【シネマ羅針盤】トム・ハンクスを直撃! アカデミー賞俳優の「仕事を選ぶ基準」とは?

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トム・ハンクス『ハドソン川の奇跡』/photo:Ryo Uchida
  • トム・ハンクス『ハドソン川の奇跡』/photo:Ryo Uchida
  • 『ハドソン川の奇跡』 (C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
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アカデミー主演男優賞に2度輝く名優トム・ハンクスが、クリント・イーストウッド監督と初タッグを組んだ話題作『ハドソン川の奇跡』を引っさげ、3年ぶりに来日を果たした。「クリントとの仕事は素晴らしいの一言」とふり返るトムの“仕事を選ぶ基準”とは?

「ハリウッドにはいまも昔もたくさんの脚本が存在するんだ。ありがたいことに僕のもとにも、数多くの脚本が届くけど、大切にしているのはやはり作品のテーマ性。そこに映画化すべき価値があるかどうかが重要だね。俳優として新たな発見があれば、なおうれしいよ。最近はベストセラーの映画化も多いけど、小説として優れていても、映画に向いていないものもある。具体的な判断基準というよりは、俳優としての“直感”を大切にしているよ」。

そう語るトムの主演最新作『ハドソン川の奇跡』は2009年、ニューヨークで実際に起こった旅客機の不時着水を題材にしたサスペンスフルな人間ドラマ。トム演じるベテラン機長が、文字通り“直感”で乗員乗客155人全員の命を救い、全米はもとより世界中から英雄視される一方で、国家運輸安全委員会は「理論上、近くの空港に緊急着陸できたはず」という数値データを突きつける。機長の判断は、乗客を危険にさらす無謀な賭けだったのか?

「機長として完ぺきな判断をしたはずが、犯罪者扱いされてしまう。わずか208秒間の出来事で、数十年のキャリアを失いかねない事態に巻き込まれた主人公の苦悩たるや、想像を絶するよ。それだけに演じがいもあるし、いわばテクノロジーと人間の“戦い”というべき現代的なテーマも興味深かった。例えば、あの日トラブルに見舞われた旅客機が自動運転だったら? 99%自動化できたとしても、経験に裏打ちされた1%の決断が必要だと思うね」

テーマ性もさることながら、アメリカ映画界の宝であるイーストウッド監督との仕事を断る理由はない。実際、予定していた長期休暇を返上し、本作に取り組んだというから、その思い入れの強さは格別だ。「現場では本番前のテストや、くどくどした説明は一切なし。まさに直感的に『さあ、始めよう』って感じで、カメラが回る。だから時間が浪費されることもないし、俳優はエネルギーと集中力のすべてを演技に注げるんだ。驚くべき現場だよ」
《text:Ryo Uchida》

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