【インタビュー】中条あやみ、強く美しい“凛とした存在感”の所以は「負けず嫌い」

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『セトウツミ』中条あやみ/photo:Nahoko Suzuki
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男子高校生二人が、放課後に、とある河原でとりとめもないことを喋る――。ほぼ全編、同じ場所で、同じ登場人物で綴る異色の青春映画『セトウツミ』。観客は、会話を糸口に、登場人物であるクールな知性派の内海想と、ややお調子者の瀬戸小吉の人となりや日常の様子を発見していく。気だるくも大阪弁を効かせた喋りのみで、青春の楽しさと人生の切なさ、若さの眩しさを覗かせる“セト&ウツミ”の二人。そして、彼らのマドンナ・樫村一期を演じるのが、今注目の若手女優、中条あやみだ。出身地である大阪を舞台にした本作で、キュートな大阪弁を披露してくれた彼女に、映画について、女優業について聞いた。

ただ男子二人が話しているだけ。なのに、くすっと笑えて、人生への愛しさがこみあげてくるこの作品。中条さんの感想は? 「試写室で観ていたんですが、仕事だから何となく笑いをこらえなきゃと思っていたんです。でも、誰かが“むふふ”という声をもらした途端、つられちゃってみんなで笑ってしまいました(笑)。笑いをこらえられない作品です」
中条さんのツボはどこに? 「ほとんどツボだったんですが、特に笑ったのは瀬戸くんのお母さんですね。私の母も大阪のおかん。ヒョウ柄の服は着ないし、あそこまでわかりやすいキャラではないですが、同じ匂いを感じるんです(笑)。“わかるわかる”という感じでしたね。“じゃがいも、買ってこいや”というシーンとか特に。自分の言いたいことだけメールを送って来たりして、とにかくマイペースなところとか似ていますね」。

実は今回、それほど出演時間は多くない。にもかかわらず、二人の主人公にとって特別な存在ともいえる“樫村さん”は、とても鮮烈な印象を残している。モデルとして、佇まいや表情だけで物語性や感情を表現するという仕事を重ねて来たからなのだろう。「演技をするうえで、モデルの仕事が役に立っていると感じますね。自分の表情がどんな風に映っているかとか、カメラがこの角度から撮っているからどう見えるかというカメラ前の感覚、撮影の際の空間認識については、経験が生きているんだろうなと思います。ただ、演技はモデルの仕事とは全く違うので、いつも苦戦しています」。

モデルと女優、一番違うと感じるのは?「いろいろな役を演じなくてはいけないことですね。幽霊を演じたり、ロボットに追いかけられるとかもこれまでに経験しましたが、モデルの仕事では確実にない体験。そのかわり、いろいろな人の人生を経験できる素敵な仕事だなと思います」。

ドラマデビューから4年。この間に、心の変化はあったのだろうか。「最初は右も左もわからなくて、ドラマの『黒の女教師』のときは、専門用語で話をされるたびに『え、何?』っていちいち質問していました。“この人、大丈夫?”って思われていたんじゃないかなと思うと、恥ずかしくて(笑)。その頃は、演技の難しさと何もわからないこともあり、女優という仕事に向いてないのかなと思ったこともありました。でも好きだし、楽しいと思えることも増えて来たので、やればやるほど、続けていきたいと思えてくるんです。自分に合っているか、合っていないかより、好きだからやりたいという考え方に変わりました」。

悩みながらも一歩一歩前に進んできた4年間。続けることができた理由とは?「女優を始めた頃、ある映画のオーディションで、初めて会った監督さんに、“モデルとして来たの? 女優として来たんだったら、ちゃんと演技して”と怒られたんです。“なんでそんなきついことを言われるなんて”と自分に対して悔しさを感じたんです。その言葉がずっと残っていて。それから、そんな風に思われたくない、だから頑張ろうと感じるようになったんです。今考えると、すごく有難いこと。悔しさをばねに、上手くなりたいと思うようになったのが原動力でした」。
《text:June Makiguchi/photo:Nahoko Suzuki》

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