永野芽郁、圧倒的!芯の強い“真っすぐ”ヒロインのこれから

「3年A組―今から皆さんは、人質です―」のヒロイン・茅野さくら役で熱演を見せている永野芽郁。10代最後の“いま”を全速力で駆け抜けている永野さんは、どんなヒロインを演じても圧倒的だ。

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2018年のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」のヒロインに続き、現在は、菅田将暉が教師役を演じる「3年A組―今から皆さんは、人質です―」のヒロイン・茅野さくら役で熱演を見せている永野芽郁。3月3日放送の第9話では、聞き流すことのできない重要な“告白”をしたばかりだ。

「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」第9話 (C) NTV
これまで、「ニコ☆プチ」「nicola」、そして「Seventeen」専属モデルとして同世代の女子を中心に支持を集めながら、話題のドラマ・映画に起用されてきた永野さん。満を持しての1st写真集「moment」は発売前から重版が決定する人気ぶり。3月15日(金)からは『君の膵臓をたべたい』月川翔監督の最新作で、北村匠海とW主演を務める『君は月夜に光り輝く』も控えている。10代最後の“いま”を全速力で駆け抜けている永野さんは、どんなヒロインを演じていても圧倒的だ。


美少女モデルから『俺物語!!』の好演で引っ張りだこに


1999年9月24日生まれ、東京都出身。小学3年生のときに吉祥寺でスカウトされ、モデルとして芸能活動を始める。2009年に映画デビューし、ドラマ「ハガネの女」「表参道高校合唱部!」、映画『私の優しくない先輩』『繕い裁つ人』などに数々出演。「半分、青い。」の“律”こと佐藤健主演の大ヒット作『るろうに剣心』(12)では牛鍋屋「赤べこ」の三条燕、綾瀬はるか主演の大河ドラマ「八重の桜」(13)では山川家の四女・常盤の少女期を演じており、「え、あの作品に出ていたの?」といまになって驚くファンも多い。

永野芽郁/シネマカフェ編集部
1つの転機となったのは、オーディションからヒロインの座をつかんだ2015年の『俺物語‼︎』。人気コミックの実写化で、鈴木亮平がわずか1か月で約30キロも体重増量し、当時32歳にして高校生を演じたことで話題となった。シネマカフェでは鈴木さん、当時24歳の坂口健太郎、現役女子高生だった16歳の永野さんのインタビューを行ったが、永野さんは鈴木さんから「負けず嫌い」で、「ホワホワしているように見えて、実はすごくプロ意識が高い」との評価を受けている。

『俺物語!!』 (C)アルコ・河原和音/集英社 (C)2015映画「俺物語!!」製作委員会
同作で演じたのは、鈴木さん演じる主人公・剛田猛男に一目惚れしたスイーツ作りが趣味のヒロイン・大和凛子。「最初は女の子らしいイメージだったんですけど、演じていくうちに、すごく芯があって、周りをしっかり見て人一倍気をつかえるような、尊敬できる女の子」と、その役柄についてシネマカフェ編集部訪問の際に打ち明けている。こうした役のつかみ方も含め、鈴木さんをもうならせた“プロ意識”は、その後の仕事ぶりからも十分に伺い知ることができるだろう。芯の強い女の子は、実は彼女そのものだ。

『俺物語!!』- (C) アルコ・河原和音/集英社 - (C) 2015映画「俺物語!!」製作委員会
あれから3年、CMでは坂口さんの部下で新入社員役を演じるように

“若手の登竜門”を次々制覇!大ブレイクを果たす


2016年には、有村架純や高良健吾らが出演した“月9”ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」に参加。人気漫画アプリ「comico」初の実写化作品となった深夜ドラマ「こえ恋」で連ドラ初主演を果たし、人気声優・櫻井孝宏の美声に恋してしまう女子高校生・吉岡ゆいこ役をキュートに務め上げた。

また、「純粋でまっすぐなイメージと、普段の天真爛漫なキャラクター」がマッチするとして、ハリウッド映画『キング・オブ・エジプト』で日本語吹き替え版声優にも初挑戦。一転、大河ドラマ「真田丸」では星野源演じる徳川秀忠の娘で、中川大志演じる豊臣秀頼の正室・千姫役で佳境となる“大坂の陣編”から登場、強い印象を残した。

永野芽郁/『キング・オブ・エジプト』大ヒット公開記念舞台挨拶2016年『キング・オブ・エジプト』大ヒット公開記念舞台挨拶より
「真田丸」とほぼ同じタイミングで出演したのが、同年10月からスタートした「UQmobile」のCM。“長女”深田恭子、“次女”多部未華子という人気実力派女優に続く“三女”役は大抜擢といえ、「あの子は誰?」とさらに幅広い世代から注目を集めるように。

若手女優の登竜門といわれる「カルピスウォーター」のCMキャラクターにも起用されており、先日は「カルピス」ブランド100周年の新CM「卒業編」も公開されたばかりだ。



