岡田卓也は、クラスの寄せ書きを届けるため行った病院で入院中の同級生・渡良瀬まみずと出会う。明るく振舞う彼女が患う病気は“不治の病・発光病”。細胞異常により皮膚が発光し、その光は死が近づくにつれて強くなるという。そして、成人するまで生存した者はいない。原因は未だに解明されておらず、患者は病院から出ることを許されない。まみずは”籠の中の鳥”だった。卓也は病院から出られないまみずの“叶えられない願い”を代わりに実行し、その感想を伝える代行体験を行うことに。代行体験を重ねるごとに、まみずは人生の楽しみを覚え、卓也は彼女に惹かれていく。しかしその反面、迫りくる死の恐怖が2人を襲う。そして卓也に隠された”ある過去”を呼び覚ます――。
月川翔