レビュー2008-07-30 21:59

アメコミ作品ながら女性が共感できるラブストーリー『インクレディブル・ハルク』

印刷する
フォントサイズ:

『インクレディブル・ハルク』 -(C) 2008 MVLFFLLC. TM & © 2008 Marvel Entertainment. All Rights Reserved.

『インクレディブル・ハルク』

「マーベル・コミック」が原作の実写映画というと、ヒーロー活劇が中心で、原作を裏切らずにどうやってキャラクターたちをスクリーンに輝かせるか、いかに派手なアクションを見せることができるか…に重きを置くことが多い。だが、『インクレディブル(=信じられない)・ハルク』というタイトルが付けられているように、この作品にはそれだけではない魅力が詰まっている。2003年の『ハルク』(アン・リー監督)と全くアプローチが違うと言っても大袈裟ではないだろう。

マーベルのヒーローを100パーセントCGI(CG映像と特殊効果<SFX>、視覚効果<VFX>を組み合わせて作り上げた映像)で描くという初の試みで、より人間的な喜怒哀楽を表現することが可能になり、その夢のようなデジタル技術によって生まれたハルクはまさにインクレディブル! また特筆すべきはラブストーリーをテーマの中心に据えていることにある。

『インクレディブル・ハルク』 -(C) 2008 MVLFFLLC. TM & © 2008 Marvel Entertainment. All Rights Reserved.

主人公ブルース・バナーは、研究実験の事故で多量のガンマ線を浴びてしまい、心拍数が200を超えると巨大な緑色のモンスター=ハルクに変身する体質になってしまう。そして彼が変身する要因、それは恋人・ベティに差し迫る危機を防ぐため──彼女を失う恐怖が彼をハルクにさせてしまうのだ。ブルースにとって変身は悲劇にほかならないが、それほどに愛されているベティを羨ましくも思ってしまう。そう、男の娯楽というイメージが強いアメコミ映画を女性が入り込みやすい映画として成立させている点も見どころなのだ。もちろん、そこには2度のアカデミー賞ノミネートという演技派エドワード・ノートンが、ブルースの葛藤や内に秘めた苦しみ、あふれる愛情を見事に演じているからこそ。シリアスな社会派作品を好んできたノートンの新たな一面を垣間見ることができる、ファンにはたまらない作品なのだ。

(text:Rie Shintani

cinemacafe.netのトップページへ戻る

[Related Stories]このニュースの関連記事

twitter

この記事についてtwitterでつぶやこう!

Twitter
ニュースをRSSで受信

このニュースの更新情報をRSSでお送りしています。

[RSSとは?]

関連ニュースをメールで受信

今後この作品に関連するニュースがシネマカフェに掲載されたとき、メールでお知らせをお送りします。

登録

[PICK UP!]おすすめ情報


注目のキーワード

[Blog Buzz]ブログ話題度ランキング

第1位:ペントハウス

ニューヨーク・マンハッタンの超高級マンション“ザ・タワー”を舞台に、最上階のペントハウスに住む大富豪…

第2位:トテチータ・チキチータ

第3位:名探偵コナン 11人目のストライカー

第4位:黄金を抱いて翔べ

第5位:忍道-SHINOBIDO-

流行キーワード