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ヴィゴ・モーテンセン「日本に行けなくてごめんね!」満席続出の『はじまりへの旅』にメッセージ

文明社会と切り離された森で暮らす家族のロードムービー『はじまりへの旅』。公開初日から各劇場で満席続出中の本作で、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたヴィゴ・モーテンセンから日本の観客へメッセージが到着。本作への思い

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『はじまりへの旅』 (C)2016 CAPTAIN FANTASTIC PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
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  • ヴィゴ・モーテンセン-(C) Getty Images
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文明社会と切り離された森で暮らす家族のロードムービー『はじまりへの旅』。公開初日から各劇場で満席続出中の本作で、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたヴィゴ・モーテンセンから日本の観客へメッセージが到着。本作への思いはもちろん、アカデミー賞に出席した際の気持ちなど、忙しい合間を縫ってたっぷりと語ってくれた。

本作で、ヴィゴが演じたのは6人の子どもの父親ベン・キャッシュ。彼らはスマホやゲームなどはもちろん、現代社会に触れることなく、アメリカ北西部の森深くに暮らしている。父仕込みの訓練と教育で子どもたちの体力はアスリート並み。みな6か国語を操り、18歳の長男ボウドヴァン(ジョージ・マッケイ)は名立たる大学すべてに合格。しかし、ある日、入院していた母・レスリーが亡くなり、キャッシュ一家は葬儀への出席と母の最後のある“願い”を叶えるため、ニューメキシコまで2,400kmの旅に出る――。

ヴィゴは、本作に出演したことについて「自分の息子との関係においても、常に向き合っていることの重要性や、彼や周りの人間の話を聞くことの価値を再認識させてくれた。この作品は、自分が知らなかったり、本能的に拒絶したくなるような思考や人々に対してはなおさら、本当の意味で心を開いたり対話を持つことが大事と言っているんだ」とその思いを語る。

本作の撮影は、「ピーター・ジャクソンの三部作(『ロード・オブ・ザ・リング』)に比べたらずっと短い撮影期間だったけど、同じような絆がキャストやスタッフの間に生まれた」という。「幸運なことに、2か月前にロサンゼルスで、この2作品のメンバー合同で食事する良い機会に恵まれた。あの夜は2つの“家族”に一緒に会えてとても嬉しかったよ。『はじまりへの旅』の子どもたち全員と母親役のトリン・ミラーは、オーランド・ブルーム、イライジャ・ウッド、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハンと知り合うことが出来た。みんなとても仲良くなって、いろんな面白いエピソードを紹介し合ったよ」。

また、本作が日本でも絶賛の声が相次ぎ、カンヌをはじめ国を超えて評価が高まっていることについては、「この作品が世界中で愛されているのは、誰にでも当てはまるテーマを扱っているからだと思う」と断言。「自分の住む世界の中で、既存の信念や物の見方が通用しない状況に遭遇したり、家庭でも社会でも、特定の共存方法やコミュニケーションの取り方に対して自分が持っている偏見を見直す瞬間は、誰でも経験していると思うんだ。この作品の観客は、自分がどう育てられ、両親(もしくは保護者)とどんな関係を持ち、どんな対話や共存の仕方をお手本に見てきたかを考えさせられる」と語る。

「この作品は、上映されたすべての国で、素晴らしい反響を呼んできた。個人的にも、ヨーロッパや南米の各地で観客と接して思ったのは、彼らは作品の中で起こる出来事や感情を、自分の家族とだけでなく、一見、豊かで平和に見える彼らの国や社会の中にはびこる対立構造と結び付けて考えている、ということだった」とヴィゴ。だからこそ、「僕らの映画は、周りの人々や自然と共存するための様々な方法について学ぶ努力をすることが大切だ、と伝えているんだ。これはすべての人の問題で、すべての人に影響する」と、本作のテーマは万国共通、すべての人に通ずるものがあると思いを込めている。

さらに、賞レースを席巻し、9年ぶりにアカデミー賞にノミネートされたことについては、「マット・ロス(監督)と彼の素晴らしい物語『はじまりへの旅』を作るために協力したすべての人の代表として、出席することを大変誇りに感じたし、息子のヘンリーと授賞式に出るのは楽しかった。良いひと時だった。息子はゴールデン・グローブ賞、全米俳優組合賞、インディペンデント・スピリット賞、英国アカデミー賞にも一緒に行ったんだ。これらすべての賞に俳優としてノミネートされたのは栄誉なことだった。こんな風に同僚や批評家から評価される機会は滅多にない」と謙遜しながらも、「僕らの小さな作品にとっては勝利だと思ったし、これが世界の人々に『はじまりへの旅』を見る動機を与えたと思うと、とても感謝しているよ」と語る。

そして日本のファンには、「この作品を紹介するために日本に行けなくてごめんね!」とヴィゴ。「この作品を ――願わくは一番良い環境の劇場で―― 観るみなさんが、ワシントン州の森の中やニューメキシコの砂漠で撮影に挑んだ僕等と同じように、キャッシュ家の旅を楽しんでくれることを願います」とメッセージを送り、「僕がとても誇りに思う作品で、今後何年にも渡って人々の記憶に残る作品になると信じています。日本でとても丁寧に紹介してもらえて、とても嬉しいです」と語ってくれた。

『はじまりへの旅』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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