【インタビュー】エリザベス・オルセン、『アベンジャーズ』で手にした自信

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『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』エリザベス・オルセン/photo:Nahoko Suzuki
  • 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』エリザベス・オルセン/photo:Nahoko Suzuki
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  • 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』日本版ポスター - (c) Marvel 2015
ファッション界のリーダー“オルセン姉妹”を姉に持つエリザベス・オルセン。これまでは有名すぎる姉たちの“妹”として紹介されることが多かったが、これからは違う。2011年の劇場映画デビュー作『マーサ、あるいはマーシー・メイ』をはじめ『オールド・ボーイ』『GODZILLA ゴジラ』など着実にキャリアを重ね、2015年のフィルモグラフィーには『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が加わった。オルセン姉妹の妹からスカーレット・ウッィチ役のオルセンへと変わるだろう。そんな26歳の若き女優は演じることに正直な素敵な女性だった。

「オファーをもらったとき、出演する作品が『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』だというのは知っていたんだけど、それ以外は何も知らされなかったの。ジョス・ウェドン監督とお茶をして、執筆中の脚本の話──今回は双子の物語があることを教えてもらった。その数か月後に『興味があるならスカーレット・ウッィチをやってみないか?』って連絡をもらって……。ちょうど『GODZILLA ゴジラ』の撮影が終わって数週間目のことだったわ。『GODZILLA ゴジラ』で夫婦役として共演したアーロン・テイラー=ジョンソンと今度は双子の姉弟としてまた共演できるっていうのもワクワクしたし、何よりもともとマーベルのファンだったから嬉しかった」。

彼女が演じるスカーレット・ウッィチは人体実験によって生み出された超人。心理操作によって相手に幻覚を見せ、時にはハルク並の破壊力を発揮するキャラクターだが、原作コミックと映画とでは描かれ方が異なる。

「スカーレット・ウィッチと言えばヘッドバンドとレオタードよね(笑)。この役を演じることが決まってジョス監督が私に言ったのは『家に帰ってネットで調べたときに出てくる画像は、映画では変えるから心配しないでくれよ』って(笑)。もちろん信頼したわ。彼女はまだ完全にヒーローになったわけではないからヒーローの衣裳というよりも女性らしさのある衣裳になっているの。あと、私の個人的な先入観としてどこかイカれているというイメージがあったんだけど、映画としてオリジナルなスカーレット・ウィッチになっていたし、地に足のついた強い意志を持ったキャラクターになっているのも気に入っているわ」。

トニー・スターク=アイアンマンを中心にキャプテン・アメリカ、ハルク、ソー、ホークアイ…男たちのなかで紅一点だったブラック・ウィドウは「男たちだけに任せてはいられない」と高度な戦闘力と妖艶な美貌で戦うヒーローだが、スカーレット・ウィッチはヒーローへの階段を上がっている途中。物語の中盤から後半にかけて、感情の強さが大きくなるにつれて強さも強大になっていく、その変化をどう演じるかが女優としての見せどころでもある。

「演技が面白いと思う瞬間は、共演者の言葉(セリフ)に耳を傾けて、集中して、それに対して“反応”することなの。だけどスカーレット・ウィッチの場合はテレキネシスの能力を持っているから、頭のなかで起きていることを、物理的に目の前にないものに対して演技をしなければならなかった。最初はとてもフラストレーションが溜まったけれど、集中することによって周りが見えてきて、空間を意識して、それが肉体的な演技に影響していくというのは面白い経験だったわ。私の役に限らず、この映画のすべてのキャラクターはものすごい想像力とものすごい演技力が必要なのよ。もちろん、キャストだけじゃなくスタッフもね。だって、衣裳ひとつとってもあれだけ格好良くて機能する衣裳を考える(想像する)のは相当なことよ!」。

そして、オルセン姉妹の妹からスカーレット・ウッィチ役のオルセンへ──。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の出演は知名度だけでなく大きな自信をもたらした。

「過去の作品でジェーン・フォンダさんやシガニー・ウィーバーさんといったベテランの女優さんたちと共演する機会があって、それはとても勉強になった。でも、彼女たちと比べると自分がとても小さい存在のような気がして、正直、臆しているところがあったの。それが今回はあのキャラクターたちとそれを演じる俳優たちに混ざって演じることで、全員がひとつのゴールに向かっていくことで、とても自信が持てた。私が本当にやりたいのは何かがクリアになった気がしたの」。自信が持てた、クリアになったというその言葉は、そのままスカーレット・ウィッチがたどり着くラストシーンに重なる。ということは、最高のハマリ役だったということだ。自信を手にした彼女の未来はきっと輝いている。
《text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki》

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