そして十分な助走を得て大きく飛躍したのが、2017年。『ひるなかの流星』(3月24日公開)では映画初主演。続いて『PARKS パークス』(4月22日公開)、菅田さんの主演作『帝一の國』(4月29日公開)、『ピーチガール』(5月20日公開)、さらに新垣結衣&瑛太W主演のスポ根ラブコメディ『ミックス。』(10月21日公開)と5作品が公開。窪田正孝の主演ドラマ「僕たちがやりました」でもヒロインを好演した。窪田さんとは中学生のときに出演した『ガチバン ULTRA MAX』(14)以来の共演で、ドキドキのキスシーンなどにも挑み、SNSでも話題を振りまいた。

『ひるなかの流星』(C)2017 フジテレビジョン 東宝 集英社 (C)やまもり三香/集英社2017年『ひるなかの流星』

「半分、青い。」でエランドール賞・新人賞


朝ドラオーディション初参加にして、2,366人もの中からヒロイン・楡野鈴愛役に選ばれた永野さん。北川悦吏子によるオリジナル脚本に登場する鈴愛は、天真爛漫、猪突猛進。失敗にもへこたれない、七転び八起きどころではないヒロインとして、高度経済成長期からバブル期、平成不況を背景に激動の人生を生き抜いた。

連続テレビ小説「半分、青い。」出演者発表会見
18歳ながら40代のシングルマザーまで演じ、10か月という長丁場を乗りきった永野さんには拍手を贈りたい。しかも、クランクアップ時には「またヒロインをやりたいな、また戻ってきたいなって思ってます(笑)」と鈴愛もびっくりの超ポジティブ発言! 国民的女優として人気を定着させただけでなく、“ボクテ”志尊淳や“マアくん”中村倫也、朝ドラヒロインの“先輩”葵わかならと2019年エランドール賞・新人賞にも選ばれている。


「スーパーサラリーマン左江内氏」悩み多きスーパーヒーローに


見逃せないのが、堤真一主演×福田雄一監督による「スーパーサラリーマン左江内氏」へのゲスト出演。左江内の地元・栃木でスーパーウーマンをしているOL・桃子役を、キュートな方言も交えて表情豊かに演じた。仮面ライダーやウルトラマンは暇なときはフラフラしている、バットマンは金持ちの道楽に過ぎない…などなど、会社員と兼業する悩み多きスーパーヒーローとして左江内と愚痴り合う姿は要注目。「LIFE!~人生に捧げるコント~」などでもその片鱗を見せたように、コメディエンヌとしての才能も特筆すべきものがある。

初主演『ひるなかの流星』は「私の代表作!」


優しくて頼れる“イケメン先生”(三浦翔平)と、ツンデレな“イケメン同級生”(白濱亜嵐)の間で揺れるヒロイン・与謝野すずめ役に。田舎から出てきたばかりの自然児で、冒頭の吉祥寺駅前で道に迷う絶妙な表情や、好きな人に会いたくて全力疾走するシーンなど、このヒロインも感情表現が豊かな真っすぐ女子。女子からの壁ドンならぬ、“芝生ドン”(!?)は必見だ。

『ひるなかの流星』(C)2017 フジテレビジョン 東宝 集英社 (C)やまもり三香/集英社
完成披露試写会では涙も見せながら、「自分に座長が務まるわけがないと、不安や葛藤もありましたが、いまできることを自分なりに頑張ろうと思った」と映画初主演の思いを告白し、「何事にも一生懸命なところは共感できる」とヒロインとの共通点にも言及。公開後の舞台挨拶でも喜びの泣き笑いで「私の代表作です!」と力強く語る姿が印象的だった。

『ひるなかの流星』(C)2017 フジテレビジョン 東宝 集英社 (C)やまもり三香/集英社

『PARKS パークス』橋本愛&染谷将太と共演!


自身がスカウトされ、『ひるなかの流星』や『ピーチガール』でもロケ地になった縁のある吉祥寺、そして井の頭公園を舞台に繰り広げられたファンタジックな青春音楽ムービー。井の頭公園の開園100周年を記念して製作された。

『PARKS パークス』(C)2017本田プロモーションBAUS
演じたのは、やはり明るく、真っすぐだが、どこか謎めく高校生のハル。亡き父とそのかつての恋人が作ったラブソングを巡る物語で、キラキラした笑顔で公園中を走り回ったり、リコーダーを吹いてみたり、目まぐるしく変わる表情が観る者を釘付けにする。橋本愛と染谷将太らを相手にしながら、まったく引けをとらない存在感を発揮した。

