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のん・橋本愛・福士蒼汰・松岡茉優…再放送で話題「あまちゃん」キャストたちの現在の挑戦

10年の時を経て現在再放送中の朝ドラ「あまちゃん」。この夏見逃せない、のん、橋本愛、福士蒼汰、松岡茉優に注目

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2013年、震災で傷ついた人々の心にスッと入り込み、笑いとほろ苦味さのある青春ドラマと人情喜劇で社会現象を巻き起こしたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」。10年の時を経て現在再放送中の本作は、コロナ禍の疲弊感を再び癒してくれるのか、当時見ていなかった若い世代も巻き込んで「やっぱり面白い」とSNSを中心に話題となっている。

主人公の天野アキが東京・上野でアイドルを目指す「東京編」に入り、“アメ横女学園”でトレーニングを積む「GMT」のメンバーなど、新キャストも続々と登場中。何と言っても、アキを演じたのんに、橋本愛福士蒼汰松岡茉優など、この夏も活躍著しい俳優たちの初々しい姿に出会えるのが楽しみの1つだ。


のん あれから10年
歩みを止めないアーティストへ


「あまちゃん」は脚本家・宮藤官九郎が故郷の東北を舞台に描いたオリジナル作品。物語の始まりは2008年。東京に馴染めず母の故郷、岩手県・北三陸に移り住んだ高校2年生の天野アキが、初めて会った祖母の影響で海女を目指すことに。観光客を呼び込むために地元アイドルになったアキは、やがて東京に出て本格的にアイドルを目指すが、そんな折に東日本大震災が発生する…。

海女からアイドルへ、夢を追う天野アキ役で一躍時の人となった後、「女優・創作あーちすと」のん(本名は能年玲奈)として活動を始めて早7年。2016年に劇場アニメ映画『この世界の片隅に』の主人公・北條すずの声を演じて、唯一無二の存在であることを改めて示した。そして今年7月13日、30歳の誕生日を迎えたことを機に、新たな決心として「俳優・アーティスト」と肩書を改定することを毎日新聞全国版の朝刊で発表。

「ちょっとハードルを下げて、自分の好きなように自由にやりたかったから、『創作あーちすと』と平仮名でおとぼけていた。そして"のん"になって、色んな人と色んな場所で色んなものを作って、私はどうやったって作りたい人なんだってことが分かった。根拠のない自信が確固たる自信に変わった。だから肩書き変えます」と、新聞上でメッセージを寄せている。

2ndアルバム「PURSUE」のビジュアル撮影時のオフショット オフィシャルブログより

2020年、大九明子監督による主演映画『私をくいとめて』が第33回東京国際映画祭にて一般観客の投票による観客賞、第30回日本映画批評家大賞にて監督賞・主演女優賞を受賞。「あまちゃん」でユイちゃんを演じた橋本愛と親友役で再共演し、安部ちゃんこと片桐はいりが上司役を演じていた。

映画『私をくいとめて』より

2022年2月には、YouTubeOriginal映画『おちをつけなんせ』(19)に続いて脚本、監督、主演を務めた長編劇場映画『Ribbon』が公開。上海国際映画祭やトロント日本映画祭、ニューヨーク・アジアン映画祭などでも上映されて評価を得た。『おちをつけなんせ』には「GMT」沖縄出身の喜屋武エレン役、蔵下穂波が出演しており、監督補佐としてもクレジットされている。

『Ribbon』はコロナ禍で卒業制作展が中止になった学生たちの悲しみを目の当たりにしたのんさんが、世の中の擦り切れた思いを救い上げたいと企画した作品。ときに絵筆のようにもナイフのようにもなる特撮で表現した“リボンアート”を交え、芸術が軽んじられたコロナ禍でもがく若者の声を代弁。“表現したい”と切望する主人公・いつかの叫びは、のんさん自身が経験してきた不遇の日々をも思い起こさせた。

同作には、いつかの親友・平井役で「GMT」徳島出身・宮下アユミ役の山下リオほか、美大の教授役で岩井俊二監督も出演。岩井監督は予告編の制作も担当している。

さらに、「あまちゃん」に本人役で登場したさかなクンの自叙伝を沖田修一監督が映画化した『さかなのこ』(22)では第46回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞、第77回毎日映画コンクール女優主演賞にノミネート。“おさかなさん”をこよなく愛し、日々好きなことを突きつめている主人公・ミー坊の瞳の輝きっぷりは、「あまちゃん」で海女やアイドルに興味を示し大好きになってのめり込んでいくアキと、のんさんの姿そのもの。劇中のセリフ同様、“好きに勝るものはなし”だ。

