【『黒帯』撮影現場レポートvol.05】気迫満ちる現場で“押忍”の精神を体感

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『黒帯 KURO-OBI』撮影現場レポート photo:Akira Sano
  • 『黒帯 KURO-OBI』撮影現場レポート photo:Akira Sano
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取材5日目。今日は茨城の水海道までやって来た。ここは公民館の中にある武道館。昭和初期に建てられた講堂で文化財に登録されているそうな。今日は室内での撮影ながら天気が良い。ところが照明さんたちは足場を組んで大がかりに窓に覆いをして陽射しを防いでいる。さらに照明をセット。太陽燦々なのになぜ? 日光は、動いてしまって安定した明かりを届けてくれないとのこと。

武道館の中に入るとスモークが濃くたかれて幻想的な雰囲気になっている。これが映画ではどんな効果をあげるのか楽しみだ。いつも現場で気さくに話している西さんが緊張した面持ちでスタンバイしている。今日は西さん扮する東郷と大観との一騎討ちの場面が撮影されるのだ。大観を演じる中さんもお弟子さんを相手に蹴りの練習。素人にはとても“練習”とは思えない。物凄い音がしてお弟子さんがぶっ飛んでしまう。でも本来なら「かかとで蹴る」ところを中さんが「足裏全体」で蹴ってくれているので「痛くない」とのことだったが、お弟子さんの胸は真っ赤になっていた。“押忍”の精神っすねぇ。

午前中いっぱいかけて念入りにリハーサル後、少し遅めの昼食はビーフシチューかホワイトシチュー。さらに串カツまでついてかなりのボリューム。ごちそうさまでした。

午後に入って東郷の弟子たちが見守る中、一対一の果たし合いがはじまる。突きと蹴りの応酬。長い。東郷が優勢になる局面もある2人の気迫が武道館に満ち満ちている。まるで本当の果たし合いのような緊迫感。

迫真のリハーサルを繰り返しながら中さんが「こう出るともっと緊迫感が出ます」と、足の踏み出し方のアイディアを出す。確かにその方がカッコイイ(笑)。監督も即採用。いよいよ本番。気合も蹴り、突きもまさに迫真。身体に当たる音がしてその痛みを想像したこちらの顔も歪む。ところが西さんは自ら撮り直しを監督に申し出て、中さんにも頼み込む。「もう少し蹴り込んでください」。もうすでにかなりの回数の蹴りを頭部で受けている。撮影の合間には寝ころんで水枕で頭部を冷やしているほどなのだ。本作の企画立案者の執念だなあ。思わずこちらも正座。

夕闇が迫るころにようやく撮影終了。このシーンがスクリーンの中でどんな風に描かれるのか楽しみだ。西さんはさすがに辛そうでしばらく武道館の奥で横になっていたが、泣き言は言わず。やはり“押忍”の精神なのだ。

(text/photo:Akira Sano)
《text:cinemacafe.net》

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