あれは架純ちゃんのアドリブなんですよ。本当に驚いたし、感動しました。本当の親子になれたなって。奇跡のようなお話ではあるけど、その奇跡にはちゃんと理由がある。その理由を劇場で確認してほしいですね」(吉田さん)
《photo / text:Ryo Uchida》

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