『さかなのこ』

また、音楽活動では、2017年に自ら代表を務める音楽レーベルを発足。2023年6月に2ndアルバム「PURSUE」をリリースし、シンガーソングライター・ヒグチアイが手がけた楽曲「荒野に立つ」ではMVを自ら監督・編集。ワンマンライブやアートブックの発売など、多方面で“好き”を揺るぎなく貫いている。

【更新】7月13日 公式サイトでの発表(のんは、本日より肩書を改定します。)を受けて追記しました。

多才な橋本愛、ヒーロー映画の吹替に初挑戦


アキよりもアイドル志望だったはずが、不運な出来事が重なり東京へ行くことさえできなかった“ユイちゃん”こと足立ユイを演じた橋本愛。やさぐれてしまったユイを、アキの母・春子(小泉今日子)がナポリタンでなぐさめた屈指の名場面も登場したばかり。

再放送でそんなユイちゃんがクローズアップされたころ、パリで開催された「シャネル(CHANEL)」2023/24年秋冬コレクションに参加した橋本さんは、超絶クールな赤髪ヘアの写真をSNSにアップ。日本の「シャネル」フレグランス&ビューティのアンバサダーほか、コラム連載や歌手活動、朗読劇など、その文章力や感性を持ち味にして幅広く活躍中だ。

入間しおり役の松岡茉優も“元同期”役で出演していた是枝裕和監督のNetflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」では、美しい舞を披露したことも。

TikTokで話題の小説をアニメ映画化した『僕が愛したすべての君へ』と『君を愛したひとりの僕へ』で声優を務めた後、DCヒーロー映画『ザ・フラッシュ』(公開中)ではオーディションから選ばれ、スーパーガール/カーラ役として実写吹き替えに初挑戦。

『ザ・フラッシュ』より

「声色だけでなく、私の体の中にもカーラの魂を入れるのは通常のお芝居と変わりませんでしたが、画面からカーラの機微を最大限受け取り、それを声に還元してお返しするような、そんな循環を感じながらお芝居するのは初めてで、とても、とても楽しかったです」とInstagramでコメント、貴重な体験となったことを明かしている。

さらに8月14日に放送される、NHKスペシャルドラマ「アナウンサーたちの戦争」は太平洋戦争下でラジオ放送に関わったアナウンサーたちの物語。女性アナウンサーの草分け、和田実枝子アナ役を演じ、語りも担当。その“声”に再び注目が集まりそうだ。


福士蒼汰、海外ドラマ初出演で新境地へ


「あまちゃん」でアキの初恋の相手であり、ユイと三角関係を繰り広げた“種市先輩”として人気を得た福士蒼汰。だが、7月7日に放送された「アナザースカイ」では「あまちゃん」当時の苦い思いを初めて告白。実は「自分の実力と世間から求められるもの」との「ギャップが大きかった」時期だったと打ち明けていた。

26歳のときに長期休暇をとって以降、岡田准一や宮野真守ら共演者との交流もあって「心が豊かになっている」と言い、視聴者から絶賛された今春のNHKドラマ10「大奥」でようやく、自身の表現と求められるものが近づいていると感じられるようになったと語っている。

「アナザースカイ」で訪れたスペインでロケを行ったのが、福士さん念願の海外作品となる「THE HEAD」シーズン2(Hulu配信中)。エミー賞受賞プロデューサー、ラン・テレム製作総指揮のもと世界各国から俳優陣が集結、マネージャーや通訳の同行もなく、たった1人で参加した福士さんは、この極限の心理サバイバル・スリラーで冷静沈着なコンピュータ・エンジニアのユウト・ナカムラを演じている。逃げ場のない海上の秘密研究基地で惨劇が繰り返されていくシーズン2で、キーパーソンとなりそうな存在だ。

また、4月期のドラマ「弁護士ソドム」では復讐を目指す詐欺師専門弁護士で、非情さの仮面の下に信念と優しさを持った小田切渉役を好演。この秋には、「大奥」Season2の幕末編に再登場し、自身が演じた“お万の方”を彷彿とさせる天璋院/胤篤役に扮する。

『湖の女たち』

さらに吉田修一のミステリーを大森立嗣監督が映画化する『湖の女たち』(11月公開)も控えており、これからも福士さんの挑戦は続いていくだろう。


松岡茉優、学園ドラマで初の教師役に


「アメ横女学園」の控えとなる「GMT」でリーダーを務め、埼玉県民愛を炸裂させる情熱家の入間しおりを演じている松岡茉優

初主演映画『勝手にふるえてろ』(17)とカンヌ・パルムドール受賞作『万引き家族』(18)で、それぞれ第42回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、優秀助演女優賞を受賞。『蜜蜂と遠雷』(19)でも同優秀主演女優賞に選ばれ、存在感ある演技派として知られるようになった。

