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杉咲花“市子”が窓から逃げ出す…『市子』緊迫の様子捉えた本編映像

杉咲花主演『市子』より本編映像が解禁された。

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『市子』©2023 映画「市子」製作委員会
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  • 『市子』ポスター©2023 映画「市子」製作委員会

杉咲花主演『市子』より本編映像が解禁された。

監督を務める戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheater旗揚げ公演作品でもあり、サンモールスタジオ選定賞2015で最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市子のために」を原作とする本作。


この度解禁された本編映像では、涙のプロポーズの翌日、恋人・長谷川(若葉竜也)の帰宅を前に窓から飛び降り逃げ出す市子(杉咲花)の緊迫した様子が切り取られている。

長谷川の留守中、なにやら荷物をカバンに詰め込んでいる市子。目の前のTVからは物騒なニュースが流れている。東大阪市・生駒山での遺体発見のニュース。「司法解剖の結果、死後8年以上経過しているとの…」報道を見ていた市子が同時に耳にしたのは、間もなく自宅に着きそうな、家に帰ってくる長谷川の原付バイクの音。

市子はカバンに荷物を入れる手を止める。駐輪場から自室への階段を登る長谷川、市子は詰め込んだ荷物と共にベランダへと急ぐ。そして長谷川が玄関を開ける間一髪のタイミングで、市子は窓から飛び降り、全力疾走で駆けていく。テレビがつけっぱなしの部屋を見渡し市子を探す長谷川は、開けっ放しになっている窓と不自然に置かれたカバンを見つけ、表情を曇らせる。

映像の最後には、不穏な音楽とともに、不気味に照らされたトンネルの中を、市子が全速力で駆け抜けていく…。物語の発端となる重要な一幕が映し出されている。

市子を演じた杉咲さんは、芝居における個人の納得と、作品としてのバランスについて、「絶対に主観的になってしまうから、客観性との距離感を計るのが難しかったです」と話す。その上で本作においては、「戸田監督の中に迷いがなかったので、そこに対する信頼感はとてもありました」と、戸田監督とともに走り切ったことを明かす。

一方戸田監督も杉咲さんに対して、「杉咲さんは一瞬一瞬を大事に演じられる方だな、という印象を受けました」と話し「僕自身も、ロケーションやその日の天候、俳優さんのお芝居における1テイク目とアングルを変えた2回目のテイクと……すべて同じものはないと映画を撮る上では考えており、そういった意味での価値観みたいなものが似ていたので、すごくやりやすかったですね」と、杉咲さんとの初タッグをふり返る。

その上で、「杉咲花という女優さんについて触れますと──凄かったの一言でもありますが、誠実で愛情深く、丁寧に役を心で感じ取る魅力的な方でした」と改めて杉咲さんを絶賛している。

『市子』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。



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《シネマカフェ編集部》

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