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13年ぶりの監督作『グッド・シェパード』を引っさげてロバート・デ・ニーロ来日!

CIAの誕生、そして20世紀後半の世界を大きく揺るがした“冷たい戦争”の始まりへと続く歴史の波に翻弄された、一人の諜報員の人生を描き出した『グッド・シェパード』で13年の沈黙を破り、メガホンを握ったロバート・デ・ニーロ。主人公・エドワードの人生を大きく左右する存在となるサリヴァン将軍役として出演もしている彼が来日し、8月8日(水)に記者会見が行われた。

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来日記者会見に出席したロバート・デ・ニーロとゲストで駆けつけた菊地凛子
来日記者会見に出席したロバート・デ・ニーロとゲストで駆けつけた菊地凛子
  • 来日記者会見に出席したロバート・デ・ニーロとゲストで駆けつけた菊地凛子
  • 「1年半も前にクランクアップして、撮影のことはもう忘れたよ」ととぼけながらも、作品に確固たる自信を見せた。
  • 同じくCIAを扱った次回作の構想も語ってくれた。次回は13年後と言わず来年でも!
CIAの誕生、そして20世紀後半の世界を大きく揺るがした“冷たい戦争”の始まりへと続く歴史の波に翻弄された、一人の諜報員の人生を描き出した『グッド・シェパード』で13年の沈黙を破り、メガホンを握ったロバート・デ・ニーロ。主人公・エドワードの人生を大きく左右する存在となるサリヴァン将軍役として出演もしている彼が来日し、8月8日(水)に記者会見が行われた。

前回監督を務めた『ブロンクス物語/愛につつまれた街』から13年もの間が空いたことに関してデ・ニーロは「私はまず、映画を製作する上で、自分が興味を持てるものでなければ作りたくないと思っています。映画は軽い気持ちでは作れませんし、非常に膨大な時間とエネルギーを要するのです」と説明。その表情からは“満を持して”という言葉がぴったりの自信が読み取れた。

劇中で触れられる移民や家庭についての描写などから、本作を現代アメリカに対するデ・ニーロなりの意見表明と見る向きもあるが「私は、映画とは意見の表明というよりは、個人的な物語を投影させるものだと思っています。この作品では確かに、政府と諜報員の葛藤やソビエトなどの他国の姿を描いてはいますが、それはあくまでストーリーを語る上で面白い素材であったから。こういう面白い素材を、観客が信じられるように、しかも正直に描くことを主眼としています。だから自分の意見や、今日の状況などはあまり意識することなく製作しました」と自身の哲学を交えて語ってくれた。

豪華なキャスト陣にも注目が集まる本作。「キャスティングは映画作りの最重要事項であり、俳優がそのキャラクターに合わないのであれば、映画を作る価値はない」とまで言い切るデ・ニーロに、主役にマット・デイモンを起用した経緯を訊いてみた。「あの役には3人ほど候補者がいて、最初はレオナルド・ディカプリオを考えていました。ですが彼はものすごく忙しくて、時間的に無理でした。それでマットに声を掛けたら、すぐに引き受けてくれたのです。素晴らしい仕事をしてくれたし、ギャラもかなり低めで引き受けてくれました」。

そしてもう一人、監督がこだわったキャストがエドワードを支える20年来の部下を演じたジョン・タトゥーロである。「脚本を読んだ段階で『この役はタトゥーロ』とひらめきました。でもちょうどその頃、彼のお母さんの病状が思わしくなく、難しい時期でした。だからまず、彼の出ないシーンを先に撮り、それから時間をおいて彼のシーンを撮る、というやり方で進めていきました」。

言うまでもなく各シーンに対する注力の度合いも半端ではない。「タトゥーロが尋問するシーンは、2日で終わらせるはずが、最終的に4日かけて撮影しました」と明かしてくれた。また、撮影にはCIAの協力も仰ぎ、30年間CIAに在籍した人間をアドバイザーに迎えたという。実力派俳優による濃厚な人間ドラマに加え、時代背景に沿ったリアルな描写にもぜひ注目したい! 

会見の最後には、サプライズゲストとして、昨年来ハリウッドの熱い注目を浴びてきた菊地凛子が着物姿で登場。菊地さんは本作について「陰と光を持った男たちの人生を描いた素晴らしい作品です。役者として尊敬してきたデ・ニーロさんの、監督としての側面を見ることができるのは本当に嬉しいです」と語ってくれた。

「ご覧になった方にはこの映画、気に入っていただけると思います」。デ・ニーロが自信ありげにこう語る『グッド・シェパード』は10月、日劇ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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