『万引き家族』より

今年は野木亜紀子オリジナル脚本による渾身作、WOWOW連続ドラマW「フェンス」に主演、東京の雑誌ライター“キー”として宮本エリアナ演じる沖縄で生まれ育った“桜”と性暴行事件の真相を追った。やがて友情を深め共鳴しあった2人は、米軍基地や戦争の爪あとのみならず、目の前に立ちはだかる女性差別やミソジニー、人種差別などにも共闘していく。

さらにこの夏は、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」の製作陣のもと、完全オリジナル脚本の学園ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」が7月15日よりスタートする。松岡さんが演じるのは、鳳来高校3年D組の担任・九条里奈。生徒に寄り添うことを諦めた教師で、卒業式の日に生徒の誰かに突き落とされ、1年前の始業式の朝にタイムリープ。1年をやり直す中で自分を殺害するクラスの生徒の誰か、離婚が決まっていた夫、職員室の同僚たちにも再び向い合っていく。

「人間の心の奥底の部分まで言及していくドラマ」といい、「夏の3ヵ月の間、全身全霊で生きていくこと、人間関係のこと、正解不正解のことなど色々なことを私たちも現場で考えながら、討論しながらお伝えしていきたい」と熱く意気込みを語っている。

また、窪田正孝とW主演する映画『愛にイナズマ』が10月27日(金)より公開。大切な夢を奪われた主人公・花子が、雷鳴のごとく怒りに震えながら社会の理不尽さに反撃を試みる、という役どころ。熱量高めのキャラクターはもちろん、抑えた演技も見応えあるだけに、いずれも期待が高まるところ。

『愛にイナズマ』

「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」第1話あらすじ

鳳来高校3年D組の担任教師・九条里奈(松岡茉優)は、涙一つ流れぬ卒業式を迎えていた。
巣立つ生徒を上階の吹き抜け廊下から見つめる九条は、職員室へ戻ろうとしたとき、背中に強烈な衝撃を受け、上階から落下する。慌てふためく中、その視界に入ってきたのは、自分の背中を押したであろう何者かの生徒の手。そして手元には、“D組 卒業おめでとう”と記された深紅のコサージュが…。
まさに地面に着きそうになったその瞬間、目を開けると、なぜかそこは3年D組の教壇の前。目の前には30人の生徒。黒板には「令和5年4月6日」という1年前の始業式の日付。
自分の死の未来を変えるため、生徒との向き合い方を改めていく九条。しかし、教師の想いを生徒に届けるということがとても難しいこの世の中に、九条はある覚悟を決めることとなる。自分を殺した生徒は誰か。そしてこの1年の中で離婚をすることになっていた夫との関係、友人関係や職場の人間が織りなす空気。九条の人生の中に存在する全てと立ち向かう2度目の1年が、いま始まる――。

このほかにも、話題を呼んだ深夜ドラマ「夫婦が壊れるとき」の優希美青が、アキと同じ東北出身で「GMT」宮城代表、「GMT」人気No.1の小野寺薫子を演じていることにも注目。

そして、「GMT」のマネージャー・“ミズタク”こと水口琢磨役で人気となったのが松田龍平。「あまちゃん」の脚本・宮藤官九郎の初大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」や初時代劇の「いちげき」にも出演していた。最近では連続ドラマW「0.5の男」での40歳の引きこもり役も記憶に新しい。

松田龍平

大河ドラマ「どうする家康」で悲しい最期を遂げた徳川家康の正室・瀬名(築山殿)を好演した有村架純は、小泉今日子が演じるアキの母・天野春子の青春時代を“聖子ちゃんカット”で演じたことがブレイクのきっかけ。映画、ドラマ、CMに引っ張りだことなり、2017年放送の「ひよっこ」のヒロイン・みね子役でもお馴染みだ。

有村架純

さらに、「アメ女」のセンター“マメりん”こと有馬めぐ役は足立梨花、メンバーの高幡アリサ役は吉川愛(当時:吉田里琴)、同じく成田りな役は人気声優の水瀬いのり。アキのドラマ初出演時に奮闘したAD・小池役に仲野太賀(当時:太賀)、1話だけの登場ながら鮮烈すぎる印象を残した“前髪クネ男”ことTOSHIYA役に勝地涼といった顔ぶれも。

これから佳境へと向かう「あまちゃん」。それぞれのブレイク前夜も楽しみにしてほしい。


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《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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