『PARKS パークス』(C)2017本田プロモーションBAUS

『帝一の國』エンドロールのダンスが話題に


存在感といえば、「3年A組」の“教師”・菅田さん演じる赤場帝一の幼なじみのヒロイン・白鳥美美子を演じた『帝一の國』も同様だ。菅田さんを筆頭に野村周平、竹内涼真、志尊さん、千葉雄大、間宮祥太朗ら最旬若手俳優たちが生徒会選挙を通じてしのぎを削る中、永野さんの美美子は唯一の女性キャラクターながら、彼らが束になってもかなわないほどのパワフルさをスクリーンで見せつけた。

『帝一の國』-(C)2017フジテレビジョン 集英社 東宝 -(C)古屋兎丸/集英社
注目なのは、「可愛すぎる」と話題を呼んだエンドロールの「美美子ダンス」。身体を動かすことが楽しくて仕方ない、そんな弾けるようなポジティブな彼女の魅力は、この「美美子ダンス」にもよく現れており、特別動画の再生回数は300万回を超える。



『ピーチガール』小悪魔女子で「ごめんなさい」!?


かと思えば、『ピーチガール』では動画盗撮&流出どころか、脅迫や誘拐までも!? 5歳以来のロングヘアをばっさりと30cmもカット、原作と同じショートへアに大変身し“少女コミック史上最強最悪”といわれた小悪魔女子・沙絵役を怪演。

『ピーチガール』(C)2017「ピーチガール」製作委員会
映画の女子限定舞台挨拶では「全部最低だと思う。本当にごめんなさい!!」と、ヒロイン・ももを演じた山本美月に公開謝罪。「こんな芽郁ちゃん『ピーチガール』でしか見れないですよ!」と、山本さんがアピールするひと幕もあった。

『ピーチガール』女子会舞台挨拶(C)2017「ピーチガール」製作委員会
なお、『ミックス。』でも、新垣さんから卓球界のイケメンエース・瀬戸康史を“略奪”してペアを組む人気女子選手・小笠原愛莉役に。こちらのかなりの小悪魔キャラだ。


「3年A組」最終回を前に最重要人物に浮上!?


ところが! 「半分、青い。」後、初の連ドラ出演で再び高校生となった「3年A組」がヤバいことになっている。第9話まで終えたところで、水泳部のエースであり、学校のアイドル的存在だった孤高の少女・景山澪奈(上白石萌歌)は“自殺”ではなく、何者かによって死に追いやられたこと、何より学校に立てこもった教師・柊一颯(菅田さん)の真の目的にも近づきつつある。

演じる茅野さくらについて、永野さんは「私の『素』の部分とは大きく違い、内向的な性格です」と語っていたが、ここへ来ての急展開にSNSはいまだ騒然。第1話で「澪奈さま、エモい」と彼女を被写体に写真を撮りまくる1ファンから友達になったことが、もはや懐かしい。澪奈を悪く言う甲斐(片寄涼太)には、「ふざけんじゃねぇ!」とプロレスラー・中邑真輔の必殺技ボマイェ(膝蹴り)を食らわせたというのに…。

気になる最終回は、まさに劇中と同じ3月10日に放送される。刑事・郡司(椎名桔平)を人質に取り、マシンガンを突き付けて校舎の屋上に現れた一颯。世間の人々はこの一颯の凶行に注目するが、翌朝8時にSNS「マインドボイス」のライブ中継にて全ての真相を話す…と語った瞬間、一颯の胸に銃弾が突き刺さる。一颯が、一颯を取り巻く人物たちが、立ち向かおうとした相手とは誰なのか――? 永野さん演じるさくらの動向にも注目だ。

『君は月夜に光り輝く』哀しいだけのヒロインにしたくない


不治の病・発光病の女子高生・渡良瀬まみずが、自分が叶えられない願いを同級生の岡田卓也(北村さん)に代行体験してもらう、という『君月』は、今年屈指の感涙映画。「余命ゼロだから哀しい、みたいなヒロインにはしたくない」と永野さん。「(明日をも知れない命と向き合い)思っていることはたくさんある、だからこそ笑って過ごしたり、自分の心情と戦っている女の子を演じられればと思いました」と完成披露舞台挨拶では語っている。

『君は月夜に光り輝く』 (C)2019「君は月夜に光り輝く」製作委員会
そんな永野さんと北村さんには、月川監督自身が「嗚咽しちゃって何も言えなかった…」というシーンがあったほど。その逸話もニコニコしてふり返る永野さんの“圧倒的ヒロイン”ぶりは、純愛ラブストーリーでも炸裂していそうだ。

『君は月夜に光り輝く』 (C)2019「君は月夜に光り輝く」製作委員会
『俺物語!!』のインタビューの際、いずれは「癖のある役で自分を追い込んで、私生活にまで影響が出るような、そんな取り返しのつかなくなるくらいの難しい役にも挑戦してみたい」と語っていた永野さん。

そうした役柄にこれから出会うことができるだろうか? いや、もうすでに出会っているのかもしれない。走り続ける永野さんを、これからも追いかけ続けたい。
《text:Reiko Uehara》

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